雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

高いお米と高い海苔

2025-02-21 00:00:30 | セツナイ
このブログのトップページには直メアドもあるので、
日々、皆様から様々なメールを頂いたりもしているのですが。
その中で近頃とても多いのが

「最近、色んなことに絶望しています。
日本は終わってしまうのでしょうか......」

という、そんな感じのもの。
そして、そんなブログの直メールとは別に、
親しい友達からもLINEでこんな言葉が届いたりもしまして......

「ほぼひとりごとになってしまうのですが、、、
最近日本が終わってしまう危機感がすごいです。
もう乗っ取られてしまっているのかな。
戦争に負けてからジワジワやってきていたのでしょうね (o´_`o)
日本人の人間性?
日本人らしさ?良いところが失われてきているし、
どこ行っても海外の方が多くて、
経済的にも仕方のないことだと思いますが、
なんか辛いです(´;ω;`)」

そんなふうに思っている方には、
今こそ読んで欲しい記事があるにはあるのですが......



通貨戦争 序
通貨戦争 破
通貨戦争 急
通貨戦争 震
通貨戦争 離
通貨戦争 醒



この“現”日本国の問題は
「自立できていない国家政治体制」
に行き着くのではないかと思っていたりもします。
そして、なぜ?
この国の政治が自立したものになっていないのか......
を考えると、
国や国民の生活の為に......というよりも、
「単に職業として政治家をやっている人が多すぎる」
ということと、もう一つ、
「政治が経済に支配されている実態があるからではないか」
との考えに僕は至るのです。

企業や資本家がお金で職業政治を動かしている。

職業政治だから動かしやすい。

政治より財力のある大企業や資本家が主軸となる資本主義世界。

当たり前ですよね。

「資本」主義なんだから。

「今の民主主義」なんて資本主義をボヤかす為の造語でしかなく。

資本が大きなところの意図通りの社会作りが目指される。

今の日本の資本力では欧米、中国、ロシアなどには敵わない。

となると、
この国の政治を変えようと思うなら、
実は企業や資本元一つ一つの構造や精神や
志(こころざし)や目標を変えないと変わらない。
職業政治を志政治に。
構造の中で動く一人一人の志に政治改革もかかってる。

とても苦々しく思えてくるのは、
ここ20年の教育システムだったりもするでしょうか。
個人的には迷走を感じていたりします。
ま、誤解かもしれませんが。

それと、為替システムや金本位体制、通貨システム。
これらが新しい概念やシステムに置き換わっていかないと
大資本国にどんどんと飲み込まれていくのではないかと。
そんな資本主義というものは、
大資本を持つ国というものは、
勝者と敗者が分かれる世界を作りたいのだとも思えます。

富むものと貧しいもの。

搾取と見えないようにする搾取。

自由と正義の旗に隠せる支配構造。

数理的合理主義ゆえに格差も是としてしまう社会。

富むものは、
実はアチコチにスラムな街を作りたいのではないかと。

実は彼らはソレがあるほうが安心できる。

富むものは常に特別な椅子に座れて、
上に立つ自分という自己陶酔を感じながら暮らせる。
その贅沢な生活や物品に囲まれた快楽を
被搾取者層の人々にも程よくチラ見せしながら
「憧れ」なるものを喚起し。

「みんなこっちへ来いよ!天国だぞ!」

と天使のように微笑み、誘いながら、
寄り来るほとんどの人をふるい落とすというシステムや政策や
「夢を見れる構造」を敷く。
それを表現できるメデイアやプログラムさえあれば自らの席は安泰。
逆に、そんな夢を叶えた人はどこまでもスターに見せていき、
自然とそう見られるようにもしていく社会構造こそが、
メディア構造こそが、
資本主義が健全に機能している状態。

大谷翔平さんの年棒が3億円と994億円の後払い。

メッシさんの現年棒が31億円。以前は178億円。

テイラー・スウィフトさんの推定年収は180億円。

万博やオリンピックさんや
WHOさんの予算は何百?何千?億円。

あれも、これも。

そこも、かしこも。

その大金は社会格差なるものの象徴とも言えるものなのに、
スターの輝きに目を奪われて、
眩しくて本質を感じることができない。見せない。
霞む。

少し考えれば、
そんな資本主義社会における健全状態の中にこそ
人口減少や少子化の本質的要因があるのだとも思えます。
先のメールをくれた友達の将来や社会への不安の
根本にあるものもそんなことではないのかと。



あの人の暮らしは楽そうなのに、
自分の暮らしはどんどん厳しくなっていく。
この国で歳をとるということに不安がつのる。



押し寄せる海外の人の方が豊かそうで、お金があって。
様々なものの値段がそんな外国人基準へと釣り上げられて。
国は為替のコントロールすらもできず。
結果、自分逹が自国のモノモノすら思うように使えない。
買えない。
仕事や観光先のホテルすらもまともに使えない。高価。
お米も海苔も高くなり、
国民食のおむすび一つ買うのにも悩んでしまう。
なにかと買えない。払えない。
僕らはあとは飢えを待つのみなのか?



国とは何のためにあるのか?
その国を形作っているのは誰なのか。
なんなのか。

日本の良さとは他人を大切にするところにあって。
数字に表れない、
表層に見えていない部分を大切にするところにあって。
相互扶助の精神と、
強きものが弱きものを助けるという精神性を
多数の人が保持していることに基するような気もします。
そのような気持ちを広く、
多くの人が常識的に持っていた民族であり、
国であったのではないでしょうか。
多数決より参加者の全員一致を目指す会合。政治。
しかし、そんな日本や日本人の良き点こそが
弱肉強食を基とする資本主義では邪魔なものとなるのでしょう。

古の恐竜世界。

ジュラシックパーク。

そんな今の世に希望があるとすれば、
そんな恐竜社会は結局滅びた......という歴史的事実と、
僕ら日本国としたら、
世界中の良いコトゴトを取り込み合わせ、
我がモノとして独自に再生成出来る日本人の特性でしょうか。




政治を変えないと。
それには先ず自分の意識を変えないと。
とにかくそれがスタートで、
僕のような小市民にはそれしかできませんのです。



古い神は新しい神には敵わない......と、
そんなことをアチコチで言われたりもするのですが。
とにかくも、この国が民衆を横に置いた資本主義の中に
ドップリと浸かれば浸かるほど、
多くのものが海外資本に買われていくことは間違いの無いことかと。
正々堂々と強い軍備も持てない、持たないような国は、
もはやどこぞの国の属国となるしかないのかもしれません。

日本の神様方はその辺をどう考えているのか?

何をしているのか?

実のところ、
そんなことこそが僕が神様に心から聞きたいし、
知りたいことであったりもしますけど。
もはや日本的な良さ......他人への配慮や心遣い.......的なものは
どんどんと失われているようにも思えますし。
悲しくもなります。

神様は寂しくないのでしょうか。

即物的で反射的で、
弱肉強食形のキャラクターを持つ異文化人の流入と
生活者数が膨大になっていくのに比例して、
深い懐や優しさ、
他者への配慮心のある日本国民が肩身の狭い状況に
追い込まれてしまったりはしていないでしょうか。

穏やかだった住み慣れた街の雰囲気が
どんどん荒んでいったりしていないでしょうか。

合理主義ゆえに、
日本中どこに行っても街にある店やモノモノが
みな同じようになっていったりしていないでしょうか。




心配で不安がつきません。



星の時代ともなり、
全てを地球単位で考える時代だというのはわかっていますが、
日本という国に住む人間としてのアイデンティティはいったい、
どのように考えていくべきなのか。
国やアイデンティティなんてものは、
最早考えずに捨てるべきものなのか。
神様もそう考えているのか。
そんなことも教えて欲しいと願ったりもします。
しかしながら、
僕の知る神様からの答えというのはいつも曖昧で、
ハッキリとしないものばかり。
まったく、どうしたものか......

神様なんていないんじゃねーの!?

なんて。ね。

ええ。ええ。

何故?この国は貧相な方へと進んでいるのか。
僕らはよくよく考えた方が良いのではないかと。
これまでのこの国で人々を頑張らせ、
発展もさせてきたモノモノが
どんなところから生まれ来ていたのか。
そのベースとなっているものはどんなことなのか。
元々この国は大した海外貿易をしなくても暮らしていける
国土の豊かさも持っているはずで。
そんなことも忘れさせようとしているのか?とか。
なにかと今一度考え、意識もしたく。



親切が通貨になればいいのになぁ......なんて。



ええ。ええ。
おやすみなさいでつ。。(●´ω`●)


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南極のペンギン

2025-02-17 00:27:42 | 感動
「南極のペンギン」
かの大俳優、高倉健さんのエッセイ集。
つい最近出会った本なのですが、
とても気に入ってしまいました。

僕の世代では、
ケンさんはリアルタイムスターというわけではないのですが。
個人的な出会いの歩みとしては、
最初は劇場で「ブラックレイン」という映画を見て、痺れ。
鉄道員(ぽっぽや)」で泣かされてしまい。
過去作品を少しずつ見ていったり、
周囲の方々からのお話などを色々と聞いていくにつれ、
少しづつ、確実に好きになっていった方。
この本にはそんな敬愛するケンさんが記した
「10篇のお話」が収監されています。



構成的には絵本ともいえるような形。
散りばめられている絵は
「唐仁原教久(とうじんばらのりひさ)」さんによる
柔らかで温もりのあるもの。
文章は短くてシンプル。
どんな人にも読みやすく、わかりやすい。
しかし中身は深く、鮮やかで、温かい。
なにより凄いと思うのは、
全ての話が読み終わった後に心地良い余韻を生み出す......
ということ。
しばらく涙が止まらなかったり、
しばらく考え込んでしまったり。
ただただ心地良い感情に身を委ねてしまったり。

おそらく、それは、
ケンさんの人間性そのものの余韻なんだろうなぁ、と。
そんなことを思わされた本。

せっかくなので本の中にある言葉をホンの少しだけ。
抜き出しで。
前回記した「毅然(きぜん)」という記事に
リンクしていくお話しともなるでしょうか。
ええ。ええ。(^^)



=============================
僕の名前は高倉健。
映画俳優の仕事をしている。
もう40年以上も映画の仕事をしている。

(中略)

それから、さつえいのためにいろんな所へいった。
遠い町や、外国へもいった。
南極へもいった。
北極へもいった。
そこで、いろんなことを、見たり、聞いたりした。
そして、いろんなことを考えたりした。
これから、そんな話をしよう。
=============================



=============================
砂あらしににうずくまる君を、
現地の大人たちは助けない。
砂あらしにたえる力を、
子供のときから身につけさせるためだろう。
そうしなければ、この土地で生きていくのはつらい。
だから大人たちは見て見ぬふりをする。
君をおいてきぼりにする。
それも大人のやさしさだ。
=============================



=============================
「ここに住むと人を信じることができる」
ベーゼルさんはそう思った。
北極の自然は厳しい。
みんなが力をあわせないと生きていけない。
=============================



=============================
基地ではすべて、自分のことは自分でしなければいけない。
食事のしたくも、皿あらいも、トイレ掃除も......。
隊長みずからその規則をやぶって、僕らの無事を祝ってくれた。
スコット基地のひとたちが、最も大切にしているのは命だった。
=============================



=============================
ときどき、またハワイにいきたくなる。
「じょうだんじゃ、ナイよ」
というサムさんの口グセを、ききにいきたくなる。
=============================



=============================
生きているとつらいことや悲しいことがたくさんある。
ぼくもつらいことがあって、
比叡山の滝に打たれにいったことがあった。
そのご縁で、酒井大阿闍梨に出会えた。
=============================



=============================
馬に乗ったまま彼は、
被っていたテンガロン・ハットを片手でとった。
それを、地面にふわりと落とした。

「おれたちは旅から旅の生活だ。
この帽子を置いたところが、おれの住所さ」

彼はニヤリと笑った。
=============================



=============================
人生には深いよろこびがある。
骨になってもなお、別れたくないと思える、
愛するひとに出会えるよろこびだ。

人生には深い悲しみもある。
そんな愛するひととも、
いつかかならず別れなければならないことだ。
=============================



=============================
「わたし、お金がないの。お礼ができない......」

はずかしそうに少女はいった。
この画家はときどき病院にきて、
病人やその家族の顔をかいていた。
みんなわずかだが、お礼にお金をはらっていた。
それを少女は知っていた。

「お礼は、ほしいな」

画家は明るい声でいった。
少女は悲しそうにちらっと画家を見た。
わずかなお金さえももっていなかったからだ。

「君が早く元気になること。それがいちばんのお礼だよ」

画家はうなだれている少女の髪の毛を、やさしくなでた。
=============================



=============================
この国のおじいさん、おばあさんはおだやかで、
やさしい顔をしたひとが多い。
でも、どこかきぜんとしている。
じぶんのものさしを、きちんと持って生活しているからだろう。
=============================



=============================
この島で過ごしていると、
夜空の星の美しさにも感動する。
=============================



僕がこの本に出会ったのは「お祭広場」という食事処?
居酒屋?
的な山小屋さん。
群馬県は片品高原にある
「ホワイトリゾート尾瀬岩倉スキー場」
というスキー場のゲレンデの真っ只中にある名物小屋さん。





もう幾度も伺っているお気に入りの場所。
店内には沢山の本や漫画も置いてあって、
その中にポツンとあったものを

「ん?ケンさんの本?
へぇぇ。。こんなもの出してたんだ。
ちと読んでみようかな......」

と手にしたのがこの本を知った最初でした。



にゃんと!
このお店は美味しい漬物とお茶が自由にお代わり放題♪
この辺も名物店たる所以♪(^^)





僕さんのお気に入りは「もつ煮込み定食」



気持ちよく晴れた日には真っ白い雪のゲレンデの真ん中でも!
食べれます(^^)





スキー場もスケールがあって良い感じっす☆(^^)


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毅然

2025-02-13 00:19:37 | セツナイ
「報道」という言葉を辞書で調べてみると、



===========================
「報道(report、news、coverage)」とは、
ニュースや出来事、事件、事故などを取材し、
記事や番組や本を作成して広く公表し、伝達する行為であり、
言論活動のひとつである。
===========================



とあります。
一方、「シャーナリズム」を調べてみると、



===========================
「ジャーナリズム(journalism)」とは、
新聞や雑誌、放送などで時事問題の報道や解説、
批評などを行う活動。また、その事業。
===========================



とあります。



===========================
独立国家では政府はジャーナリズムに対し
さまざまな方法で統制を試みる。
===========================



などということも。
さらには、



===========================
報道では事実確認の怠りや、
他社との競争を背景とする勇み足などによって
誤報が生じることがある。
この他、部数を増やすためのやらせや虚偽報道などの問題
「イエロー・ジャーナリズム」がある。
また表現の自主規制や報道におけるタブーの問題もある。
===========================



なんていうことも。
興味深いのは、日本語というものは
どの言語より多彩で広い表現力を持っているハズなのに、
ベースボールを野球という言葉にしてしまうほどの言語でもあるのに、
「ジャーナリズム」に相当する単語や言葉に関しては全く見当たらず。
言語意味論的に考えると、この単語が見当たらないのは、
この国や国民がまだ真の意味で理解を出来ていない、
マスターをしていない言葉だから?でしょうか。
輸入言語ということで十分という判断をしているからでしょうか。



引き続きフジテレビ関連のニュースが目立っていますが。
少し前にはそのフジテレビの記者会見も行われていました。
様々なメディアでも「報道=reporting」されていましたので、
僕さんもエンタメ業界の端くれものとして、一応、
その様子はリアルタイムでチラリと見ておりました。
見ているうちに、
きっとこの問題でテンヤワンヤとなっているであろう
大手広告代理店で営業局長職を務めているK様と、
マーケッターのJさんにラインをしてみることに......



「フジテレビの会見、
質問者のクオリティも含めて地獄絵だ。
この国のメディアはここまで地に落ちてるのか。
登壇者も全員、顔も雰囲気も醜くて見ていられない。
地位も財も手にしているであろう?
成功者的人達がこの醜悪さ、、、
成功とは地位や富には全く関係ないんだろーな。
醜くいなぁ、、、
K様は大変だろーね......」



会見の様子はもちろん、
それらを伝えている各局メディアも含めた全体風景が、
僕には地獄絵図に見えたのでした。
会見の登壇者さん達などは年齢とは関係ない部分で、
もう、ミニクイ妖魔にしか見えず。
詫びるにせよ、なんにせよ、
もっと毅然(きぜん)としていられないものなのか、と。
そんな感慨。エモーション。
クールなJさんからの返事はこんな感じで......



「ジャーナリズムがなくなりましたね」

「昭和がガタガタと崩れていきますね」

「ナベツネが死んでから加速度が増している気がします」



ん?
じゃぁ、どこかに行ってしまった!という、
そのジャーナリズムさんを探してみようかと......
ゴソゴソ、と......
ふむふむ、と......捜索、捜索......
なんとなく、ですけど......
其奴はソーシャルメディアの中にいらっしゃるのでしょうか。

一億総ジャーナリストの社会。世界。

となると、
我々一人一人のジャーナリストとしての責任は
昭和や平成の頃にも増して、
以前にも増して、
テレビ各局にも増して、
とても大きく、重く、
大切になっているようにも思えます。



どこへゆく、フジテレビ。

どこへゆく、ジャーナリズム。

どこへゆく、ソーシャル・ジャーナリズム。

どこへゆく、年齢を重ねてゆく人々。

このまま無くなったりなんかしないよね?ニッポン。

どこへゆく、ニッポン。

僕さんよ、どこへゆく!?



考えねば......



考えねば......



あれ!?



どこにもいけへんのきゃ!?



(・。・)きょとん





切ない時は、
たまにはお好み焼き屋でビールでも......
飲みたくなりまちゅなぁ......
毅然とせねば。。(●´ω`●)


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Snow Monster

2025-02-09 07:54:19 | 感動
金峯山寺徒然(きんぷせんじつれづれ)
という記事に記した通り、
少し前に奈良県、吉野山の巨大秘仏
「金剛蔵王大権現(こんごうざおうだいごんげん)」
さんにドドーーン!と伺っていたもので。
となると。やっぱり。
今季の雪山ゲレンデは山形県の
「蔵王温泉スキー場」
には行っておかねばならぬ!なんて。
ええ。ええ。
僕さん、スキー板を担いで山形蔵王に登場するの巻。



蔵王というのは蔵王連峰のことでして。
山形県と宮城県にまたがる山々の集まりの総称であり、
実際は蔵王山という単独峰があるというわけでもなく。
その「蔵王」という呼称に関しては、
大昔に奈良県、吉野の蔵王権現さんを
この連峰に分祀したことに由来するようなのです。
伝承では分祠したのは役行者(えんのぎょうじゃ)さんで、
飛鳥時代のことだったとか、
いや、平安時代に役行者さんの叔父さんが祀ったのだとか、
なんだとか......

そして、蔵王といえば樹氷。
今季の樹氷はここ10年でも最高の育ち方!
などという情報も。
ただ、樹氷とは極寒の猛吹雪の日々が続くからこそ
出来るものであるわけで。
となると、
今年はそれほどそんな日が多いということであり、
悪天候ばかりの毎日ということでもあって。
ただでさえ風が吹き荒ぶ晴れにくい場所でもありますし。
今年は行ったとしても良い天候に恵まれることは
なかなか難しいのではないかと。
でも、ホンの30分ほどでも、
気まぐれなひと時の晴れ間でも、
綺麗な樹氷を見れたらラッキーでしょ!
なんていう気持ちでお出かけしてみたのでした。

ただし!

僕さんわわわ!

金峯山寺さんの超強力お守りを!

持っているわけでして☆( ̄ー+ ̄)キラーン

必殺の「五嶽神鏡(ごがくしんきょう)」を懐に忍ばせつつ、
天気予報もチェックしながらの蔵王温泉エントリー♪



先ずはお酒を買って。リフトに乗って。
山の中腹にある「蔵王大権現堂」へ。
蔵王大権現さんに吉野の神鏡をお届けなのです。





「どかどか......
ほんの少しで良いので、
美しき樹氷の絶景を見れますように......
お力添えをお願いしまするぅぅ......」





続いて、
地蔵岳の山頂直下で雪に埋もれまくっている
お地蔵さんにもお酒を。
この日の山頂は猛吹雪で全く人を寄せつけない感じ。
気温もマイナス10度ぐらい。
一瞬で凍りつく僕さん。
ちょっとした風雪の隙間を狙って......



「どかどか。
貴重な樹氷原をみれますよーにぃぃ......
楽しい時間をすごせますようにぃぃ......」



吹雪の中の樹氷さん達は亡霊オバケさんのよう......
となると、今日のところは大人しく山を降りて、
穏やかな下の方でスローな雪見温泉スキーライフなぞを。
ええ。ええ。
また明日来れますよーにー、と山頂の鐘を打ち鳴らし、
荒れ狂う山頂コースには出ずに素直にゴンドラでUターン。



夜には蔵王温泉街に繰り出して、
温泉街を守る
「酢川温泉神社(すかわおんせんじんじゃ)」
さんにご挨拶。
スサノオさんもおられまする(^^)





「明日は良き樹氷をみれますよーにぃぃーー。。」



参拝して、夜の蔵王温泉街散歩なぞを。
全てがほど良い寂れ感。
侘び寂び(わびさび)グルーヴ。







翌日。
再び蔵王権現さんに手を合わせ。
真言も唱え。
頂上に登って行ってみると......





あれ?



あれれれ!?



もしや!?
太陽さん出ちゃうわけ!?



ええええ!?
まじ!?



かんどぉぉーーーーーー!(^^)





この時からは、もう、
滞在中はずっとパラダイス。
雲海も現れる異世界絵巻。
これぞスノースポーツの醍醐味。







そして、もちろん!?の日輪さんも。
最初は権現堂を出た時に出てくれて......





地蔵岳の真上やゲレンデでも。
涙こぼるる......



蔵王大権現さーーーーーーーーーんん!
ありがとうですー!(^^)/







樹氷の育ちっぷりも過去最高クラス。
空と雲と光と雪と樹氷と......一生モノの風景。思い出。
今回の記事は自然と写真絵巻になっちゃいまつ......











海外では
「Snow Monster(スノーモンスター)」
と呼ばれる樹氷。
樹木の種類も含めて、
幾つかの自然条件が重なるところでしか見られないもの。
貴重な風景であり、現象とされています。
それがこの規模で見られるような場所は世界でも僅かしかなく。
この国は小さいけれど、何かと貴重なものがありまする。









お地蔵さんのいる山頂直下からは日本海も。





樹氷原コースは100番から1番までの標識看板を
カウントダウンしていくのでつ。











近くに月山
遠くには鳥海山も。





昼食はいつもここ。
「三五郎小屋(さんごろうごや)」さん。





山小屋らしい雰囲気が最高っす。
昔、K様ポン吉くん

「蔵王で食べるならここ。ラザニア最高だから」

と言われて入った思い出の場所。
クラムチャウダーもポークジンジャーも
プリンも美味しいのです。









山頂カフェでは樹氷原を見ながら食べれる、
ゆで卵付きの玉コンニャクなぞ......
通り名は「タマタマコン」(^^)



ちなみに、
こちらが本来の玉コン。





蔵王堂で唱えていた、
今年覚えた金剛蔵王大権現さんの真言。

「オン バサラ クシャ アランジャ ウン ソワカ」

忘れえぬ最高の景色と時間を恵んでいただき、
ありがとうございました。
感謝感激♪(^^)




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ウナギクライシス 13

2025-02-05 00:01:42 | 美味い
こちら。
「まるはん へそ曲がり」
という鰻屋さん。
静岡県は焼津市の話が少し続いたので、
その流れで少し記したくなった西焼津にあるお店さん。
予約のみというお店なので、
門にかかっている看板は常に
「本日の分 終わりです」





土間のある古民家を利用したお店に入ると、
お店の名前が入った障子と、
ウナギさんの入った「立て込み」があります。





ウナギさんは国産もの。
時々で良きものを選んで仕入れているとのこと。
「立て込み」の水も清廉。
お店にメニューなどは一切なく、
出される料理は唯一品のみ。
座敷に上がると、その一品が届くのを待ちつつ、
座布団に座って出されたお茶をゆったりといただく......
という流れになります。



ゆったりのんびりとしたあたたかさと、
その裏に漂う不思議な緊張感。
緊張感を感じるのは、
お店のご主人のこだわりをお店の雰囲気や空気などから
自然と肌で感じ取っているからだと思われます。



きまちた!
ウナギの蒲焼定食!とでも言える一品。
もちろん、絶品の美味しさ。



なにが素晴らしいって、
ご飯のよそりかた。
作る人の几帳面さもうかがえる丁寧さ。



給仕のおばさんに

「山椒はありますか?」

と伺うと、
僕が行った時の返答は……

「香りの良い国産の山椒が高騰していて、
安価な海外産のものは出したくないので、ないのです。
ウチの大将が、ね。そこは」

ここで思い出すお店の名前。

「まるはん へそ曲がり」

そんな大将の言葉が、
お店の箸袋の内側に記されております。





僕としては印象的な言葉でもあったので、
ここにもテキストで記し残しておこうかと思います。

========================
ひとつの命を絶つ、生業として
蒲焼の内にうなぎの命を封じ込め
食した者の体内に、うなぎの命を蘇らす。
それが俺の仕事、毎日が命のやりとり。
一殺他生、輪廻転生。まるはん
========================

ウナギクライシス。
この国の美味しい鰻をいつまでもいただけますように。
お値段が庶民価格であれますように。
なにとぞ♪(^^)



☆シリーズ過去記事☆
ウナギクライシス(蓬莱軒)
ウナギクライシス 2(野田岩、桜家)
ウナギクライシス 3(川豊)
ウナギクライシス 4(川豊)
ウナギクライシス 5(美登利)
ウナギクライシス 6(加茂、いずもや)
ウナギクライシス 7(新田うなぎ)
ウナギクライシス 8(新田うなぎ)
ウナギクライシス 9(鰻松)
ウナギクライシス 10(逢坂山かねよ、京極かねよ)
ウナギクライシス 11(東山物産)
ウナギクライシス 12(伊勢定)


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