銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

『グラン・トリノ』を見た日に、W.H.からメールが来て

2009-06-05 01:57:58 | Weblog
 皆様のところにも届きましたか? 09-6-05 の0時6分東京発、A New Beginning と言う題のメール。ホワイトハウス発のもの(?)を、東京から発信しなおされたもののようです。まだ、全部は読んでいませんが、我が家ではオバマ大統領に対する評価がどんどん上がってきていて、「やっぱり、ちょっと普通の人とは違う使命を負っている人だ。神の申し子の一人ではないか?」と認識をし合っていますし、ウエブ・ニュースで、大統領のエジプトでの演説を知り、OCNの日本語タイトルが間違っていると思ったりしていた最中なので、ちょっとタイミング的にびっくりしました。

 そのタイミングなのですが、二重にびっくりしたのは、今日、私は、映画『グラン・トリノ』を見て、アメリカに対する一縷の希望を抱いて帰ってきたところだったからです、『アメリカは精神的に成熟する方向で変るかもしれない』と感じた直後だったからです。つまり、ヨーロッパ諸国が現在持っているだろう、精神状況へ、進んでいくと感じたからです。

 ちょっと威張りかえりすぎていたアメリカ、独りよがりのところもあったアメリカ。そこから、違うアメリカが生まれてくるのではないかと感じました。覇権主義、グローバリズムの権化としてのアメリカ。そして、深く潜行する形ですが、日本にも大きな支配を及ぼしているアメリカ。

 そういうアメリカがシチズン(市民と訳されているが実質的には国民を指す)の集合体として、他国を理解し、他国と平等の立場として、進んでいく成熟した国として、再出発してくれるのではないか・・・・・そうすれば、世界の人がどんなに、数多く楽になるであろうと、感じていて、・・・・・その方向へ変って欲しいと祈っている・・・・・最中に届いた、ホワイトハウスからの、メール。

「どうか、アメリカよ。怖れないでください。あなたが正しい方向へ進むとき、大きな力があなたを支援するでしょう」といいたいです。報復を怖れず、アメリカの方が先ず寛容であってほしいです。

 映画『グラン・トリノ』へ戻りましょう。皆様は既にご覧になっておられますか? そうだったら、私が何も言うことはないでしょう。でもまだ、ご覧になっていない方のために、あえて言えば、そこに込められたメッセージは、まさにアメリカの典型的な一市民(一国民)が、より広い視野と、より高潔な目的に生きる姿を描き出していますので、しみじみとした感動と希望を与えられるのです。

 私は恐れ多くもですが、一日本人として、DARELY and BOLDLY に言わせていただきます。「私も一日本人として、日本の片隅から、アメリカを、特にその精神的な成熟を、見守っています」と。それは『グラン・トリノ』の中で主人公、ウォルト・コワルスキーが、隣家の黄色人種系・少年・タオを、見守っていた姿勢を見習い、そっくりそれを真似して言う言葉であり、行動です。

 私はクリント・イーストウッドほどえらくは無いです。仕事上の実績も名誉もありません。でも、イーストウッドが映画の中で造型した、ウォルト・コワルスキーとは、対等だと思います。ウォルトが、頑固で嫌われ者でもある普通のアメリカ人だとすれば、私もこだわりを持ち、一種の嫌われ者でもあり、だけど、内面で祈る事を知っていて、高い目標を、自分の中にも、そして、社会の中にも、そして、国に対しても求めている、一人の普通の日本人なのです。

 最近、湊宏先生、および細野秀雄先生に関して書き皆様に送りました一連のメールの中で、「下のものが上のものに、影響を与えることもある」と繰り返し申し上げました。良いことをする、正しいことをするに当たって、上も無ければ下も無いはずです。社会的な上下関係とは別のところで、祈ることは出来るはずです。

 難しい事です。日常生活の中で、常にそれを目指すことなど、とても、難しい事です。でも、高みを目指しましょう。あの映画を見た人は誰でも、その方向で生きていくために必要な、大きな励ましを、主人公、ウォルト・コワルスキーから与えられたはずです。

     2009年6月6日     雨宮 舜
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