こんにちは
今、帰ってきました。
祝日などは病院に患者さんの家族が来ることが多いので、チャンスを見て病状説明をやっています。ただ、来てほしい患者さんの家族がなかなか来なかったりすると(呼び出すほどではないので・・・。順当にいっている患者さん家族は)困ります。
本当に急変しているのであれば「呼び出し」て説明するわけですが、順当にいっている場合は電話をするのもどうかと思いますし、患者さんの家族が来るのを待っています。
で、土日もなくなるわけですが…仕方がないですね。
さて、今日はまずこちらの記事から紹介します
救急病院で受診の軽症患者、特別料金を検討
1月15日19時39分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100115-00001074-yom-soci
厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」(中医協)は15日の総会で、病院勤務医の負担軽減策の一環として、軽症でありながら救急病院を受診した患者からの特別料金徴収を検討することなどを盛り込んだ、2010年度の診療報酬改定の骨子をまとめた。
救急医療では、軽症患者の夜間や休日の安易な受診が、勤務医の疲弊や重症患者治療の支障につながっているとされる。厚労省は総会で、救急外来で虫さされや指のトゲの治療を求めたケースを例示した。
そのうえで、特別料金徴収は、全国221か所の救命救急センターの救急外来を訪れた患者のうち、診断前に医師から軽症だと判断された人を対象とする方針を示した。保険診療の自己負担とは別に費用がかかることを説明し、それを受け入れて受診した場合に徴収することにしている。
厚労省は特別料金徴収を10年度中に実施したい考えだ。
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実際「じんましん」でかゆいから診てくれ・・・・とか、本当に風邪以外の何物でもない患者さん、胃腸炎の患者さんなども夜受診されたりします。
夜中の2時とかに電話をかけてくるくらいだから相当かゆかったのでしょうけど(しかもじんましんなので・・受診した時にほとんど消えていたというw)、夜中の2時に来なくてもよくないか…と思ったりします。
後輩は一度似たような患者さんを
「明け方4時に見ないと駄目な状況ですか?」
といったところ、相手が怒り出して手がつけられなくなったといいます。怒る元気がある患者さんは基本的には受診は不要な方が多いのですけど…。
ですから・・・こういう患者さんに対しての「抑止」効果は期待できるだろうな…と思います。
ただ、「必要な患者さんが受診しない」という可能性もあります。
また、電話で判断といっても実際には情報が不十分…という場合があります。
例えば僕が診た「悪性症候群」の患者さんなどは事前情報ではどう頑張っても「急性胃腸炎」もしくは「統合失調症に合併する水中毒」くらいにしか思っておらず、後者であれば入院治療だ…くらいに思っていました。
大量服薬をした…という情報は入院後に痙攣重責が生じて挿管、CV挿入後に初めて分かった話です。母親が泣きながら、「言ってませんでした」と…。
逆にこの情報が先に来れば救急部だったのですが、結局夜中に単科当直で救急部のようなことをしてから、翌朝救急部に転科し、センターICUへ行きました。
あとは受け入れ先をなんとかするために「救急隊」がVitalなどに関して誤情報を提示してくるケース。(僕が直面したのはSpO2…実際は80%まで下がっているのに93%と言われた。なんで30分でこんなに変わったのか…と聞いたら何も答えが返ってこず。他の先生方に聞いたら「あそこの救急隊はよくある」という話でした)
この場合、完全に判断ミスしますね。上の80%の患者さんもなんとかなりましたが…
判断できるのは「必要な情報が正確に来た時だけ」だと思います。
http://blog.with2.net/link.php?602868
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受診抑制しすぎず、必要な患者さんが受診し、不必要な患者さんは受診しないというのはなかなか難しいと思います。患者さん個人の考え方にもよりますので・・・。
しかし、やらないよりはやったほうがよいのかもしれません。
それでは、また。