こんにちは
昨日から「嫌い」と言っていた娘は「いもとようこ」さんの絵本を朗読していたら、寄ってきました。とりあえず、散歩くらいには行くことができるようになりました。
明日には単身赴任先に帰るので、良かったです。
と言うことで、安心したので一つ記事を。
病院や診療所に勤務する20代医師の1週間の勤務時間は男女とも平均50時間を超え、ほかに救急搬送など緊急の呼び出しに備えた待機時間も12時間以上に及ぶことが4日、厚生労働省研究班の調査で分かった。厚労省は「若手を中心とする医師の過酷な長時間労働の実態が示された」と指摘。看護師ら他職種に仕事を分担させるなど、医師の労働環境改善に向けた検討を進める。
専門家から「仕事の振り分けなどにより個々人の負荷を減らすべきだ」との意見も出ている。
厚労省は昨年12月、全国約1万2千の医療機関に勤務する医師約10万人を対象に働き方の実態を調査。1万5677人から回答を得た。
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勤務時間や待機時間は本当に診療科や病院によると思います。
例えば救急や産科、小児科、循環器内科、脳外科、吐血の対応をしている消化器内科、血液内科などは呼び出しも多い診療科だと思います。都会の病院であれば患者も多く、経験値も多くなる。田舎だと待機時間は必要になるけど、勤務時間は短くなり、経験も少なくなる。若手医師に無理やり僻地医療を・・・という話もありましたが、若手であれば「家庭」の問題も出てくるでしょうから・・・そこの問題も解決する必要があります。ただ、やらせれば良いという問題でもないと思います。
こんなことを書いていて・・・ふと思いましたが、僕が20代の頃は人手が不足していたのもあり、本当に休みがなかった(笑
初期研修医(2年目)で血液内科を研修していた頃は朝6時に出てきて、夜の2時か3時に帰る・・・が基本で、泊まり込みになることも多く・・・(笑
ちょうど年末年始と重なっていたのですが、「冬休みどうする?」と言われて、「え?休んでいいのですか?」と答え、「いや、休まないでくれるならありがたい」と返事があったので、「では、休みません」と言うような話がありました(他の研修医は休んでいますよ)。
そう言うこともしてましたので、後期研修医の期間も休もうとはおもわず・・・(最初の1年は1日半くらい・・・病院に来なかったのは1日だけでした)。
チャンスがあったら飲みに行っていたので、初期研修医の時よりも休めていると思いますが、責任も増えたので色々大変でした。まぁ、あの期間があって、今の僕があるとは思っています。
それに・・・あの頃より大変になることはあるまいと(笑
それでも、いつも書きますが後期研修医の最初の2年間で65kgから53kgまで体重が減った(笑
53kgというのを見て、休むようにしましたし、食事などにも気をつけるようにしました。ですので、大変な診療科、大変な病院は本当に大変なんです。結構一生懸命やっています。それでも色々言われると・・ショボーンとしたりするわけですね。
診療科によっては本当に診療体制やシステムを変えるべきだと思っています。
ただ、それをやるためにはこういう診療科にどう人手を増やすか(現実的には集約化)という話になります。
当たり前ですが、患者さん側から見たら「きつい診療科でも、患者さんのために頑張りたい」という強い想いのある医師が来てくれるから良いのです。
こんなことを書くと不謹慎ですが、無理やり「救急」とかに医師が行かされるようになったり、僻地で他の医師の力を借りることができない状態で診療させられても「患者さん」が困ると思います。能力がない、やる気のない医師が患者さんを見るという状態になったら、患者さんのメリットになるでしょうか?
医師の相手は患者さんですので、患者さんが望む医療を提供できなくてはなりません(できれば)。
好きこそ物の上手なれ・・・であり、医師になる、ならない・・・(偏差値だけで医師になってしまった方)ですとか、診療科を興味もないのに特定の診療科に行かされたら「いい医師になるだろうか?」と僕は思います。
患者さんが望む医療は「自分を確実に助けてくれる医療」なのだと思いますが、申し訳無いのですが「完全な医療」はありません。オーダーメイド化するだけでもかなり大変です。はっきりいうと今の医師数ではほぼ無理でしょう。
それ故、「より多くの人が当てはまる医療」であるEBM(統計学的に意義が見出せる医療)が中心になっているわけです。
そういったものを駆使し、できるだけ患者さん個別の状態に適合できる医師で、人の話もよく聞ける医師(話を聞けない医師は多分、患者さんに最良の医療は提供できないでしょうから)になると思います。
そんなスーパーマンみたいな医師はそんなにいないと思います。もしかすると大勢いるのかもしれませんが、僕の知る限りでは多くないような気がします。
ですので、そういった医師から様々なものを学べる環境と「学ぶゆとり」がある体制も必要でしょうし、医師も人間ですから「家族と過ごす時間」などプライベートも必要になります。
そういったものを含めて、医療をどういう体制にするのかを考える必要があるとは思います。
笑い話ですが、妻と「ドラえもんのどこでもドアがあれば、多くの問題は解決するのだけど」と話をしたことがあります。
空間を飛び越えることができれば、救急医療の問題もほとんど解決しますからね。田舎にいても診療所から病院まですぐに行けるとか。
救急車が運ぶのは「どこでもドア」だったり(笑
多分、現実的には「医療の供給体制」を人口を目安に病院を統廃合して、時間的距離をいかに縮めるか。その縮めきれない距離を持たせるための医療をどうするか・・・ということが重要になるだろうと思います。
そんなことを思いながら、この記事を読みました。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。