おはようございます。
昨日、自宅に帰りました。当初、「暖かいから防寒着はいらないだろう」と思っておりましたが、最高気温が4度とか6度で最初の1週間がすぎて行き、本当に寒かったですw
最後の2日間くらいは20度を超えるという「半袖でもいけるか」くらいになり・・・寒暖の差が激しい出張期間でした。
さて、少しネットを見ておりましたところ、少しきになる記事がありました。
<がん>悪化原因の細胞を発見 治療薬に応用できる可能性
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170517-00000008-mai-sctch
毎日新聞 5/17(水) 8:00配信
がんや腸炎などの病気を悪化させる原因となる白血球のもとになる細胞を発見したと、東京医科歯科大の樗木(おおてき)俊聡教授(免疫学)の研究チームが16日付米科学誌イミュニティ電子版に発表した。がんや潰瘍性大腸炎などの治療薬へ応用できる可能性があるという。
白血球は本来、体を守る免疫機能を持つ細胞で、白血球の一種である「単球」は、細胞内で傷ついた組織や異物を取り除く働きをする。しかし、単球ががん細胞の中に入ると「TAM」という細胞に変化し、がん細胞の増殖を促して病状を悪化させることがわかっていた。一方、TAMのもととなる単球が、体内でどのように作られているかはわかっていなかった。
チームは、人のさい帯血や骨髄細胞から、単球を作るもとになる細胞を調べた。その結果、単球だけを数多く作り出す「cMoP」という細胞を発見した。樗木教授は「cMoPの働きを止めると単球が作られなくなり、その結果がん細胞の増殖や炎症の悪化を止められるかもしれない」と話した。【斎藤有香】
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僕も「単球」という細胞を調べていたので、この辺りの論文も色々読んだのですが、様々な腫瘍の中に「抑制系リンパ球(Treg)」のような「単球」や「マクロファージ」がいることがわかっています。リンパ腫にもいますし、固形癌にもいます。そんなのがTAM(Tumor associated macrophage (monocyteなどから分化)」です。
攻撃する免疫細胞と「暴走を抑える」免疫細胞がいて、腫瘍が「暴走を抑える免疫細胞」を呼びあつめることで「がん細胞に攻撃する免疫細胞」を抑えるという仕組みです。
これをやめさせればいいという考えですが・・・「単球系」だったので、僕もこういう仕事をしたかったんですよね。免疫好きだし。免疫の研究とか腫瘍をやっているのだから当然やりたいですよね。
ということで、「免疫の研究をしたいぞ〜」「患者さんも診たいぞ〜」と思ったところでした。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。