新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

受動喫煙で3000億:タバコは止めるに越したことはないです

2017-05-07 20:16:12 | 医療

こんばんは

 

北海道に帰宅しました。帰宅後に床屋に行って、髪を切り・・・気持ちも新たに仕事を再開というところです。職場に2冊目の本の申請をしてずいぶん経ちますが、なかなかOKの返事がこないので、休み明けに確認してみようかなと思っております。できればここにいる間に仕上げてしまいたいので。

 

構想は出来ていますし、書きたいこともわかっています。いちばんの問題は・・・僕の美的センスかしら(w

 

1冊目の本もアマゾンを見ている限りでは少しはお役に立てる本と思われているようですので、2冊目もターゲットを絞って書いていきたいと思います。

 

むしろこっちの方がかきやすい(w

 

さて、お風呂の前に2つ記事を紹介します。

タバコ関連です。

受動喫煙で病気、かかる医療費は3千億円超 厚労省推計

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170506-00000033-asahi-soci

朝日新聞デジタル 5/6(土) 18:27配信

 たばこを吸わない人が受動喫煙によって肺がんや脳卒中などにかかり、余計にかかる医療費が2014年度1年間で3233億円に上るという推計を厚生労働省研究班(研究代表者、中村正和・地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター長)がまとめた。


 研究班は、昨年9月に公表された「たばこ白書」で、たばこと病気の因果関係が十分と推定された肺がん、脳卒中、心筋梗塞(こうそく)や狭心症などの虚血性心疾患にかかる医療費を推計した。

 配偶者からと職場での受動喫煙を考慮し、40歳以上の患者数や喫煙の有無による病気のなりやすさの違いなどをもとに計算した。受動喫煙によって肺がんにかかるのは約1万1千人で335・5億円、脳卒中は約12万9千人で1941・8億円、虚血性心疾患が約10万1千人で955・7億円に上った。

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もう一つはこちら

 

 

 火を使わず、煙や灰が出ない加熱式の新型たばこを巡り、路上喫煙や受動喫煙を禁じる自治体の間で対応が揺れている。「周囲を気にせず吸えたら」「火の不始末が心配」。そんな愛煙家らの心をつかみ、新型たばこは兵庫県内でも急速に普及。ただ受動喫煙による健康への影響は不明とされ、厚生労働省も明確な指針を示していない。(末永陽子)

(中略)

メーカーが新型たばこの開発に力を入れる背景には、紙巻きたばこ市場の縮小がある。

 日本たばこ産業(JT)によると、2017年の国内紙巻きたばこ販売は、前年比9・6%減の960億本となる見通し。1985年は3千億本を超えていたが、健康志向の高まりや増税による値上げなどの影響で減少傾向が続く。1千億本を割る予想は85年の民営化以来初めてという。

 喫煙率も右肩下がりだ。JTによる昨年5月の調査では、全国の成人喫煙率は男女合わせて19・3%(前年比0・6ポイント減)だった。うち男性は29・7%。ピークだった66年の83・7%から半世紀で54ポイント落ち込んだ。喫煙率が一番高かったのは40歳代の38・2%。

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 財務省のHPではタバコ税は国税と地方税合計で2兆円を超えます。
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/consumption/127.htm
 
 
それを超える医療費がでない限りは禁煙を外国ほどは積極推進しないのかもしれませんね。問題は「これは絶対にタバコが原因」とは言えない複合的な要素もあるため、医療費の増加に対して財務省が手を打たないのかもしれません
 
もしくは・・・もっとドロドロしたものか(笑
 
 
ちなみに上の3000億は受動喫煙ということですので、普通にタバコを吸っている方はもっと医療費がかかっています。ただ、脳梗塞や心筋梗塞の率は日本人で「血圧」「脂質異常」「血糖値」「喫煙」などの要素を比較して、どの程度起きやすくなっているかはデータがあります。ただ、タバコだけが悪人か・・・と言われると、タバコも悪人・・・という表現になります。
 
そういうことでうまくごまかしているようなところはありますよね。
 
 
それに・・・一応喫煙者が減ったぶん「タバコ税」は上がっていますし(どちらが卵かと言われたら、タバコ税造成かもしれませんが)、税収としては2兆円でほぼ横ばい(数年間は)ですので、国はうまく喫煙者に高いタバコを買わせながら、狙ったことはやっているという感じでしょうか?
 
 
そのうち・・・アメリカ的な考え方になり「喫煙者は自分がタバコを吸って病気になっているのに、なぜ非喫煙者がそのカバーをしなくては行けないのか」という話になったりして。そうなったら喫煙率下がりますよね(笑
 
この話は昔、英会話のprivate teacherをしてくださっていたアメリカ人が言っていました。
「日本人は意味がわからない。なぜ、私は病気になっていないのに、こんなに高額の保険料を払わないといけないのか」と。
 
国民皆保険があるからこそ、ここまで喫煙率が下がらないのかもしれないと最近思ったりしております。
 

ただ、国民皆保険があるからこそ、「生命の平等」が守られています。命を大事にするために、一定のラインで禁煙することが良いだろうと思います。

 

イギリスやスウェーデンのデータ(それぞれ別の国が大規模データを出しています)では50歳までタバコを吸っていた人は80歳まで生きていた人が25%くらい。一方、非喫煙者で50歳まで生きていた人が80歳まで生きる可能性は50%以上とデータもありますしね。

 

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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それでは、また

 
コメント (4)
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