新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

母校のありがたさを思う:飲み会の会話で印象に残った話

2018-08-11 12:43:35 | Weblog

こんにちは

 

先ほど病院から帰ってきました。少し経過が気になる患者さんがおりましたので、様子を見に行っておりました。このあとは家族サービスをする予定です。

 

昨日、母校の血液内科の後輩たちと飲みに行っておりました(当直明けで3時間くらいしか寝てませんでしたが、以外と元気でした)。母校は地方に移動した後、その地域のいろいろな病院を研修するシステムがありますので、いろいろな病院のやり方を学んで帰ってきます。僕はその話を聞くのが大好きです(違うことがあると面白いですし)。

 

飲み会だったということもあり、はっきりと覚えていないことが多いのですが(4時間飲んでました・・・汗)、あれだけ飲んでも忘れなかった言葉があります(のみすぎて記憶が飛んでいる訳ではないですが、印象に残らない話も多かったというところです)。

 

後輩の一人が言っていた

「うちの(母校の)血液内科は、すごくカチッとやっているということがよくわかりました」

という言葉。

 

別に他の場所がカチッとしていない訳ではないです。

 

ただ、母校の血液内科ではすごく丁寧なカンファレンスをしています(温度板を映すプロジェクターと電子カルテを見るための大きなテレビで全身が同じ情報を見ながらディスカッションします。順当な人は1分くらいで終わりますが、長いと一人の患者さんに十分以上かけたりします。だいたい3時間くらいやっています)。治療法を決める上で論文などのデータを複数用意して、この患者さんにどのようなところが適応できてなどを色々検討します。ガイドラインがありますので、基本的にガイドライン準拠ですが、ガイドラインから外れるのであれば、治療法を外れる理由がどのような理由で、この治療法にした理由は何かを示す必要があります。

 

すなわち共通認識と違う、ガイドラインなどと外れる、この患者さんではこういう点で対応を変えるべき・・・という場合に「根拠を示せ」と言われます。他にも一般的な対応と異なる状況の患者さん(外来治療で良い疾患が入院診療になるのは理由があるわけで、それだけで色々な情報を集めます)の場合に、治療に入るにあたりきちんと調べるということでしょうか(この部分は追記しました)。

 

そういう考え方ができるように指導されていたことが、どこに行くにしてもありがたいことだったという話になりました。

 

その場には3人の後輩がいて、3つの大学病院で学んできていました。僕も母校と合わせて3つの大学病院を知っています。それぞれやり方が色々違うことも知っています。それでも母校の考え方やスタンスはどこに行っても通用する(もしくは役に立つ)と思っています。

 

そういう基本を学んでいたからこそ、今の僕があると思っております。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

 

コメント (3)
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