こんばんは
僕は意外と小心といいますか、よくいえば繊細なところがありまして、予想外のことが起きると色々と考えてしまいます。
先日の母校のありがたさを思う:飲み会の会話で印象に残った話という記事のコメントで、実は1日色々考えておりました。
僕は母校の血液内科で学んでよかったと思いましたし、後輩も同じように感じているというのが嬉しかっただけなんですが、色々と誤解を生むことがあるのだと思いました。
このBlogを描き始めたのは10年前で、新とつける前の(m3のblog)も含めると12年やっていることになります。もともと医療制度に関して危機感を持っていたことを研修医上がりながらmixiなどにそれを書いた時にblogなどで情報発信をしてみたらどうかと勧められました。
僕の感性で少し違うところ、おそらく・・母校の特性で少し違うと思っていることがあります。それは一つの医局だけでなく、いろいろな所の情報が入ることです。
僕もそうですし、後輩たちは様々な大学病院や血液内科のある病院で研修をしています。さらに後期研修の合間にも人が多い時期(僕より下は毎年のように血液内科志望がいるため病棟担当をしている医師が多い時があります)は他の病院に数ヶ月勉強に行ったりしています。
そういうことでいろいろな病院、色々な医局のやり方を勉強しています。
共通項ももちろん多い(日本、アメリカ、欧州とガイドラインがそれぞれありますからね)のですが、細かい所「支持療法」などでやり方が違っていたり、色々学ぶことが多いわけです。論文には書いていないけど、実際はこうしているらしいとかそういう情報もありますし。実際、確か6年くらい前にある支持療法のやり方はそれまでと一新しました。
他の施設がこういうやり方をしていて、それが根拠がある。根拠がなくてもうちの従来のやり方より良さそう・・・とか、やったら保険切られると思っていたけど意外と切られないらしい・・・とかがわかると新しくやり方を変えたりします。
多分、今でもより良いやり方を作り上げて行っていると思います。
僕は10年以上前から「臨床」に関してはいろいろな所のやり方を集めて、より良いものを作り上げるのが良いとかき続けてきました。
多分、いっぱい書いていると思うのですが、とりあえず2つだけ。
いろいろなところで少しずつやり方は違っていて、それを知るだけで色々考え方は変わると思っています。
僕はだからいつでも新しい知識や他のところでどのように治療をしているのかすごく興味があります。僕が知らないことをどこかの病院でしていたら、それについての論文を調べます。何か根拠があって、僕が知らないだけではないかと。
今いる病院でも同じように医局のやり方が違っているのは当たり前で、「まずはここのやり方を勉強させていただきます」と来た時にいいました。それは心から思っていたことで、まず学びたいと思ったということです。
今、実際に医局で話していること(これは解析したら面白いですよ・・とか)と、僕が心の中で感じてより新しい考えにしたり、やり方を修正したりしていることがあります。基本的にガイドライン準拠は変わりませんが。
僕は心の底から「患者さんに還元できるより良いやり方」を、「新しい第3案」を常に模索できればと思っています。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。