新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

緩和ケアで鎮静を使うか:僕は使いませんが、色々使う理由はある気がします

2018-08-18 22:52:09 | 医療

こんばんは

 

今日は明後日の次女の誕生日と先月末にあった長女の誕生日を親戚(妻側の親戚)で集まって、お祝いをしておりました。

僕は結構馴染みの料亭で、妻の両親と会った時も使いましたし、研修医などを連れて慰労に使うこともありました。多分100万円以上使っているのですが、今日は少し残念な気分になりました。料理は美味しかったのですが、サービスが今までとはだいぶ下がっていて・・・(汗

 

うちの妻も含め、みんなで「今までよりもサービスが良くない」「新しい店長さんになってからなのかもしれないけど、今までやっていたサービスもやらなくなったな」という話をしておりました。

少なくとも僕のリピート率は一気に下がると思います・・・orz

 

さて、インターネットを見ていて僕も少し感じた記事があったので紹介します。

「愛してる」と言って亡くなった小林麻央さんの最期を作り話だという医師たち――2018上半期BEST5

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180818-00008558-bunshun-soci

8/18(土) 17:00配信

 


 大切な家族やあなた自身がどんな最期を迎えたいと考えているか、赤裸々に話し合ったことはありますか? 「自宅でなら安らかな死が迎えられる」と美談ばかりが語られてきた在宅医療に様々な問題があることが明らかになりました。ドラマや映画の中ではない「リアルな死」を知らない人が多い現代の日本社会。家族も本人も後悔しない“平穏死”を迎えるには、元気なうちから死を自分の事として考えておくことが大切です。

 兵庫県尼崎市で20年以上にわたり在宅での看取りに取り組み、著作 『痛い在宅医』 (ブックマン社)が話題の長尾和宏医師に、医療現場に詳しいジャーナリストの鳥集 徹さんが「在宅医療のリアル」を聞く最終回です。

#1 、 #2 から続く

◆◆◆

鳥集 モルヒネなどを投与しても耐えがたいほどの苦痛を訴える末期がんなどの患者さんには、鎮静薬でウトウトと眠らせる「鎮静」という方法もあります。長尾先生はどうお考えですか?

長尾 大病院やホスピスでは鎮静率50%と聞いたことがあります。しかし、僕らはほとんど鎮静しません。

(中略)

 

鳥集 長尾先生は、どうしてあまり鎮静しないんですか?

長尾 若い人のほうが痛みに敏感で、とても苦しむことが多いので、そうした方には鎮静することもあります。といっても、鎮静薬を点滴で入れて深く眠らせる方法ではなく、ラムネのような睡眠薬を口から飲んでいただき、浅く眠らせる方法をとることが多いです。僕は大病院やホスピスで鎮静率が高いのは、点滴のしすぎで溺れているような状態になり、息苦しさを訴える人が多いせいではないかと思っているんです。それに僕は、やはり意識は大切だと思っていて、せっかく目が覚めてるなら、しゃべってもらったほうがいいと思うんです。小林麻央さんだって、海老蔵さんの帰りを待って、最期に「愛してる」って言い残して亡くなったでしょう。もし病院でたくさんの点滴を受けて鎮静をかけられていたら、最期の言葉を残すこともかなわなかったはず

(以下略)


病院を全て一緒にされるのは気になりますが、僕も15年間ほとんど鎮静はかけたことがなかったです。実際に呼吸緩和をしていても60〜70代くらいの患者さんだとSpO2 50~60%くらいまでなら普通に話してらっしゃいますからね。うまくモルヒネを使用していると。

 

若い人という話だとSpO2 34%まで下がっても話をしていて、僕が夜中びっくりしたことがあります。この時は仮眠室に2時半くらいに入る前に患者さんと話をしましたが、「特に苦しくないので大丈夫です」と言われました。ただ、トイレに行く時に意識がなくなったという話でしたが、そこまではご家族と話をされていたということです。

それまでもうまくやっていると意外と患者さんはギリギリまで話をされていることが多い印象でした。

急変でどんどん状況が悪化するのではなくて、緩和ケアとしてゆっくりと状態が悪化していく患者さんに関してはモルヒネなどをうまく使うとギリギリまで患者さんたちは話をされている(ただ、その状態で1〜2週間引っ張れてしまうと急性期病院としては少し困ることもあるかもしれません)。そういうことで点滴量を絞り気味にして(栄養管理の意味はないので、水分は500~1000ml with おかず点滴こみ)、モルヒネの持続点滴などを用いるという考え方です。尿が出なくなったらモルヒネの持続からボーラスに変えて、苦しいとか辛いとかいう話が出たら投与するなどに切り替えます。

 

鎮静に関しては患者さんの状態や家族の状態を見ながら行うこともありますが、本当に記憶にあまりない・・・。

 

実は今いる病院ではそれなりに鎮静をかけることがあるので、なるほどと思って見ております。多分、点滴とか以外のいろいろな理由がある気がするのですが、そこらへんはおいおい僕が理解していくだろうと思います。

 

明日で休暇終了です。最後に娘たちと何をしようかなと思っております。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

人気ブログランキングへ←応援よろしくお願いします

 

blogram投票ボタン

それでは、また

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする