こんばんは
今日も1日が無事に終わりました。明日はかなり外来の人数が多いので(30名くらい)、ちょっと時間がかかりそうだなと思い、チェックをしておりました。予約の患者さんとは別個に他の診療科の先生から電話で相談があり、明日受診される患者さんがおります。僕は比較的ゆっくり話を聞くタイプなので、若干時間がかかります。
患者さんが安心して医療を受けられるように努力していきたいと思います。
今日は先日コメントにもいただきましたiPS細胞を用いた血小板の話を紹介します。
iPS血小板輸血へ臨床申請 京大、再生不良性貧血患者に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180819-00000028-kyt-sctch
8/19(日) 23:18配信
ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った血小板を血液の難病患者に輸血する臨床研究について、京都大が実施承認を求めて厚生労働省に申請したことが19日、関係者への取材で分かった。拒絶反応を起こしやすく輸血できない患者に対し、患者から作ったiPS細胞を用いる。学内での審査は既に終え、厚労省に承認されれば臨床研究を始める。
(以下略)
血小板は比較的アレルギー系の副作用が起きやすく、人によってはアナフィラキシーなども起こすことがあります。
その場合、洗浄血小板というものを用いたりしますが、だから100%安全ということはありません。
そしてアレルギーが起きやすい患者さんというのは記事の通りいらっしゃいまして、人によっては本当に何も起きませんが、起こりやすい人は繰り返しアレルギー反応が起きたりします。
それを解決することが1つの目的だと思います。
あと、血小板は寿命が7〜10日と短く、献血後もすぐに使用しなくてはいけません。保存がきかないのでこれを献血以外の方法で供給できるようになれば、多くの患者さんの役に立ちます。
血小板には「核」がなく、癌化のリスクはほとんどありませんのでiPSで起きる不安要素の1つがないわけです。あとは機能が正常であれば・・・というところでしょうか。
最初は1人の患者さんから始まるものが、将来的に多くの患者さんを救うものになるかもしれません。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。