おはようございます
先程、ブログのコメントに内々に処理するべきものが来ておりましたので、メールでの返信などをしておりました。
そういう理由で朝からパソコンを開いたので、一つ記事を書きます。
現役医師20人に聞いた「患者には出すけど、医者が飲まないクスリ」糖尿病 高血圧 花粉症 インフルエンザ完全保存版一覧表
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150321-00042507-gendaibiz-bus_all&p=2
現代ビジネス 3月21日(土)17時1分配信
心の中で「自分なら絶対に飲みたくない」と思っていても、患者には言えない。副作用がひどい、飲んでも意味がない―じつは、そんなクスリを処方している医者は多い。
しんクリニック(東京・蒲田)の院長、辛浩基医師は「あるクスリ」を飲んで命を落としそうになった経験がある。
「私が研修医の頃でした。毎日深夜まで働いて身体がひどく疲れているときに、風邪をひいてしまったんです。熱があって鼻水もすごく出ていたので、症状が治まればいいと風邪薬を飲みました。
仕事を終え、車を運転して自宅に帰っている途中、ものすごい眠気が襲ってきた。危うく事故を起こしそうになったんです。自分だけでなく、他人の命まで奪ってしまうところでした。あのクスリはもう飲みたくないですね」
そのクスリとは、非ピリン系感冒剤顆粒。商品名で言えば、「PL配合顆粒」などの風邪薬だ。風邪をひいて病院に行けば、かなりの確率でこのクスリが処方される。辛医師が続ける。
「当時、風邪薬でここまでひどい副作用が出るとは思っていませんでした。風邪の症状を抑えるのにはいいクスリですが、人によって副作用の出方がかなり異なる。今はそれをきちんと患者さんに説明してから処方するようにしています」
広く使われているクスリでも、じつは重篤な副作用をもたらすことがある。医者は、自らが服用したり患者に投与したりした経験から、「本当のクスリの怖さ」を知っている。都内の大学病院に勤務する循環器内科医はこう本音を明かす。
「患者さんには普通に処方していても、自分では絶対に飲みたくない、家族には飲ませたくないというクスリはけっこうあります」
重篤な副作用が生じる、飲んでも効果がない、依存性がある……など理由はさまざまだが、じつは、ほとんどの医者が「患者には出すけど自分は飲まないクスリ」があると言うのだ。
そこで今回本誌は、現役の医師20人にアンケートを行った。自分では飲まないクスリは何か、その理由はなぜかを訊いた。複数の医師から名前が挙がったクスリをまとめて、次ページからの表に記したので、併せて見てほしい。
意外にも、冒頭で紹介した風邪薬は、多くの医者が「自分は飲まない」と答えた。常喜医院(東京・四ツ谷)の院長、常喜眞理医師も「PL配合顆粒などの総合感冒薬は、痛みどめの成分も入っているので、飲み続けると胃が荒れる」と言う。
風邪だけでなく、インフルエンザのクスリについても、「飲みたくない」という意見が目立つ。中でも多かったのが、タミフルの名称で知られるオセルタミビルだ。
「飛び降りなどの異常行動が問題になりましたが、実際に患者に投与すると、とくに子供では非常に興奮したような状態になることがあった」(都内クリニック院長)
日本予防医療協会代表理事の金城実医師も、「オセルタミビルは飲みたくない」と話す。
「先日、1歳半になる私の孫がインフルエンザにかかったんです。子供から『病院でクスリを処方されたのだけど、飲ませるべきか』と相談を受けましたが、『水分をきちんとあげて、あったかくして寝ていればいい』とアドバイスしました」
金城医師がオセルタミビルを飲まないのには、副作用のほかにもう一つ理由がある。
「インフルエンザのときに出される抗ウイルス薬(オセルタミビルなど)は、ウイルスを殺すわけではないからです。このクスリの作用は、細胞内で増殖したインフルエンザウイルスが、その細胞から外に出ないようにすること。つまり、すでにウイルスが身体中に増殖してしまっているときに飲んでも意味がないんです。タミフルだけでなく、一般的なインフルエンザ薬は同じ作用のため、初期にしか効きません」
もっと言えば、症状が出てから飲んでも意味がない。それなのに副作用が強いのだから、その事実を知っていたら飲みたいとは思わないだろう。ちなみに金城医師の孫は、クスリを飲まずとも2日後には熱も下がり、元気になったそうだ。
現在ピークを迎えている花粉症は、これまでくしゃみや鼻水などの症状を抑えるだけのクスリがほとんどだったが、昨年、根治治療が望めるシダトレンというクスリが保険認可された。
「スギ花粉のエキスを投与することで免疫をつけるクスリで、3年以上毎日投与しなければならないので自分には無理」(都内クリニック院長)
と、否定的な声が多数挙がったが、花粉症については、その他のクスリも飲まないと話す医者が多い。頭がぼーっとするなどの副作用が強く、症状を抑える効果も低いからだ。北海道大学大学院医学研究科の西原広史医師が言う。
「フェキソフェナジンやエピナスチンなど比較的新しい花粉症薬でも、薬価が高いわりに患者さんが満足するレベルの効果は見られないことも多い。ですが、何もクスリを出さないのも申し訳ないので、患者さんと相談の上、処方しています」
生活習慣病の一つ、痛風のクスリで痛い目に遭った医師もいる。
「2年ほど前、尿酸値が上がっていたのでベンズブロマロンというクスリを飲み始めました。なんとなく尿の色が濃くなり、喉が渇きやすくなってきたので、『なんでだろう?』と服用から1ヵ月ほど経ったときに血液検査をしてみたら、衝撃的な結果が出ました。尿酸値はぐっと下がっていたのですが、肝機能の数値が劇的に悪くなっていたんです。すぐに精密検査をして、クスリを止めました。あのまま知らずに飲んでいたら、肝不全になって死んでいたはずです。今思い出しても怖い経験です……」(都内総合病院・内科医)
(以下省略、皆さん読んでみてください)
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患者さんに良く出る副作用を言って処方するのは当たり前の話で、メリットなく患者さんに処方するアホな医師はいない(と信じています)
風邪薬をはじめ、副作用の出方はいろいろ異なります。僕がびっくりしたのは2つあって、一つは重症薬疹のTENが報告のない薬で起きたとき(汗、と漢方薬で間質性肺炎の副作用が書かれてないものでの間質性肺炎・・・。生薬だからこちらも同様の成分が入っているから起きても仕方がないかもしれませんが、ドキドキしました(お二人とも状況は乗り切って、その後も元気にされていましたが)。そういうことはありますが、出るとわかっている副作用は伝えますよね。
眠気なんて当たり前で、PLなんか自分だったら「今日はもう仕事しないで寝て休む。」ときに、鼻汁が垂れてきて困るときにしか飲みませんよね。
そうでなければ症状に合わせて中に入っている薬剤を分散して別個に処方します。これは普通です。
ついでに真ん中あたりに書いている医師の話で「PL顆粒は・・・」というところ、入っているのはアセトアミノフェン150mgしかないので、胃はあれません。子供に処方する解熱剤の15kgの子供に処方する量だ。恥ずかしくないのだろうか、こんな記事書かれて(汗
いや、きっと取材されて記者さんが勘違いしてPLなどと書いたのだろう。きっと。
ウイルスが増えてしまったら意味がないから48時間以内になっているタミフルも同様です。メリットがないなら処方する馬鹿な医師はいません。
ただ、早期に内服したら確かに症状はすぐ収まるし、患者さんは楽ですよね。メリットがあるかどうかです。
スギ花粉のやつは免疫をつけるのではなくて、減感作療法でしょう・・・(汗
免疫つけたら、ひどくなるじゃん(笑
尿酸値の話は個人の経験でしかないし、そもそも尿酸排泄低下型かどうか確認しないで出す馬鹿はいない。
実際に抗癌剤でもなんでも「薬の効果がある人」と「ない人」はいます。一般的な薬剤も同じです。ただ、副作用が少ないから気楽に処方しているところは多いのでしょう。
個人的な経験で怖い思いしたからこの薬はだめ・・・と書いている時点で、どうかと思いますが・・・。
いずれにしても、こういう記事によって、効果のある人も飲まなくなるのはだめです。認知症の話も効果のある人とない人がいると思います(僕は自分の分野はどういう人にメリットがあるのか、みつけるのが得意な方なので。来年度の血液学会は少数ですけど、びっくりさせて見せます)。そういう人をきちんと見極めていくことこそが肝心で、どの人にメリットがあり、どの人にメリットが少ないのか。
その話題が重要であり、ただ部数が欲しいからと言って不安をあおるようなこういう記事はまずいと思います。
今日はこの後研究室に行って、その後、妻の誕生日プレゼントを買いにいきます。娘の写真が撮りたくて、デジカメの一眼レフが欲しいそうです・。
では、また。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。
有難うございました。
先生が今後とも医療界に貢献して頂けますよう蔭ながら応援してさせて頂きます。
まもなく向かえる花の季節、時節ながらご自愛下さい。
こんばんは、コメントありがとうございます。
少しでもお役にたてたのであればうれしく存じます。
また、コメントいただければと存じます
>Unknownさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
この記事に関してはいろいろ問題があると思っています。医師は患者さんに対してメリットがある治療を行う義務があります。自分が飲みたくない薬を出すことはないはずですし、個人個人の患者さんを診て、最良のチョイスをしていると思っております。
まぁ、風邪などに関しては薬を使用しなくても治るので、つらくなければ薬はいらないとは思いますが。
また、コメントいただければと存じます
ただ主人は敬虔なベル&レナ信者でこれが一番効くと思っているので、信じるものは救われる。
これで、Iggが下がってくれればと思います。
また血小板も5.2と減少の一途でしたのでこれも改善されればと思います。
私たちは先生を信じて治療しています。
命を先生に預けていると思っています。でも、主人が大病して思ったことは患者も無知ではいけないということです。
病気を知り納得して治療を受けることが大事なんだなと…
なんかワケわからなくなりましたが、先日の質問のあとの経過報告でした。
以前に免疫不全のため自家移植の件で相談した者です。
あれから、12クルーまでベル&デカ ゾメタで治療しました
マルクを採取し、結果、Mタンパクの消滅 染色体異常 FISH検査で 13番など20項目調べていたようで すべて異常なし
FLC 基準値へ入っている と、言われましたが、検査結果に計測不能 0.2以下 というコメントがありましたどういうこなのか?と、主治医へ質問しました
主治医は、免疫不全のため、グロブリンが低下し 拾えないでいるため ここに自家移植ができない最大の理由がある 評価は、sCR と言われましたが、この評価に疑問を感じています
その他 自家移植ができない理由に、好中球 94.1 リンパ球 4.3 この数値では、無理ということでした
さらに、
自家移植が、MMにとって 学術的にもいい治療なのは、十分わかっている
あなたが自家移植を希望する気持ちも十分理解できる
しかし、この状態で、自家移植することは、MMにとっては、いい治療かもしれないが あなたの体にとって いい治療だと思わない 体を悪くすると元も子もない と いっても あなたは 今元気だし、状態がいいから 納得しないでしょう あなたは 自家移植をしたいのでしょう だったらセカンドで行くのでは無く
初めから 転院で行ったほうがいいのでは・・・
セカンドは ファーストの治療方針に対して 余程 間違った治療内容でなければ 同意するもの
仮に 五分五分だとしたら 私はファーストの意見に 合意しますけど・・・ そういうもんなんですよ
だから セカンドでは無く 患者として行ったら 検査のやり直しなどあるかもしれないが そっちの方が あなたもすっきり するでしょう
というような内容でした
sCRの判定を、どう思いますか?
また、好中球 リンパ球 の数値から、自家移植は やはり 無理なのでしょうか?
先生のご意見を伺いたいのですが・・・
よろしくお願いします
血液内科とは?と思い、読み始めています。
いろいろな記事があり、医師は一生勉強の日々なのかな?と感じました。
恋愛の相談なんて場違いな質問してごめんなさい>_<
彼が救急がある大病院に4月から転勤になります。血液内科医です。やはり、救急がある病院は物凄く忙しいですか?今の病院より忙しくなるらしく。。
春で卒業後4年目です。
私は普通のolで、正直彼の激務が理解できません。。周りも医療関係者がおらず。
私も大企業に勤めてて、結構稼ぐけど週休二日です。会社のエリート男性も仕事が激務といっても休みあります。。。だから、彼が1日も休みなく夜12時すぎまで働くのが本当に理解できなくて。。本当に仕事なんでしょうか?今もあまり連絡がつかなく。三月末って忙しいのかな?
こんにちは、コメントありがとうございます。
自家移植後に早期に再燃したり、消えきらなかったりする患者さんはいます。僕も先日自家移植をした患者さんにVRD(ベルケイド+レナリドミド+デキサメサゾン)を地固めでかまして、今どうなるかな・・・とみているところです。
自家移植の後の血小板減少の経過がわからないので(自家移植後に回復遅延しているのか、それとも一度回復していたのが低下してきているのか)、コメントをしにくいのですが、骨髄腫は一般的には血小板が下がってくるのはかなり腫瘍量が多い時が多いので、血小板減少は治療の影響かしらとも考えています。
細かい経過がわからないので、これ以上はコメントはできませんが、新しい薬剤なども今後出てくる予定になっております。
よりご主人に会う薬が見つかることを祈念しております。
また、コメントいただければと存じます
こんにちは、コメントありがとうございます
まず、sCRに関してはもし正常な免疫グロブリンが回復してきていないなら違うと思いますよ。
免疫固定法の評価があとは重要だと思います。
いま、手元にないので細かいことは言えないのですが「多発性骨髄腫の診療指針 第3版」の中にフリーライトチェーンが測定できないときの項目が書いてあります。一つはMタンパクが多すぎるとき、二つ目にFLCを測定するときに使用している抗体が認識する部位が変異している場合です。
うちでも数人、免疫固定法は陽性でFLCは陰性という方がいました。
ですので、免疫固定法の結果も重要です。免疫不全が回復してこない(形質細胞が抑制からとれてこない)のであれば、通常はVGPRも行っていない印象です。
リンパ球が4.3%というのは低いです。これについては主治医の先生がおっしゃるように免疫不全の病態があります。特にCD4リンパ球も低いと思いますので、いろいろな感染症にかかる可能性があると思います。
ですが、自家移植ができないかどうかはまったく別個です。治療をだらだら続けて、ベルケイドによって免疫不全が惹起されているのであれば、自家移植で病変が良くなって、その後違う薬でメンテナンスというのはありだと思います。
えーと、セカンドオピニオンで相手の意見を否定するようなことは言わないというのは確かだと思います。ただ、相手を尊重したうえでうちではこうするというような意見を出してくる先生も大勢いらっしゃいます。
リンパ腫の抗癌剤感受性が低く、治療中断ですぐ再発してくる患者さんに自家移植は厳しいと考えていましたが、某大学病院は自家移植をしてもよいと思うといわれて、結局患者さんはそちらに行かれました。まぁ、その大学の先生から電話で「ふつうそっちでやるものなんじゃないの!」と言われましたが、「患者さんがそっちに行ってやるから、紹介状を書いてくれと言われたので。そういう話になったのか~と思って送り出しました」と答えました。
多くの場合はある一定レベルの医師の間では意見が一致するので、だいたい最初の人の意見にうなづきますが、すべてのデータを見ないとわからないものの、うちの大学の専門医3人は意見一致で自家移植ですし(sCRとは思っていなかったので)、意見は割れそうな気がします。
好中球よりはリンパ球の値で二の足を踏んでいるのだと思いますが・・・。
今の主治医の先生の前の先生は自家移植をするつもりだったわけですよね?
そうするとその先生と前の先生の間でも意見が分かれているということになりますので、他の病院の先生とも意見が割れる可能性はあります。
あと、医師としての感覚ですが、患者さんにコメントのような内容の言い方をするのは気に入りません。僕が患者さんにセカンドオピニオンに行きたいといわれたら100%だします。そのほうが患者さんも納得されるはずですので。
それをあれこれいうのはおかしいです。
また、コメントいただければと存じます。
こんにちは、コメントありがとうございます
血液内科も含め、医師は勉強の連続です。勉強しなくなれば患者さんに不利益を与える可能性が高いので、勉強を続けないといけません。
興味を持っていただいてありがとうございます。
また、コメントいただければと存じます