新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

5月に入りました

2018-05-01 05:26:40 | Weblog

おはようございます。

 

5月に入りました。講演会の翌日は初めての日直をさせていただきました。日直もER日直と診療科の日直とあるようですが、診療科日直です。かかりつけの患者さんと病棟対応という感じでしょうか。

 

ちょこちょこ対応をさせていただき、初めての日直をこなすことができました。

 

昨日は病棟当番(日直などだけでは大変なので、助っ人参加の日です)ということで、患者さんを一通り見させていただき、久々に中心静脈カテーテル(CVC)を入れてきました。ショック状態の患者さんなので、顔に布をかぶせるのは危ないですし、今回は大腿静脈からアプローチです。

 

僕は比較的若く見えるそうですが、今年40歳のおっちゃんなのでブラインドでCV入れるのが普通の人です。そっちの方が慣れていますし・・・(汗

 

ところが・・・

「CV入れるときはエコー使ってください」

と看護師さんに言われたので、位置確認だけエコーを使いました。

 

けど、鎖骨下静脈使う場合はいらないな・・・と思っている次第です。頸静脈がよく行われていますが、僕は頸静脈は数回しか経験がなく(災害医療センターでの救急研修中のみ)、数えていませんが500回以上は鎖骨下穿刺(後期研修医の最初の1ヶ月で30件のCVCを入れている:1人でCVを取っても良いという申請に30件必要・・・・ので、同じペースでないにしても500は超えていると思うのですけどね)をしているため、合併症率は鎖骨下の方が少ないと思っています。慣れている方が少ないといいますよね。

 

気胸なんか作ったことないですし・・・・(というか、ある理屈からは僕らのアプローチでは気胸は作りにくいはず)。

 

多分、以前勤務していた大学の教授に自らCVCを直接指導していただいた最後の1人あたりだと思うのですが、1つ笑い話。

 

教授は今はやらないでしょうけど、当時(講師の頃)はよく鎖骨下穿刺をされていて、うまかったわけです。で教えてもらっていたわけですが、僕も教授も基本的に1突きで鎖骨下静脈に当てます。当時はおっかなびっくりでしたので、鎖骨に何回か当てていたわけですが、「もっと角度をつけて、鎖骨下静脈が見えるだろう」と言われたときに、心の中で「見えない、見えない」と思ったことだけ覚えています。

 

CVC指導医という病院資格を取った頃は・・・僕も初期研修医の先生に教えるときは「刺す位置、方向」をマジックで書いて、角度だけ口頭で「もう少しつけて、そのまままっすぐ」とか言ったりしていました(ほとんどの場合は研修医の先生でも一発で入ります)。教授がおっしゃっていた「鎖骨下静脈が見えるだろう」の感覚に入っていたわけですが、同じ感覚でやれるかどうか・・・でしょうか。多分大丈夫だと思いますが。

 

昨日は2年ぶりにCVC確保していたわけですが、それで忘れていた感覚も戻ってきました。周りの方からは「2年ぶりとは思えないくらいスムーズでしたね」と言われましたので、次はもう少し早く、確実にと思っています。

 

このまま少しずつ感覚を戻していって(いろいろな刺しものの感覚は戻ってきていますし、臨床の感もだいぶ戻った感じですが)、病院に慣れていきたいなぁと思います。

 

5月も引き続き頑張っていきます。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また

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6 コメント

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おかげさまで (女王様)
2018-05-02 03:32:49
つつがなく‥いや つつがありつつシャント手術が終わりました。
どれほど「つつがあり」なのかって 3時間ちょっとかかった点でお察しください。
痛みに耐えてやっと縫合したら 繋ぎ目から出血で縫合ちょん切って開けてやり直し。時間長すぎて麻酔が切れてきて半べそでした。

何せ 後期研修医嬢がメイン執刀。
「この血管でいいですか」「角度が見えません」「手前からでいいですよね」 等々 主治医(指導医)に聞きながらやっていると だんだん大丈夫か? と不安になってきます。
案の定のやり直しは
ピッチャー交代!主治医リリーフしてくれ~ って心の中で叫んでおりました(笑)。

人生50年、髄液髄圧より苦痛なものはないと思っていたら マルクがあった。
マルクはちょっとした技術の差か あまり痛くなくあっという間に終わる医師と 痛いし針先で固まって量が取れなかった医師と アタリハズレが大きいですよね。
内シャントもおそらく 手際いい医師ならこんなに痛くつらくなかったかも。

アンフェタ先生の超音波じゃないけれど ナースに「静脈スキャナーいりますか?」など聞かれて 自信満々に「あ、いらないです大丈夫」キリッ。
自信の割りに… 。

鎖骨下ですと 高カロリー輸液でしょうか。 お隣のベッドのお婆さんが明日ポート埋めるとかいう話だったから それかな?
ダンナ様もおじいさんで耳が遠いのか 医師が説明する声がデカくて筒抜けです。
未来の自分の姿かな?と思うと凹みそうになります。
私はそんなに持たないかな、先にCMLが悪化するかもしれないし。 腎臓は食生活など自分の努力でギリギリなんとかなるけれど、血液疾患だけは自力じゃ何もできませんよね。 真面目に薬を飲むしかない。
腎臓もシャントを作っただけでまだ何も始まっていないし。 全てはこれからです。

朝から薬剤師さんがベッドに来て「ダメなくすりありますか?」とか聞くので、タシグナ使用中はクラビットが禁忌で‥
「タシグナって何だろう」スマホで調べる。
QT延長になるから とアンフェタ先生の受け売りをドヤ顔で答える私に 「あ~、書いてある」「すごいですねぇ。お勉強してるんですねー」
アンフェタ先生から授かった知識で 鼻高々でした。教わっていて良かった。
感謝してもしきれません。

お嬢様
お風邪は良くなりましたか?
陽気のせいか 連休谷間だからか、小児科も大混雑でした。 他の科もあふれんばかりで‥。 急に真夏日になったりしたからか 新学期の疲れか 幼いなりに頑張ったストレスもありますね多分。
たまには 二人でおいしいものでも。
私も明日釈放されたら さっそく焼肉に行きたくてウズウズします。全然 お肉料理や汁物がなくて、不味くはないけれど物足りない。
体に悪いほど うまいんですよねー。 熱い御飯に明太子や釜揚げシラスがあればパクパクいけるのに‥。
帰り道は ラーメン屋にするかパスタにするか。 明日が楽しみです。

傷口が悪いから帰れません とかならないことを心底祈る夜です。
返信する
新生活 (Nao)
2018-05-02 13:30:16
先生、こんにちは。
新しい職場、久しぶりの家族との生活、色々と大変だった1ヶ月だったことと思います。
本当にお疲れさまでした。

私も正式に職場復帰して1ヶ月・・・
毎日出勤するのは疲れますね(苦笑)
やっと生活リズムも戻ってきましたが、色々あって疲れていたのか3連休はひたすら倒れこんでいました。
でも、昨日月イチの受診をして、採血結果が問題無いのを見たら、少し元気になりました。
精神的なものもありますね・・・

昨日、K教授の診察を受けたので、今回の記事の教授とのやり取りがリアルに想像できて面白かったです(笑)
教授のマルクは神の手ですが、他の処置も上手なんですね?(やっぱり!)
そして、以前は指導もされていたんですね!(新鮮♪)

私は点滴はトリセノックスだけだったので、CVは入れずに末梢ルートだけで乗り切ったんですが、他の血液の患者さんたちは皆さん首からCV入れていました。(やり直しも何度も見ました)
鎖骨下の方には会わなかったです。(指導者が居ないんでしょうか・・・汗)
一般的には頸静脈が一番安全と聞きますが、先生が鎖骨下を多く選択したのには、何か理由があるんですか?

先月末で、本退院から1年が経ちました。
維持療法は続いていますが、おかげさまで血液数値はHもLも殆ど無く、一般の人よりも健康と言われています(笑)
色々あって、入院前の状態にはまだまだ遠いですが、こうして普通に暮らせていることに感謝です。

慣れない生活にお疲れが出るころだと思いますので、連休は出来るだけゆっくりしてくださいね。
子供たちが放っておいてくれないとは思いますが・・・(苦笑)
これからのご活躍も期待しています。
返信する
Unknown (アンフェタミン)
2018-05-03 07:13:28
>女王様さん
おはようございます。コメントありがとうございます。

シャント手術お疲れ様でした。
全身麻酔ではなく、局所麻酔で会話をしながら手術をされると心配になりますよね。後期研修医の先生も勉強はして手術に望んでいるはずですが、患者さんのお体に何かをするときは「確認」したくもなるだろうと思います。

中心静脈カテーテルに関しては僕らは抗がん剤治療に使用することが多いですが、もちろん高カロリー輸液などにも使用します。

シャントもこれから育っていきます。全てこれからとおっしゃられれば、その通りかと存じます。

娘の風邪、長女は元気になりましたが、まだ次女は多少ぐずぐずです。それが今日あたりから僕に移って来た感じで・・・。多分、今日から休みということで気が抜けたか・・・と。

このブログがお役に立っているのであれば嬉しいです。

また、コメントいただければと存じます
返信する
お疲れ様です (アンフェタミン)
2018-05-03 07:40:45
>Naoさん
おはようございます。コメントありがとうございます。

Naoさんも職場復帰お疲れ様でした。
昨日、外来での抗がん剤仕様に必要な手続きがなされていないことに気がつき、慌てて教授の了承をいただきに参りました。その際に「1ヶ月経過しましたが、慣れましたか?」と教授に尋ねられ、「なんとかやっております」と答えましたが、これからという感じだと思います。

多分、2013年くらいからでしょうか。エコーガイド下で頸静脈穿刺をするようになったのは。僕が病棟に行くときは鎖骨下静脈穿刺ですが、慣れている場合は頸静脈とリスクは変わらないという論文はあります。

指導する人はいないかもしれませんね。僕の2つ下のY先生までは鎖骨下穿刺でしたが、それ以降は鎖骨下よりは頸静脈穿刺ですね。僕がいればさらっと指導していきますが・・・。

連休中は子供達の希望を叶えながら、頑張ってお父さんをしたいと思います。

また、コメントいただければと存じます
返信する
リスクが同じであれば・・・ (Nao)
2018-05-03 12:28:33
こちらの病院へいらっしゃったんですね!?
いつか、何かの機会にバッタリお会いできることを期待しています♪
火曜日は、以前先生にお世話になっていた患者さんと一緒に受診待ちしていたんですが、先生にすごく会いたがってました(^-^)

残念ながら、私はY先生にはお会いしたことはありません。
何かの書類で名前だけ記入されていたことはありましたが・・・(^^;

もし今後自分がCV入れなければいけないことになったら、リスクが同じであるなら鎖骨下のほうがいいです。
やはり見た目が・・・(>_<)
指導者がいないと無理ですよね・・・
継続してほしかったです(T_T)

連休中はお天気も良さそうでよかったです。
ご家族で楽しい時間が過ごせますように・・(^-^)
返信する
次の治療の機会がないことを (アンフェタミン)
2018-05-05 08:02:13
>Naoさん
おはようございます。コメントありがとうございます。

教授といっても現在いっている大学病院の教授でした。すいません。研究会などで色々な先生方(病院はバラバラ)とはそういう話もしました。

母校に戻ったのは3月末に挨拶に行ったっきりですね。それでも救急の講習会など手伝いにきて欲しいと言われておりますので、何かの機会にバッタリはあるかもしれません。

鎖骨下静脈穿刺のリスクが高いとは僕は思わないのですが、穿刺部位を鎖骨に近づけすぎると色々リスクが上がると思っています。

治療が必要にならないことを願っております。

また、コメントいただければと存じます
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