
写真1 1月15日は、いちごの日

写真2 POP広告には値段、産地名、品種とその特長

写真3 規格の例:2A、S、Bの3ランク

ブログランキングに登録しています。よろしければ、左の緑色部をクリックしてください。
本日1月15日は「いちごの日」(写真1)。
全国いちご消費拡大協議会が語呂合わせで決めた日。
さてここでは、店頭に並ぶいちごの値段と生産者実施の規格分けについて考える。
生産者はほぼ毎日、午前中に摘む。
たとえば「とちおとめ」栽培のIS農園では、6:00~10:00にパートさん4人と社長石嶋氏が摘む。
その後、社長夫妻、お母様、婚出の妹さん、ベテランパートさん、計4~5人で規格を揃え、箱詰め。
規格は粒の重量と先端の形で次のように分ける。
S:7~8g M:9~10g
L:11~14g 2L:15~19g ともに先端が三角
A:11~19g 2A:20g以上
B:規格外
この作業は長時間の集中力と労力を要す。
しかし、我々は買う際、規格を知らされないこと、しばしば。
案内立て紙・POP広告(Point of purchase advertising)に規格を明記しない店が多い。
明記されるのは値段、産地名、品種とその特長(写真2)。
身近な店のイチゴ1パック当たり値段を2013年12月21日から2014年01月11日に観察。
次のような値動きがあった。
日により、同じ品種、同じ産地で値段が違う。
栃木県産とちおとめ475円~798円、博多あまおう570円~980円
同じ日に、同じ品種、違う産地で値段が違う。
佐賀県産さがほのか798円、宮崎県産さがほのか498円
同じ日に、違う品種、違う産地で値段が違う。
栃木県産とちおとめ698円、博多あまおう980円、宮崎県産さがほのか498円
上のような値動きは、なぜ?
品薄など供給と需要の関係なのか、
ブランドなのか、
店の戦略、「釣り商品」なのか、
規格なのか、
あるいはその他、
いずれにしても、定かでない。
私の視点である規格は、生産者⇒流通関係者⇒販売業者まで値段モノサシの一つとして使われる。
しかし、イチゴを店に並べる際、規格を使わない、明示しない店が多い。
イチゴの品種名、産地名、品質特長に加えて、規格を明示してほしい。
「スカイベリー」、「あまおう」など大粒イチゴが開発販売されている。
この大きさだから、この値段、と納得できる選択肢がほしい。
さすれば、生産者のご苦労の幾何かは報われる。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1;2014年01月11日 写真2・写真3;2013年12月22日
撮影地:写真1・写真2;埼玉県久喜市 写真3;栃木県下野市