おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

アゲフネ ( 揚舟 )  用途 は 多様だった < 農村 の 水 17 >

2011年04月25日 02時46分02秒 | 農村の水

写真1 農協倉庫前に置かれたアゲフネ

写真2 観光用アゲフネ乗り場の近くの沼に浮かぶアゲフネ


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 湛水・水害常襲地の住民は、命を守るために、田畑など財産を守るために、知恵を出し合い、育んできた。その一つ、小型舟のアゲフネ(写真1・2)を紹介する。
 アゲフネは、群馬県邑楽東部地域において、かつて次のように利用されていた。
  ①洪水避難時に乗る。
  ②洪水時に米、麦など穀類や家財道具をミツカ(洪水時の避難用住宅)へ運搬
  ③洪水時の水貰いや水見舞いに行く際に乗る。
  ④冠水した稲穂を刈り取る際に乗る。
  ⑤沼や川で魚を獲る際に乗る。
  ⑥川や沼で麦や野菜の肥料用藻を刈り採る際に乗る。
 アゲフネには、普通舟(長さ6.30m・巾1.02m)と幅広の馬舟(長さ6.31m・巾1.34m)の2種がある(筆者は、写真1、写真2の舟が普通舟か、馬舟か区別できない)。
 アゲフネは、ふだん、母屋あるいは納屋の軒下などに縄で吊るし揚げてあった。これが呼称の由来。ヘサキ(舳先)とトモ(艫)の舟底に丸太を横にして吊るし揚げてあり、縄を切るとそのまま浮いた。あるいは、近くの川や堀、沼に浮かべ、魚獲りや藻採りに使い、水が出ると屋敷に持ってきて使った。
 現在、アゲフネは谷田川で観光用に使われている。その乗り場近くの沼で、魚獲りに使われているのが写真2のアゲフネ。同型の舟は、渡良瀬遊水地(当ブログ2011年4月8日・同月15日紹介)や中川で魚獲りに使われている。
 引用・参考文献:『邑楽土地改良区事業史』、40-43頁、邑楽土地改良区、昭和57年
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2007年3月24日 撮影地:群馬県板倉町
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中川のヘラブナ・ コイ 釣り

2011年04月24日 07時57分55秒 | 余暇


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 菜の花咲く中川右岸(弊ブログ2011年04月14日
 釣り糸を垂らす男性(上の写真)
 次のように教えてくださる
   対岸の旧栗橋町から来た
   ヘラブナとコイを狙っている
   ヘラブナは、1尺2寸(約33㎝)や、腹がパンパンしたのがいる
   コイは60㎝がいる
   釣ったのは食べない
   水が汚くて食べられない
   手ごたえを楽しむ
   焼いたり、煮たりして砕き、植木の肥料にする

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年04月10日 撮影地:埼玉県久喜市
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オキナグサ 白毛いっぱい

2011年04月23日 02時51分33秒 | 植物
写真1

写真2

写真3

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 オキナグサが目に入る、3株。
 深紅の花弁にみえるのはガク(萼。写真1・2)。
 約10㎝の花茎の先に約3㎝の釣鐘型花が下向きに咲く(写真2)。
 茎、葉、花茎、ガクなどの白毛と、実から出る長い白毛(写真3)が和名の由来。
 花期は4~5月。多年草。
 根は出血性下痢に適用される。

 かつて、日当たりのよい山地や放牧・採草地、河川堤防などに自生していた。
 しかし、幻の野草となりつつある。

 引用・参考文献等:①『山渓カラー名鑑 日本の野草』475頁、株式会社 山と渓谷社、1983 ②『薬草の詩-自然とのふれあいをもとめて-』149頁、鹿児島県薬剤師会編 南方新社、2002 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2009年04月12日 撮影地:宇都宮市
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カタクリとオオムラサキを守る下小川三区の皆様に感謝

2011年04月22日 03時52分16秒 | 農村
写真1


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 埼玉県比企郡小川町の「カタクリとオオムラサキの林」(弊ブログ2011年04月19日)は
 下小川三区コミュニティー倶楽部により管理・運営されている
 同倶楽部は次のような活動を実施
  ①国蝶オオムラサキの幼虫が食べる葉を確保するためにエノキを保護・新植
  ②国蝶オオムラサキの幼虫を鳥から守る防護ネットをエノキにかぶせる(写真1に黒色ネットが見える)
  ③国蝶オオムラサキの幼虫を飼育して放つ(写真1に青色と緑色のネットを張る飼育小屋が見える)
  ④雑木林の下草や熊笹を刈り、カタクリの芽吹きを助ける
  ⑤国蝶オオムラサキなどの展示館と休憩小屋を管理・運営

 上記活動の成果を我々は享受することになる
 かさねて御礼申し上げます。
 
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年04月17日 撮影地:埼玉県比企郡小川町
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田んぼ の 排水口 整備  <農村 の 水 16>

2011年04月21日 03時41分36秒 | 農村の水

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 水稲栽培は、水の確保のみならず排水も大切。田んぼにのべつ水を入れているわけではない。たとえば、お盆の頃、水を田んぼから出すナカボシ(中干し)と呼ばれる時期がある。収量をあげ、美味い米に仕上げるには、水の出し入れが肝要。
 水の出口を整えているのが2枚の写真。生産者が、隣りの田んぼへ水が滲み出さないようにトタン板を埋め、排水用塩化ビニール管を草の生えた畦に埋めようとしている。
  執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年4月10日 撮影地:埼玉県久喜市
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