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ホンダの次世代燃料電池車

2006年09月25日 14時23分09秒 | Weblog

ホンダの広報からの転載です。しんぶんよりも中身が伝わるからではという判断からです。もちろん、企業広報をそのまま鵜呑みするわけではありません。またホンダのえこひいきをするわけでもありません。しかし自動車産業が21世にも認知されるための1つとしてのクリーンな燃料技術開発は関心もをつべきでしょう。
以下転載です。


2006年9月25日

次世代燃料電池車「FCX コンセプト」の走行を公開



 Hondaは、新開発の小型高効率燃料電池スタック「Honda FCスタック」と低床・低全高・ショートノーズパッケージを採用し、広々とした室内空間と未来的なスタイリングを実現するとともに、環境性能や動力性能を大幅に向上させた次世代の燃料電池車「FCX コンセプト」の走行を公開した。また、2008年に日米でこのコンセプトをベースとした新型燃料電池車の限定販売を開始する。

 「FCX コンセプト」では、環境性能に加え走行性能の大幅な向上を目標として、小型高効率燃料電池スタックをセンタートンネル内に配置する「Vフロー※ FCプラットフォーム」を採用した。これにより、従来の燃料電池車では難しかった低全高で流麗なセダンフォルムを実現した。燃料電池スタックは現行FCXより容積で20%、重量で30%低減しながら、最大出力は14kW向上し、大幅な軽量コンパクト・高出力化を達成している。駆動モーターは、出力を15kW高め、ギアボックスとの同軸化により小型化した。パワープラント全体としては、現行のFCXから約180kg軽量化、容積は約40%低減し、エネルギー効率や動力性能の向上と広い室内空間に貢献している。

 従来の燃料電池スタックでは水素や生成された水を水平に流す方式としていたが、「FCX コンセプト」では垂直に流す方式を採用。燃料電池スタックの高効率化の鍵となる生成水の排出性を重力を利用することで大幅に向上させ、さまざまな状況での安定した発電を可能とし小型高出力化を実現している。また、低温での始動性も大幅に向上し、従来より10℃低いマイナス30℃で可能としている。

 補助電源には小型高効率のリチウムイオンバッテリーを採用、動力性能向上とパワープラント全体の小型化にも寄与している。これらのパワープラント主要部品の高効率化により、現行FCXに比べ、航続距離を約30%向上した。走行エネルギー効率は約60%と、ガソリンエンジン車の約3倍、ハイブリッド車の約2倍という高いレベルであり、現行FCXからは約10%向上している。

 シート表皮やドアライニングなどには、植物を原料に使い耐久性、耐光性に優れたHondaバイオファブリックを採用した。シフト・バイ・ワイヤや水素の消費量をわかりやすく知らせる新デザインのメーターなども採用し、使い勝手も大幅に高めている。

 2008年に発売する新型燃料電池車は「FCX コンセプト」の主要技術を採用し、環境性能と走る楽しさをガソリン車にはない新次元で両立するモデルとして開発中である。

※ Vフロー:Vertical gas flow(水素を上から下に流す方式)、Vertebral layout(センタートンネルへの配置)、
Volume-efficient(高効率のパッケージング)の3つの価値をあらわしたもの


コメント
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