アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ルリヤナギ - 安城市OZ

2019-08-23 17:38:18 | みんなの花図鑑

ナス科です。
学名:Solanum melanoxylon
名前は 葉が「ヤナギ」に似ていて、花の色が「ルリ」(瑠璃色)であることから。




しかし、瑠璃色(るりいろ)とは、濃い紫みの鮮やかな青色のことです。本来「瑠璃」とは仏教世界の中心にそびえ立つ須弥山 しゅみさんで産出される宝石で、仏教の七宝の一つ。(瑠璃色/Ruri-iro/#004898/)





瑠璃は一般的に濃い青色の形容に用いられており、『瑠璃色の地球』という曲はあまりにも有名でしょう。(同上)





うつむき加減に咲く、はにかみ屋の ルリヤナギ。





覗きこんで シベを見ようとしたら・・・ ごめんなさい。ぶれちゃいました。



タンキリマメ - 安城市OZ

2019-08-23 17:25:50 | みんなの花図鑑

工場フェンスのタンキリマメです。





良く似たトキリマメとの違いは小葉の形先が尖らず、最も幅が広いところが、葉の元よりも先のほう寄りにある点。





とはいえ、私は トキリマメの実物をまだ見ていない。この地方にあるのは皆 タンキリマメばかりだ。





トキリマメのほうがさらに 鞘(サヤ)が赤いというが、どうしてどうして タンキリマメだってリースになるぞ (^^ゞ





鞘(サヤ)の中には 通常2つの豆が入っている。豆の「へその緒」みたいなのは ちゃんと割れ目の両側に分かれて付いている。




クサギ - 安城市OZ

2019-08-23 11:49:06 | みんなの花図鑑

クサギ属 Clerodendrum L. はシソ科の樹木の属。かつてはクマツヅラ科とされた。萼から長く伸び出す長い筒部を持つ花冠と更にそこから伸び出す雄蘂と雌しべを持つ。(wiki「クサギ属」より)





雄しべと雌しべは ともに長く、自家受粉の危険があるので、一方が伸びているときは 他方はくるっと巻いて休んでいる。





今は 雌しべ一本だけが 活動期のようだ。







あまりに長いので2つに分けました。2つの写真を合成してご覧ください m(_ _)m

エノキ - 安城市OZ

2019-08-23 11:41:31 | みんなの花図鑑

よく訪れる雑木林の林縁の、つまり、前出 カクレミノの隣にある エノキです。





エノキは「榎」、つまり 夏の木 なのだ。





エノキの果実は鳥が大好きな実らしい。
人が食べても (果肉部分は少ないが)おいしいという。黄色よりも 赤くなってから、赤いのよりももっと黒くなってからのほうが より美味しいとか )^o^(





実は、このエノキに アケビのツルが絡みついているのです。アケビの実は、今はまだ緑で、絵にもなりませんけど、今年はまた 食べることができるかな (^^ゞ




カクレミノ - 安城市OZ

2019-08-23 11:23:40 | みんなの花図鑑

よく訪れる雑木林林縁のカクレミノです。
カクレミノはウコギ科。
右上の大きな球の集団が 果実。
左の星形の集団が 花。
左下が つぼみがほとんどの散形花序です。




ハナムグリが訪れていますが、ハナムグリは何を食べてるのでしょう? 花粉でしょうか、蜜でしょうか?
ハナムグリの花には あまり蜜があるようには見えませんけど。





両性花はこんな格好をして開きます。
花弁5枚、おしべ5本、真ん中に めしべ。





雄しべは開いたときは黄緑色ですが、花粉を出すと褐色に変わるようです。




雌しべが受粉すると、花弁とおしべは 落下します。
雌しべの子房は 子房下位といって 花弁の付け根より下側についています。受粉すると子房はどんどん大きくなって、花のときの何倍も大きい果実に成長します。





おまけ。





ハツユキソウ - 安城市OZ

2019-08-22 09:53:06 | みんなの花図鑑

トウダイグサ科のトウダイグサ属(ユーフォルビア属)のなかでも ショウジョウソウについで大きな杯状花序をもつ ハツユキソウ です。一番上に 杯状花序があります。




杯状花序を横からみるとこんな形をしています。杯とかカップとか壺とか言われる器官の中から、めしべ~腺体(と付属体)~ 雄しべたち を次々と産出していきます。
カップの口に当たるところに横方向に 白いつばが出ていますが、これは付属体で、その付け根にある緑の唇状の器官(←これが腺体です)の付属体ということになっています。
カップの上部に先が2つに割れた葯を付けたおしべが キノコのようにツンツン伸びています。





この図では カップ(杯)の口の中央に5裂した雌しべの柱頭がようやく顔を覗かせています。先ほどのような 雄しべは見られません。





この図では カップ(杯)のなかから 雌しべが上向きに果柄を伸ばしています。しかし、果柄のうえの子房の先にある柱頭は(通常 5裂しているのに対し)ここでは 2つしかありません。この雌しべは 受粉に失敗したのだろうということが推定されます。なぜなら、雌しべは受粉するとすぐさま果柄をフックのように曲げ、杯の外に子房を下向きに移動させるのが通例だからです。(左下)





この写真には 大きい子房(果実)と小さい子房(果実)が写っていますが、どちらも 果柄を折り曲げてカップ(杯)の外に飛び出しています。これが本来の成熟過程と考えられ、いつまでたっても果柄を上に向けたままなのは やがて 果実の果肉部分を脱落させて芯だけ残ったリンゴのような状態になると思われます。






トウダイグサ属は全般に雌性先熟といって、雌しべが活動するときが先で、それが終わってから雄しべが活動する時期があると思ってましたが、どうやら、両性花と雄花だけの花があるらしいです。(果実がないのに 雄しべだけでてきている杯を先ほど見ました)





子房はまだ小さいのに、KYなのか?さっさと果柄をまげて横向きに移動しています。黄緑色の葯をもった雄しべが キノコのように生えてきています。





アブ?が訪問中でした。大きさが分かりますか?





サルスベリ - 西尾市憩の農園

2019-08-21 14:50:23 | みんなの花図鑑

サルスベリって ミソハギ科サルスベリ属 なんだって!知らなかった。





黄色い花粉をのっけた沢山の雄しべはすぐ目につくが、実はこれは ダミーの雄しべ。本来の雄しべは 周囲から花の中心に向かって垂れ下がっている6本のツル。





さっき本来の雄しべは6本と言ったが、前言撤回。もっとたくさんあるようだ。





中央の黄色い花粉の雄しべは 訪れる虫たちのための食用。
これを求めて虫がダミーの雄しべの上に乗っかると、羽に 生殖機能をもった雄しべの花粉が付くという訳だ。




雌しべは 1本。本来の雄しべと同じ高さにある。





つぼみを見ると、きれいに6分割されている。ここからあのたくさんの(リアル、疑似)雄しべたちが出てくるのだ。





ノブドウ - 安城市SD

2019-08-21 14:27:18 | みんなの花図鑑

毎日毎日暑いですね。農道をノブドウが緑のカーテン(絨毯)作ってます。





もうほとんど果実になってます。ひとつだけ花が残ってます。
それにしても 花にとまっている虫、何という虫なのだろう、風変わりなムシだこと。





ノブドウの花と 果実の 大きさの比較。花に比べると果実は 巨大です^^





緑の果実の中に 色ちがいが・・・ はやくも虫に入られたか!?





ノブドウは 虫に入られずに成長すると 白い果実になるとか、聞いたことがあります。





マーブルのようなのは カラフルだけど、見方によっては 毒々しい。




ヒレハリソウ(コンフリー)‐ 安城市NA

2019-08-21 09:34:39 | みんなの花図鑑

横からみると こんな感じです。小河川の堤防で「おっ、可愛い花が咲いているぞ」と・・・





葉っぱに触れると剛毛がいっぱい生えていて、「イタタ!」ってなります(+o+)
それで、魚のヒレがハッ(張)ってるように見えるので 「ヒレハリソウ」。というのは冗談ですm(_ _)m





ヒレハリソウ(鰭玻璃草) ほんとうの?名の由来

「ヒレハリソウ」は、上の方の葉が翼のように茎につく様子を鰭、花色の白っぽい淡紅色を、玻璃(水晶)にたとえて。(植物写真館「コンフリー」)






と、どの記事を読んでも、英名コンフリー(Comfrey)のほうが良く知られているとある。
では Comfrey という名は何に由来するのかというと、記事がなく、英語の語源辞典で調べたところ、ラテン語の conferva から来ていて、薬用植物で 'boil together'(一緒に煮る)を意味する confervere ‘heal’ に由来する、と(機械翻訳でだいたい雰囲気だけですけど)






近年、食用による肝障害の健康被害が報告され、2004年6月には厚生労働省が摂取を控えるように呼びかけている。(植物写真館「コンフリー」)



ペンタス - 西尾市憩の農園

2019-08-20 21:08:41 | みんなの花図鑑

ペンタス(Pentas)は、ギリシア語で数字の「5」を意味するPente(ペンテ)が語源で、ペンタスの花びらの数が5枚であることに由来しています。
夜空に光る星が集まっているかのような花が咲くペンタスは、名前の由来も単純なので覚えやすいです。
(植物SNS GreenSnap「ペンタスの育て方」)





今の関心は、花筒の中からひょこんと出ている雌しべの柱頭とそれを取り巻く腺毛。





柱頭の先は2裂しています。疑似餌みたいで面白いですね。






雄しべが見当たりません。おしべは 筒の内壁に貼りついているそうです。





ということは、ヤイトバナ(ヘクソカズラ)と少し似ていますね。






おしべは ずっと筒の中に留まるのでしょうか?





それとも、雌しべが受粉した後に、おもむろに 伸びて 外に顔を出すのでしょうか? 誰もそのことを書いていません (◞‸◟)