アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

イチビ - 岡崎市KB

2020-01-18 16:58:25 | みんなの花図鑑

「イチビ」は アオイ科の一年草。




旧「みんなの花図鑑」では 「イチビ」はNGワードでした (ToT) しかたがないから、別名の「キリアサ」を使ったものです。




「かつては繊維をとるために広く栽培されたが、現在ではもっぱら雑草として知られる。」(wiki「イチビ」)





「果実は半球形で、11~16の分果が環状に並んでおり、熟すると縦に裂ける。腎臓型の種子は茶色で、毛が密生する。種の皮は硬いため20年近くにわたって発芽能力を保持する。そのため、一度地面に落ちると何十年にも亘って発芽し続ける(シードバンク)。」 (同上)



シロザ - 安城市OZ

2020-01-18 09:07:42 | みんなの花図鑑

シロザは アカザ科の... もとい、最近では ヒユ科アカザ属の一年草。 画像は果実です。




似た植物に アカザがあります。
「アカザとシロザは、若芽の時は中央の紛状物の色で簡単に見わけられるが、花期となると見分け方が難しい。種子の形がちがうと書いてある文献もあるが、これも難しく、葉の形や質によるしかないようだ。」(とれたてドットコム「アカザの仲間」)
シロザはよく見かけるがアカザは希にしか見かけない。 (石黒の昔の暮らし「アカザ」)




5角形をした果実。 果皮は5角形で5枚あるのですが、中の種子は 1個だそうです。(←要観察)




ザラメのような粒が果実を取り巻いています。




名前はシロザだけど、 葉は アカザと同じく 真っ赤に紅葉します。


カラスウリ - 安城市OZ

2020-01-17 17:57:42 | みんなの花図鑑

カラスウリは 「烏瓜」とも書くけれども、「唐朱瓜」と書くほうが圧倒的に多い。




「中国から伝わった朱墨の原料である辰砂(しんしゃ)、その鮮やかな緋色になぞらえてこの名がついた。 」
こういう記事がネットにはあふれている。




真っ赤な辰砂(しんしゃ)は 一方で水銀の重要な鉱石鉱物で、 古代、 水銀を生産するために 辰砂を求めて唐の時代、買い付けがあったほどです。




「日本には古くから水銀鉱山が多く、歴史のある鉱山は和歌山、奈良および四国などの中央構造線沿いに多い。」(ようこそ、結晶美術館へ‎ > ‎色彩の博物誌‎ > ‎無機顔料‎ > ‎辰砂(cinnabar)と朱 (vermilion) )
奈良の大仏の金メッキにも 辰砂が利用されました。 私論ですが、 古代大和政権は奈良県桜井市の市場で、宇陀の水銀鉱山で採った辰砂を 中国に売って、政権運営資金としていたようです。




水銀はかつて 不老長寿の薬と考えられていたというから・・・、 ○○ほど恐ろしいものはない、というお話でした。


ヒヤシンス - 西尾市憩の農園

2020-01-16 22:24:41 | みんなの花図鑑

何気なく「ヒヤシンス」 と書いているけど、 「ヒアシンス」という書き方もある。
英語の hyacinth はどう読むのが正解なのだろう?




hyacinthの発音記号と読み方 によれば、 発音記号は [háiəsinθ] .
これを カタカナ読み(発音の目安)にすると ハァィアシィンス となるらしい。




学名 は Hyacinthus orientalis で、
属名 Hyacinthus は もとギリシャ神話の美少年 「ヒュアキントス」から。




種小名の orientalis は 「オリエントの、東方の」の意。 オリエントといっても 原産地は ギリシャ地方。 16世紀にヨーロッパに渡り、日本には1863年頃に、フランスから チューリップとともに渡来した。(季節の花300「ヒヤシンス」)




ハーデンベルギア(コマチフジ) - 西尾市憩の農園

2020-01-16 11:31:23 | みんなの花図鑑

ハーデンベルギア属には3種ありますが、主に栽培されるのはビオラセア種(Hardenbergia violacea)です。 (みんなの趣味の園芸 > ハーデンベルギアの基本情報)




ハーデンベルギアは、コチョウランを小さくしたような愛嬌のある花が、連なるように穂になって多数咲きます。花径は1cmくらいです。 (同上)




この小さい花、 拡大してみて 私は コチョウラン でなく、アレチヌスビトハギの花とそっくりだ、 と思った(´v_v`)




日本で栽培されているのはハーデンベルギア・ヴィオラケア1種で、「ハーデンベルギア」というとこの種を指すことが多いです。ヴィオラケアは「すみれ色の」という意味で、花色に由来します。 (ヤサシイエンゲイ「ハーデンベルギア」)




別名の「コマチフジ(小町藤)」もいいですね! ただし、フジのように幹は太くなりません。



以前、水面効果というCloudソフトがあって、このハーデンベルギアの画像で遊んだことがありました。
ハーデンベルギア(コマチフジ) - Water Effect
ハーデンベルギア(コマチフジ)2 - Water Effect



ツキヌキニンドウ - 安城市SK

2020-01-15 17:26:17 | みんなの花図鑑

集合住宅の1階のフェンスに こんな花が。 スイカズラの赤花だと思うけど、 なんでこんな時期に咲いてるのか ?!




スイカズラの仲間なんだけど、 赤花を区別して ツキヌキニンドウと呼ばれてます。
通常の開花時期は5月から10月頃と長いです。それにしても、 1月にも こんなに咲くのは やはり異常でしょうか??




ツキヌキニンドウの「ツキヌキ(突抜)」とは、 「花序のすぐ下の葉だけは基部が合生して1つの長蛇円形になり、この葉から突き抜けて花序が」出てるように見えることから。(岡山理大 植物雑学辞典「ツキヌキニンドウ」)




また、「ニンドウ(忍冬)」はスイカズラの別名。
「忍冬」とは、「常緑ではあるが、褐色の葉になりながらも冬を耐え忍んで越すことから。」(四季の山野草「ツキヌキニンドウ」)




英名でスイカズラ属の事をハニーサックルと言うので、現地の方では花の形からトランペットハニーサックルとも呼ばれているようです。(花と観葉植物(葉っぱの岬)>花の一覧(ツ)-1>ツキヌキニンドウ )




ツキヌキニンドウの 学名は Lonicera sempervirens、匂いはあまりありません。 ハニーサックルの学名は Lonicera periclymenum、 いい匂いがするので、別名は 匂い忍冬。
ちなみに、 スイカズラ(忍冬)の学名は Lonicera japonica。

イヌツゲ - 安城市SK

2020-01-15 11:28:32 | みんなの花図鑑

イヌツゲですが、 ツゲ科じゃなくて、 モチノキ科なんですって ?!




「モチノキ科なら 実は赤いのでは??」 ここで 謝らなくてはなりません。 イヌツゲだけは 黒い実なんです m(_ _)m




赤い実が多いモチノキ科の中では珍しく、黒い実(写真)をつける。ただし、実の赤いアカミイヌツゲもある。実が熟すのは10~11月ころ。 (庭木図鑑 植木ペディア「イヌツゲ」)




印鑑、櫛、将棋の駒の材料となるツゲ科のツゲ(=ホンツゲ)に似るが、ツゲよりも材が劣るため「下等」という意味の「イヌ」が冠されている。庭木としての利用はイヌツゲが圧倒的に多い。樹皮からは鳥もちを作る。(同上)





イヌツゲは鋸歯が多く、若葉ではその先が棘のようにもなっています。 ツゲ(ホンツゲ)は鋸歯はなく丸くすっきりした感じ。




ベトナムツバキ(ハイドン・キング)‐ 憩の農園

2020-01-14 17:38:00 | みんなの花図鑑

この画像は 西尾市憩の農園で撮ったものですが、 ベトナムツバキは 安城デンパークのフローラルプレイス(大温室)にもありました (フローラルプレイスは現在改装中で、3月まで 中に入れません) 。




以下、デンパークの解説文より引用
”ベトナムツバキ(ハイドゥン)(Camellia amplexicaulis)は、ベトナム原産のツバキ科の熱帯低木です。”




”蝋細工のような桃色の美しい花や蕾が特徴です。ベトナムではテト(旧正月)を祝う花として知られています。”



”和名は海棠椿(カイドウツバキ)といい、ベトナム語ではハイドゥン(HiDuong)と呼ばれています。”



ツバキ - 西尾市憩の農園

2020-01-14 13:02:34 | みんなの花図鑑
村下(むらげ)



ヤブツバキの突然変異で葯が退化して白いシベとなり、開ききらないように咲くなどの特徴をもった椿を「侘芯(わびしん)椿」といい、 村下(むらげ)はそういったタイプのツバキだということです。





サニー・サイド(sunny Side)

米国生まれの外国ツバキです。 外国椿は派手で大きいというイメージがありますが、サニーサイドは可愛らしい日本風の椿です。柔らかなピンクが好評の洋種の椿(ツバキ)です。(通販カタログより)



頌花宴(しょうかえん)

「玉之浦」の交配種。一重咲き品種です。玉之浦より花はやや小ぶりで咲き終わるまで花の形が崩れにくく、白覆輪は多めに入ります。早咲き性で暖地では晩秋から開花します。(通販カタログより)