だから僕はひとりで旅に出る

人間は汚い。人間は醜い。人間が怖い。だから僕はいい人に会いたくて旅に出る。オープンウォータースイマーの練習と大会の記録

四万十川水泳マラソン スタート!

2016年07月31日 21時58分43秒 | 四万十川水泳マラソン
カウントダウンで250人一斉スタート
流れに向かうが明らかに中心から外れている。

濱田さんが体一つ前にいる。しかし前に5人以上いる?
ペースを上げて追いつくが川の流れは本当に恐ろしい。少しの泳力差など全く無効に出来るパワーだ。

200mで濱田さんと2トップになった。少し前に出た。出たと言うより川のレースが初めての濱田さんが様子見で引いたという感じだ。

勝負所は浅瀬の河原走りだ。仕掛け所は3カ所。浅瀬で全力で走り心を摘む。
泳力が下がり続ける今でもこの足の裏だけはまだ武器として使える。(笑)

500mの第一瀬に着いた。すぐに立ち上がり全力で走る。痛いのは痛いがだからどうした!
後を確認するとソックスだけの濱田さんはヨチヨチ歩きだ。普通の人はソックスだけだと耐えられない痛みだろう。行ける!

全力で飛び込んで泳ぎ出す。うっ! 左足の中指の爪がイッたな。でも泳げる。 
裸足で河原を走ると間違いなく爪は無事には済まない。

差は15m程。ここからは全く流れがない箇所が1km続く。今回イチの難所だ。
ここで泳力差が現れる。少しずつ追いつかれている。

完全に追いつかれドラフティング状態だ。しかも上手い! これだけ接近していて1度も足に触れることなく、気配も感じない。かなりの泳力だ。
これを繰り返すと最後の赤鉄橋からゴールまでに差される!

第2瀬に着いた。昨日より浅い。ということはここが一番走る距離が長い。ここで離せなければ負ける。

ドンドン浅くなりまともにストロークは出来ない。普段ならクロコダイルスタイルでまだ泳げる深さだが立ち上がって走り出す。
裸足のまま全力で走る。今日は100mはある。チャンスだ。

かなり引き離せた。全力で飛び込む。 痛ったぁ! 左足薬指と右の小指もヤッてる。くそっ。

差は50mになっている。 足にダメージが・・・。走りすぎたな。攣りそうだ。

第3瀬はなんとか泳げる急流だ。いつも通り全力で泳ぐ。
濱田さんはグライドで進んだらしく差が広がっている。

第4瀬は純粋に急流。怖い程だ。でも全力で泳ぐ。ラスト2kmからはずっと流れがある。体も回復しどんどんペースアップする。

最後の急流の前には3.5kmkの人たちに追いついた。後700m程全力。

赤鉄橋を越えて時間的には干潮から満潮に変わって川が逆流を始めている。

全然進まない! 後から来る濱田さんに怯え、ひたすらゴールに向かう。


ゴール!  良かったぁ。まだ川なら闘える。かなり痛いけど・・・。

8月1日に一番近い日曜日

2016年07月31日 20時04分19秒 | 四万十川水泳マラソン
いよいよこの日が来た。昨夜は余りにも緊張しすぎで10時前にベッドに入ったのに寝たのは12時過ぎ・・・。
一応寝る用小説は持って行ったが短編ミステリーを読んでいてもストーリーが全く頭に入ってこない。
今日泳いだコースのシュミレーションが何度も頭に浮かんでくる。

もう逃げ出したい・・・・。

5時10分起床。ストレッチ・シャワー。6時30分朝食。
朝食会場は参加者で大行列だった。果物を多めに摂った。

部屋に戻りできる限りの準備をする。特に暑さ対策。スタート前に決してダメージを受けないように。大荷物になる。

3年前より綺麗になっている赤鉄橋を渡り会場へ。



なんと駐車場は山崎さんの隣! なんて偶然!

少し遠い受付へ。暑い。西川君親子と再会。1年に1回から3年に1回の再会になりましたね。(笑)

住田さんとも再会。いろいろな大会でお会いする大先輩だ。

参加者をチェックすると川路さんも辻岡さんも来ていない。勝てる可能性がある。

他に若者のエントリーはあるが調べる事は出来ない。

座って休憩していると、んっ? 遠くに強そうな人が見えた? おや? あれは・・・・。濱田さん?
まさか濱田さんが来ているとは! 昨年すさきOWSで負けている。

敗北を予感した・・・・。

山崎さんとシューズをどうするか話し合った。散々迷ったが裸足にした。一番自分らしいスタイルで。
今日勝てるとしたら河原走りで引き離すしかない。問題は痛みに耐えて走れるかどうかだが、絶対耐えてみせる。

小金井さんと井川さんにもお会いした。お二人とも東京から長旅だ。

山崎さんと開会式へ。暑い。首に保冷剤を巻き、日傘をさす。

多めに水分を持ちバスへ。いつものことだがバス内は緊張の局地だ。もう逃げ出したい・・・・・。

スタートは予想通り橋を越えた所だった。スタートまで移動するが多くの方が流されていく・・・。移動には問題がある。

川の入り口で濱田さんに声をかけた。覚えていて下さった。
余りにも話しやすい方で楽しく話しているうちにさっきまでの緊張が一気になくなった。(笑)

スタートはいつもと違い何だか訳がわからない体制だ。位置によってかなり有利不利がある。
濱田さんと出来るだけ流れの方に近づいた。

「よろしくお願いします。」と笑って挨拶して30秒前。