水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

聞茶(61):紅茶の加減による覚醒具合

2020年01月25日 13時59分26秒 | 聞茶・聞豆
半年ほど前に、こちらの記事で一日のカフェイン摂取量の適量(杯数)について書いたが、この目安は本当に役に立っている。コーヒー三杯までというのは数々の失敗から経験的に学習済みだったが、紅茶についてはそれまであまりよく分かっていなかったのだ。
 私は朝は大抵4時頃に起きる。乳がんのリンパ浮腫予防のためのリンパドレナージと首・肩・腕のリハビリを15分ばかりして、キッチンに下りるのが4時25分〜30分といったところ。就寝前に睡眠薬の他に服用している鎮静剤は、自分の判断で按配できる頓服的な薬で、眠る直前のテンションの感じで服用量を調節している。夜中充分に眠れて翌朝ちょうど良い時間にスッキリ目覚めるのが理想なのは言うまでもないが、勿論そういつもうまくは行かない。胃が空の状態でコーヒーを飲むのは胃を荒らすように思えるので、まず飲むのは紅茶かノンカフェインやデカフェのお茶である。今年はもう花粉が飛散しているような体感があるから、鼻のグズグズや目のショボショボを解消するため最近の朝一はルイボスティー系を淹れることが多い。二杯目はコーヒー。三杯目は朝一のお茶の二煎目。四杯目はコーヒー二煎目……といった感じで展開していく。
 身体は正直なもので、ノンカフェインのお茶を飲むと寛ぐし、コーヒーを飲むと目と頭がピリッと冴える。鎮静剤を多めに服用した明くる朝は起き出してきたものの眠気とふらつきが残っていることも少なくない。そういう時、朝一はカフェインを含む紅茶に自然に手が伸びる。もしかしたら昨年、中央公論社発行の『世界の歴史(25):アジアと欧米世界』を読んで認識を新たにさせられた事柄が、無意識に影響しているのもあるかもしれない。産業革命時代のイギリスで工場制度が普及すると時間規律が厳しくなり、覚醒効果と速効性のあるカロリー源として砂糖入り紅茶が都市民衆の生活に不可欠なものとなっていった、というのである。(川北稔・著/4〜6章)
 冬の間に飲む紅茶のお気に入りは、私の場合は何と言っても「ウバ」である。苦みばしった独特なコクとメンソール系の爽やかな香りが実にクセになる味わいで、眠気の強い時に飲むとキーーーンと頭の芯から醒めてくる感じがする。(ただし、睡眠が足りていない時に朝早くから飲むとさらにテンション高くなるので要注意である。)
 今は、ロプチューの「ウバ」を愛飲している。この紅茶に合わせたい音楽は、アレサ・フランクリンの『So Damn Happy』かな?パンチがありつつ爽快なアレサの歌声とよく響き合うような風味だから。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 前の記事へ | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿