ギャルソンの ワンピースに空く 虫食いに
遠ざかりゆく 春の後姿(うしろで)
(とど)
2011年4月16日 作歌
遠ざかりゆく 春の後姿(うしろで)
(とど)
2011年4月16日 作歌
先程、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回は、一昨年の文化展の舞台裏のエピソードといった一連です。ネガティヴな内容なので、短歌の範囲を超えて解説することは控えます。
ボランティアの国語教師に依頼しつ文化展への歌稿の筆書き
新語への違和も露わな先生に取り入り歌を平たく直す
面識の無い「フォロワー」の翻案に「友」と訳して勘違い受く
障害をつぶやき友の減ると詠む吾に食事の会設けらる
フレンチの個室に臆し黙すなか高く響かうナイフの刃音
作業所の後を訊かれて卒業はせぬと告げるに師の目の澱む
「片言の英会話ならできるでしょ」出身明かせず曖昧に笑む
違和感をつき進めずに人と和す幸を説かれて身を振り返る
見比べて吾を持ち上げた師のありて嫉み買いたる日の蘇る
道すがら「わたし馬鹿だから」と繰り返す友宥めつつ師を恨みいる
失礼と知りつつ吾が意貫くと詫び状書いて初稿を通す
(2013年5月10日締め切り分、『樹海』2013年7月号掲載予定)
今回は、一昨年の文化展の舞台裏のエピソードといった一連です。ネガティヴな内容なので、短歌の範囲を超えて解説することは控えます。
ボランティアの国語教師に依頼しつ文化展への歌稿の筆書き
新語への違和も露わな先生に取り入り歌を平たく直す
面識の無い「フォロワー」の翻案に「友」と訳して勘違い受く
障害をつぶやき友の減ると詠む吾に食事の会設けらる
フレンチの個室に臆し黙すなか高く響かうナイフの刃音
作業所の後を訊かれて卒業はせぬと告げるに師の目の澱む
「片言の英会話ならできるでしょ」出身明かせず曖昧に笑む
違和感をつき進めずに人と和す幸を説かれて身を振り返る
見比べて吾を持ち上げた師のありて嫉み買いたる日の蘇る
道すがら「わたし馬鹿だから」と繰り返す友宥めつつ師を恨みいる
失礼と知りつつ吾が意貫くと詫び状書いて初稿を通す
(2013年5月10日締め切り分、『樹海』2013年7月号掲載予定)
献身の勧めに惑いているわれに「軋轢の間に立つ仕事だ」と
(とど)
2012年12月30日 作歌、2020年7月頃 改訂。
(とど)
2012年12月30日 作歌、2020年7月頃 改訂。