ダンボールの 組み立てさえも 褒めくれる
作業所にいて 優しさに馴る
(とど)
2011年4月27日 作歌
作業所にいて 優しさに馴る
(とど)
2011年4月27日 作歌
胸と頭(ず)の 骨の微塵と 成り果てて
焼場の炉より 父の出でくる
(とど)
2012年12月6日 作歌
焼場の炉より 父の出でくる
(とど)
2012年12月6日 作歌
【ロプチュー】でダージリンを中心に紅茶をしこたま買い込んだのは一年ほど前。美味しく楽しんでいたが、重大な過失をしていたことに気がついた。そう、ショップ名に冠されている《ロプチュー》を注文するのをすっかり忘れていたのである。やっと、昨年のクリスマス過ぎに注文して、今 満喫しているところである。
紅茶の銘柄としての《ロプチュー》は、ダージリン地方のロプチュー茶園のものだそう。ダージリンって、一般的に花の香りのような優雅な風味のものが多いのだけれど、ロプチューは少し趣が違う。こうばしい焙じ香があり、深いコクが舌にじんわり染み入ってくる。私は日本茶でも焙じ茶が好きなので、一遍に気に入ってしまった。紅茶にはあまり関心の無い母も、ロプチューは美味しいと褒めていた。
一緒に、バダンタム茶園のダージリンも買ってあったのだが、そのまろやかで上品な味わいもロプチューの圧倒的な存在感の前には ちょっと影が霞んでしまったくらいである。
今回は、この《ロプチュー》紅茶に合わせて、行川さをりの『もし、あなたの人生に入ることができるなら』を選盤してみた。基本はブラジル音楽だが、たおやかなボサノヴァとは一線を画しており、ヴォイス・パーカッショニストとしても鳴らしている力量を持つ。縦横無尽に伸びるやや枯れた声が、ロプチューの味わいにぴったりである。
紅茶の銘柄としての《ロプチュー》は、ダージリン地方のロプチュー茶園のものだそう。ダージリンって、一般的に花の香りのような優雅な風味のものが多いのだけれど、ロプチューは少し趣が違う。こうばしい焙じ香があり、深いコクが舌にじんわり染み入ってくる。私は日本茶でも焙じ茶が好きなので、一遍に気に入ってしまった。紅茶にはあまり関心の無い母も、ロプチューは美味しいと褒めていた。
一緒に、バダンタム茶園のダージリンも買ってあったのだが、そのまろやかで上品な味わいもロプチューの圧倒的な存在感の前には ちょっと影が霞んでしまったくらいである。
今回は、この《ロプチュー》紅茶に合わせて、行川さをりの『もし、あなたの人生に入ることができるなら』を選盤してみた。基本はブラジル音楽だが、たおやかなボサノヴァとは一線を画しており、ヴォイス・パーカッショニストとしても鳴らしている力量を持つ。縦横無尽に伸びるやや枯れた声が、ロプチューの味わいにぴったりである。
今朝早く、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
三年ほど前に一度、「手紙&メール」で歌稿をまとめたこともありましたが、今回は「携帯」を題材に据えました。たった三年ほどでも携帯事情は様変わりしています。また後で振り返ると、感慨深いものがあるかもしれません。
今回ちょっと自分でも引っかかっているのは、三首目。結句「世相を学ぶ」って、大袈裟かなぁ…と。さぁ、どう添削されて返って来ますやら…?
もの哀しき着メロ幾度繰り返す闇が夕雲呑み込むまでに
iPhoneに障害者割始まると知りて氷雨も弾んで聞こゆ
iPhoneに「二日」と打てば「酔い」と続く入力候補に世相を学ぶ
iPhoneに替えると友の言いながら文字化けデコメ懲りずに寄越す
iPhoneをいじくり回し眼裏にアプリの影がちらつく午睡
上京を見送ってなお身支度を促す携帯アラームむなし
聖堂に響く着信にふためきて電源切るも信徒からなり
礼拝のさなか電話に出る信徒あらずと初老の人に釘刺す
鮮やかな赤と焦げ茶のバイカラーに惹かれてスマホケースを求む
iPhone5が新(さら)のケースに入るかと首から提げてショップに向かう
ぎりぎりのところでフックが留まらずにぎこちなく笑み店を去(い)にけり
(2013年3月10日締め切り分、『樹海』2013年5月号掲載予定)
三年ほど前に一度、「手紙&メール」で歌稿をまとめたこともありましたが、今回は「携帯」を題材に据えました。たった三年ほどでも携帯事情は様変わりしています。また後で振り返ると、感慨深いものがあるかもしれません。
今回ちょっと自分でも引っかかっているのは、三首目。結句「世相を学ぶ」って、大袈裟かなぁ…と。さぁ、どう添削されて返って来ますやら…?
もの哀しき着メロ幾度繰り返す闇が夕雲呑み込むまでに
iPhoneに障害者割始まると知りて氷雨も弾んで聞こゆ
iPhoneに「二日」と打てば「酔い」と続く入力候補に世相を学ぶ
iPhoneに替えると友の言いながら文字化けデコメ懲りずに寄越す
iPhoneをいじくり回し眼裏にアプリの影がちらつく午睡
上京を見送ってなお身支度を促す携帯アラームむなし
聖堂に響く着信にふためきて電源切るも信徒からなり
礼拝のさなか電話に出る信徒あらずと初老の人に釘刺す
鮮やかな赤と焦げ茶のバイカラーに惹かれてスマホケースを求む
iPhone5が新(さら)のケースに入るかと首から提げてショップに向かう
ぎりぎりのところでフックが留まらずにぎこちなく笑み店を去(い)にけり
(2013年3月10日締め切り分、『樹海』2013年5月号掲載予定)
iPhoneを いじくり回し 眼裏(まなうら)に
アプリの影が ちらつく午睡
(とど)
2010年8月7日 作歌
アプリの影が ちらつく午睡
(とど)
2010年8月7日 作歌