昼前に、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回は、震災からまもなく一年ということで、震災の余波といった風なテーマでまとめてみました。
一首目とかかなり句跨がり&句割れで読みにくいし 色々問題も多いのですが、テレビを観た感想に留めないようにだけは気を配りました。
ダンプカー三台連なり吾を追い越し行けり地震(ない)あとの明け方
賀状だけ交わす寡婦(やもめ)を茨城より引き取ると言う末期の父は
意気高く牧師と松江に赴いた夫人の地震(ない)に非力にじます
被災地の受け取らぬ荷を積んだまま弟(おと)は長野でスキーに耽(ふけ)る
すべからく風評と切り捨てる母 ツイッターに吾が得た情報は
飯舘が避難区域になる前に牛連れ来んと図る理事長
地震(ない)を機に母を伴い越してきた農を営む青年H
夜更けまで手打ちせる蕎麦すすりつつ暮れに浮かびしH氏の顔
(2012年3月10日締め切り分、『樹海』2012年5月号掲載予定)
今回は、震災からまもなく一年ということで、震災の余波といった風なテーマでまとめてみました。
一首目とかかなり句跨がり&句割れで読みにくいし 色々問題も多いのですが、テレビを観た感想に留めないようにだけは気を配りました。
ダンプカー三台連なり吾を追い越し行けり地震(ない)あとの明け方
賀状だけ交わす寡婦(やもめ)を茨城より引き取ると言う末期の父は
意気高く牧師と松江に赴いた夫人の地震(ない)に非力にじます
被災地の受け取らぬ荷を積んだまま弟(おと)は長野でスキーに耽(ふけ)る
すべからく風評と切り捨てる母 ツイッターに吾が得た情報は
飯舘が避難区域になる前に牛連れ来んと図る理事長
地震(ない)を機に母を伴い越してきた農を営む青年H
夜更けまで手打ちせる蕎麦すすりつつ暮れに浮かびしH氏の顔
(2012年3月10日締め切り分、『樹海』2012年5月号掲載予定)
被災地の 受けとらぬ荷を 積んだまま
長野で弟(おと)は スキーに耽(ふけ)る
(とど)
2011年4月3日 作歌
長野で弟(おと)は スキーに耽(ふけ)る
(とど)
2011年4月3日 作歌
賀状交わすのみの寡婦(やもめ)を 茨城より
引き取ると言う 末期の父は
(とど)
2011年3月21日 作歌
引き取ると言う 末期の父は
(とど)
2011年3月21日 作歌
カナダ旅行 顧みて目を 輝かす
父をそのまま 逝かせんと思(も)う
(とど)
2010年12月10日 作歌
父をそのまま 逝かせんと思(も)う
(とど)
2010年12月10日 作歌
深更のテレビに映るごちそうを食道がんの父が見つめる
(とど)
2010年11月19日 作歌、2020年1月10日 改作。
(とど)
2010年11月19日 作歌、2020年1月10日 改作。
かぎ針の 五号と三号 取り違え
今日の労苦を ほどきゆくとき
(とど)
2010年6月27日 作歌
↓ ↓ ↓
鉤針の 五号を三号に 取り違え
ひと日の労苦の 甲斐なくほどく
(とど)
2014年5月10日 改訂。
今日の労苦を ほどきゆくとき
(とど)
2010年6月27日 作歌
↓ ↓ ↓
鉤針の 五号を三号に 取り違え
ひと日の労苦の 甲斐なくほどく
(とど)
2014年5月10日 改訂。
混み合える 事務所に雛の 編みぐるみ
見せくる師のほほ 涙がつたう
(とど)
2011年2月27日 作歌
見せくる師のほほ 涙がつたう
(とど)
2011年2月27日 作歌
指先の震えおしつつシュシュを編む朋の呼吸のうっすら弾む
(とど)
2011年4月27日 作歌、2020年7月11日 作歌。
(とど)
2011年4月27日 作歌、2020年7月11日 作歌。