聞茶(5)…ゆず茶とアップル・ハーブティー

先週の土曜日は東京に一泊しました。二十歳の時からお世話になっている美容院で髪を切り、一人あちこちをほっつき歩いた後、渋谷で美容師さんと合流して夕食をとり、その後彼女のお宅に向かいました。
都会の新築らしい瀟洒なマンションに着くと、「ゆず茶、飲む？」と彼女。是非にとお願いすると、彼女はやおらビンからジャム状のものをスプーンでかき出してマグカップに入れ、そこにお湯を注ぎました。
何でも韓国で人気のあるお茶だとか。飲むと、ゆずジャム湯そのものといった味がしました。結構甘めで、冬などには体が温まって良さそうです。
お茶のお稽古で八ヶ岳方面に行く時、いつも手作りジャムの専門店の前を通るのですが、「お茶」として楽しむために今度何か買ってこようかなぁ、とまた新たに聞茶心が触発された私でした。
フルーツ・ティーと言えば最近は、母がフラダンス教室の友人から貰ったイギリス土産の【Harrods】のアップル・ハーブティーを楽しんでします。
これは、シナモンがスパイスされたアップル・フレーヴァーのカモミールティー。今、お茶を並べてあるキャビネットを開けると途端に、このお茶のシナモンの香りがフワッと漂ってくるほど。でも、決して厭味な感じはしません。香り高く、飲み心地はスッキリ。カモミールは眠る前に神経を穏やかにしてくれるお茶として知られていますが、このお茶はスパイスが効いているから、ちょっと意識を高揚させるような作用があるかも。
このアップル・カモミールティーに合わせて選んだ音楽は、リヴィングストン・テイラーの『There You Are Again』です。まろやかで味わいのある声、兄ジェイムス・テイラーに勝るとも劣らない、切なくなるようなメロディ・ライティング…。特に４曲目「My Baby don't Mind」を最初に聴いた時は、パット・メセニーの「James」のような旋律に思わず泣きそうになってしまいました。
今年度の年間ベストを選ぶとしたら、まず間違いなくこのＣＤを入れるでしょうねぇ。（保守的かなぁ…？） でも私、新譜あまり買ってないんで、その辺を考慮してこれを読んでくださいね（苦笑）。