少し早めですが、今朝 来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。
今回のテーマは「読書」。出した歌は昔ながらの紙の書籍について詠んだものばかりですが、いよいよiPhone購入を企んでいますから、そのうち電子書籍についての歌もポツポツ出てくると思います。そういう意味では、時期的にいい区切りだったかもしれません。
つまらぬと斬られた本屋で培った書(ふみ)を見る眼を支えに暮らす
翳りゆく日脚を頼りに読み進め一章終えてとっぷり暮れる
書架隅にちょこんと犬のぬいぐるみ上目遣いに蔵書を守る
朗読に声張る青年生き生きと国語の時間に覗く一面
「忘れ物届けに来たよ」という栞その語にひかれ本を取り出す
督促に中古美本が返り来る読み潰したと詫び状添えて
また貸しの本返してと言うはずが無事な顔見て安堵し忘る
(2010年7月10日締め切り分、『樹海』2010年9月号掲載予定)
今回のテーマは「読書」。出した歌は昔ながらの紙の書籍について詠んだものばかりですが、いよいよiPhone購入を企んでいますから、そのうち電子書籍についての歌もポツポツ出てくると思います。そういう意味では、時期的にいい区切りだったかもしれません。
つまらぬと斬られた本屋で培った書(ふみ)を見る眼を支えに暮らす
翳りゆく日脚を頼りに読み進め一章終えてとっぷり暮れる
書架隅にちょこんと犬のぬいぐるみ上目遣いに蔵書を守る
朗読に声張る青年生き生きと国語の時間に覗く一面
「忘れ物届けに来たよ」という栞その語にひかれ本を取り出す
督促に中古美本が返り来る読み潰したと詫び状添えて
また貸しの本返してと言うはずが無事な顔見て安堵し忘る
(2010年7月10日締め切り分、『樹海』2010年9月号掲載予定)
兎(う)の耳の ような心を 持つ友に
誇りて語る 唇閉ざす
(とど)
※ 2010年7月18日改作
兎(う)の耳の ごと細やかな 心持つ
友に誇れる 唇閉ざす
誇りて語る 唇閉ざす
(とど)
※ 2010年7月18日改作
兎(う)の耳の ごと細やかな 心持つ
友に誇れる 唇閉ざす