発つ兄の 残しゆきたる 発泡酒
開けて昼より 母と潰れる
(とど)
2010年5月9日 作歌、2012年5月28日 改作。
開けて昼より 母と潰れる
(とど)
2010年5月9日 作歌、2012年5月28日 改作。
泣いた母 受けた電話に 奮い立ち
玉葱刻む 秋の夕暮れ
(とど)
2008年10月11日 作歌、2012年5月28日 改作。
玉葱刻む 秋の夕暮れ
(とど)
2008年10月11日 作歌、2012年5月28日 改作。
盆の真夜 帰った兄が 階下にて
点けるテレビに わが目の冴える
(とど)
2008年8月14日 作歌、2012年5月28日 改作。
点けるテレビに わが目の冴える
(とど)
2008年8月14日 作歌、2012年5月28日 改作。
喫煙所なきに若きら 堂々と
ふかす入鋏(にゅうきょう)省略の駅
(とど)
2010年10月5日 作歌、2012年6月3日 改作
ふかす入鋏(にゅうきょう)省略の駅
(とど)
2010年10月5日 作歌、2012年6月3日 改作
先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函して来ました。今回のテーマは「匂い」です。
今回も、句跨がりや字足らずがあって、先生には厳しく添削されそうですが…、さて。
携帯の灯に歌詞たどるライナーより石鹸の香が闇に漂う
来客に整えた芳香剤が弥生の雨の夜更けを包む
歯磨きのシトラスアイスの残り香を眠剤の後の緑茶にて消す
人参の香のみ立ちたるきんぴらの牛蒡の苦み食後に尖る
横になりツイッターに興じいて肩の湿布の匂いにむせる
友が書を読めるかたわら吹かしたる夫君浮かびぬ借りた歌集に
桜桃の種取りながら臭った髪を今夜は弟(おと)のシャンプーで洗う
洗っても拭いきれない汗臭さを寝苦しき夜の言い訳にする
(2012年6月10日締め切り分、『樹海』2012年8月号掲載予定)
今回も、句跨がりや字足らずがあって、先生には厳しく添削されそうですが…、さて。
携帯の灯に歌詞たどるライナーより石鹸の香が闇に漂う
来客に整えた芳香剤が弥生の雨の夜更けを包む
歯磨きのシトラスアイスの残り香を眠剤の後の緑茶にて消す
人参の香のみ立ちたるきんぴらの牛蒡の苦み食後に尖る
横になりツイッターに興じいて肩の湿布の匂いにむせる
友が書を読めるかたわら吹かしたる夫君浮かびぬ借りた歌集に
桜桃の種取りながら臭った髪を今夜は弟(おと)のシャンプーで洗う
洗っても拭いきれない汗臭さを寝苦しき夜の言い訳にする
(2012年6月10日締め切り分、『樹海』2012年8月号掲載予定)