水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
詳細は、こちらの記事をご覧ください。

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日々修練。

2016年02月29日 20時22分50秒 | 風景にあわせて
パラフィンの かぶさるように
くぐもった 声に早口言葉なす夕
(とど)

2014年7月10日 作歌。
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聞茶(57):爆弾コーヒーo(^_-)O☆

2016年02月25日 10時48分29秒 | 聞茶・聞豆
父が亡くなってかれこれもう四年以上が過ぎた。父は好奇心旺盛で興味の湧くままに次から次へと物を買い漁る癖があり、父の死後にその独り住まいを処分するため片付けるのも結構骨が折れた。大方のものはゴミと化したのだが、いくつかは貰ったものもある。そのうちの一つがスパイスである。内訳は、ローレル、サフラン、タイム、ローズマリー、シナモン、クローブ。
そうは言っても料理の不得手な私のこと、なかなか使う機会を作れず持て余していた。ローレルはたまに洋風の煮込みなどを作る時に少しずつ消化している。父の死んだ年の暮れに乳がんが見つかった私は翌年からホルモン療法を始めたので、通経作用のあるサフランはあまり好ましくないと判断し、程なく捨てた。タイムは朝にチャチャッと作るお弁当に入れる炒め物などに胡椒代わりに投入し、彩りのくすんだおかずに仕上げていたが(苦笑)、瓶の蓋が壊れてしまって保管に不便になったため廃棄。それ以降のお弁当の炒め物にはローズマリーを使っている。シナモンとクローブは、お菓子とか紅茶に使う素材なんだから、甘い卵焼きに入れてもいいじゃん!と勝手に決めつけて、自分一人炊き込み御飯に載せる卵焼きに混ぜて、母に嫌がられていた。けれど、弟が一緒に住み始めてからはそんな変な卵焼きを載っけるわけにもいかず、しばらくシナモンとクローブは出番が無かった。
昨年の四月から、私の通っている教会で毎週のお昼御飯の当番の体制が変わり、以前よりも頻繁に当番が回ってくることになったので、最近もまた【クックパッド】をよく見ている。弟が調達した賞味期限の迫ったハチミツもあったため、それ+シナモン&クローブの消化には飲み物かな~?と思ってクックパッドで検索すると、色々出てきた。チャイ系が多かったがコーヒーも何品かあった。そんな中から一番手間のかからなそうなコーヒーのレシピを一時マイフォルダに保存していたのだが、外してしまったので今ではどれを参考にしたのかは分からない。私の記憶にあるのは「爆弾コーヒー」という名前……でも、検索してもそんなレシピは存在しない。飲んでみて「うわぁ!爆弾だぁ~〜Σ('◉⌓◉’)」と思って、勝手に命名してしまったのかもしれない。
作り方は至って簡単。コーヒーフィルターにコーヒー豆を通常量さじで入れ、それにシナモンとクローブを適量振りかけてお湯を注ぐだけ。クローブの量が多いと爆弾指数が上がる。何でも、クローブは催淫効果があるとかで、初めの頃はクラクラきたよ。だけどだんだん慣れてきた。怖いなぁ。いずれ中毒になるのかなぁ。
今回は、ミルトン・ナシメントの『Milton』(Verve)より、その名も「Cravo E Canela (Clove And Cinnamon)」を。曲調は、酩酊してるとまでは思わないけれど、ドライヴ感はある。セルジオ・メンデス & ブラジル'66にも「Cinnamon and Clove」という曲があるけれど、どうも別曲のよう。うーむ、シナモンとクローブ奥が深いですね。。。

<2016.3.4 修正>ミルトンの「Cravo E Canela」をセルメンのCinnamon and Clove」と別曲と書きましたが、どうも元々はミルトンの作曲の同じ曲のような情報も見つかりました。(だいぶ曲調は違って聴こえますが……)引き続き調べます。
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〽がらぴいがらぴい♪

2016年02月24日 08時48分58秒 | 写真・背景画像

「うゐらう売り」 暗記に弾み つけるかに
風車の回る ヴァレンタインデー
(とど)
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働きながらの。

2016年02月20日 12時52分45秒 | 持病に寄せて
土曜日の 外来は混む
健常と 違わぬ顔の うつむく待合
(とど)

2010年2月21日 作歌、2016年2月20日 改訂。
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一首鑑賞(25):えんどうけいこ「お祈りの言葉を意味がわからないままに」

2016年02月11日 14時23分19秒 | 一首鑑賞
お祈りの言葉を意味がわからないままに唱えるような毎日
えんどうけいこ(『NHK短歌2016年2月号』より)


 「祈る」という題に投稿された佳作。私達が神を信じる者としてどう祈っているか、それが周囲にどう伝わっているか。非常に身につまされる一首である。
 マタイによる福音書6章5~6節に「偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。 だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる」とある。見せようとして祈る言葉はきっとよく練られ飾り立てたものだろう。人が耳にする祈りは得てしてこのようなものである。
 えんどう氏は、日々の生活を「祈りの言葉をわからないままに唱える」かのようだと言う。心の芯に響いてこない綺麗事で自分の気持ちにオブラートを被せた虚ろな心境を的確に捉えた歌である。
 イザヤ書24章を開いてみよう。10節に「混乱の町は破壊されどの家も閉ざされ、入る者もない」とある。けれど、人々は虚偽の賛美を唱える。曰く、『地の果てから、歌声が聞こえる。「主に従う人に誉れあれ」と。しかし、わたしは思った。「わたしは衰える、わたしは衰える わたしは災いだ。欺く者が欺き 欺く者の欺きが欺く。」』 (イザヤ書24章16節)この聖句を読んで私は社会人一年目から二年目にかけての心の移り変わりを思い出す。一年目の秋、私は人にも自分にも(そして神にも)正直に語ることを決心して実行した。その結果、心の振幅は大きくなったが、今までにない成長を見た。しかし二年目に差しかかる頃、私は様々な軋轢に耐えられなくなって心を覆い隠し、適当に人間関係を、そして神様との関係をあしらうようになった。そんな私を見て周りの人たちは「成長した」と口々に褒めた。私は彼らに穏やかに接しつつも、内心「どうして判らないんだ!!」ともがき苦しみ、結局しばらくして教会を離れるに至った。エレミヤ書6章13~14節に「身分の低い者から高い者に至るまで 皆、利をむさぼり 預言者から祭司に至るまで皆、欺く。 彼らは、わが民の破滅を手軽に治療して 平和がないのに、『平和、平和』と言う」 という御言葉があるが、当時の私の置かれた状況を見事に言い表しているように思う。
 FEBCラジオの左近豊(さこんとむ)先生の番組で、詩編詩人の嘆きについて最近語られた。この番組を通じて改めて、詩編には逆境のなか神に嘆き訴える祈りが少なくないこと、その祈りに私達一人一人も連ねられ主につながっていくことの深い意味を噛み締めることができた。
 そうした嘆きの祈りで私自身が親しみを感じる言葉を挙げておく。「神よ、わたしの愚かさは、よくご存じです。罪過もあなたには隠れもないことです。」 (詩編69編6節)私の言葉で翻訳するならば、――神様、バレバレだと思うけどさぁ、私って馬鹿なんだよね。ホント汚くってさぁ――といったところだろうか。
 目下、聖書の通読では詩編を読み進めている最中である。朝々、詩編の祈りに心を添わせていくことを通じて、自分の祈りが人にとっても自らにとっても真実なものになっていくことを強く願う。
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白く。

2016年02月04日 07時10分05秒 | 季節にあわせて
豆腐屋より 湯気のたなびく 余寒かな
(とど)

2015年2月4日 句作。
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子機を耳に当てつつ。

2016年02月02日 17時38分12秒 | 風景にあわせて
夕食の支度の音に司書の声がかき消されぬよう子機もち居間へ
(とど)

2013年10月25日 作歌、2022年12月17日 改作。
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ご丁寧に。

2016年02月01日 13時38分00秒 | 人[その作品]に寄せて
上擦った 声にて礼の 言述べる
担当司書に 漂う若さ
(とど)

2013年2月25日 作歌。
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