水の門

体内をながれるもの。ことば。音楽。飲みもの。スピリット。

歌集『カインの祈り』

澤本佳歩歌集『カインの祈り』
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厄介な体質

2008年09月29日 10時06分17秒 | 持病に寄せて
証(あかし)して 目の爛々と 夜を過ごし
行く診察に 生あくび出る
(とど)

2008年9月29日 作歌、2014年1月24日 改作。
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今日、教会で証しをしました。

2008年09月28日 15時49分27秒 | 持病に寄せて
今日、礼拝後に伝道集会があり、そこで私自身の信仰について証しをしました。
以下に、その全文を掲載いたします。

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 私は二十歳の時に東京は渋谷区にある教会で洗礼を受けました。この教会は伝道に非常に熱心で、家族や職場の同僚といった身近な人だけでなく、電車の中や喫茶店などでたまたま隣り合わせた人にも声をかけて教会へ誘うことを熱心に勧めていました。おかげで教会は非常に大きかったです。私が洗礼を受けた頃は約150人の会員数でしたが、その後信徒は増え一時期は1000人にも達していました。しかし教会員の増加に執着するあまり、社会的な影響力のある人の回心が高く評価され、弱さを抱えた人へのケアが十分なされていませんでした。2000年の末から2001年の初めにかけて、私はそのことに強い憤りを感じて、夜昼と無くノートに教会への不満を訴える祈りを書き続けました。その結果として、お正月休みが終わる頃に私は、教会を築き上げるのに必要と思われる個人的な目標を5つ見定めることができました。そのうちの一つが、「人の社会復帰を助ける」ということだったのです。

 祈りに対する神様の応えは速やかにやって来ました。当時仕事の上でも追い詰められていた私は2001年1月中旬に幻聴を聞き、職場からの帰りの電車を乗り越して終着駅まで行って改札で倒れて、病院に運ばれました。これが私の統合失調症の始まりでした。統合失調症は、脳内の神経伝達物質が過剰分泌されて起こる病気で、症状としては妄想や幻覚が見られます。発症後 程なくして私は、定年で先に山梨に移住していた両親の元に連れてこられ、山梨厚生病院に一ヶ月入院しました。その後今まで 約7年と8ヶ月の間に大きな再燃を三度繰り返しました。

 私が「人の社会復帰を助ける」という目標を掲げた時、まさか自分自身がこのような病気になるとは想像もしていませんでした。『ヘブライ人への手紙』の4章には、イエス様についてこう書いてあります。「この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです」(15節)。私達はクリスチャンとして、イエス様が人間の苦しみを全て自分のことのように痛み 理解されていることを信じています。けれど、イエス様は実際に精神病にかかられたわけではありません。このことをどう考えたらいいのでしょう。パウロは、『コロサイの信徒への手紙』の1章でこう述べています。「今やわたしは、あなたがたのために苦しむことを喜びとし、キリストの体である教会のために、キリストの苦しみの欠けたところを身をもって満たしています」(24節)と。イエス様が人間の体をもって地上を生きるという制約のために、実際には経験し得なかった苦しみを、私達一人一人のクリスチャンが代わりに担っているのではないでしょうか。私はこの病気にかかったことで、イエス様の苦しみが及ばなかったところを補わせていただき、他の人と苦しみを共に分かち合う恵みにあずかったのだと、今は考えています(コリントの信徒への手紙 二 1章4~6節)。

 社会復帰への道のりは平坦ではありません。最初の発病から3年ほど経った頃、一度はパート勤務もできるようになりましたが、去年の4月に病気の再燃で仕事を辞めざるを得なくなりました。今年の春、再就職を考えてハローワークに行って障害者窓口の人と面談を重ねるうちに、安定して仕事を続けていくには私がまだ沢山の不安を抱えていることが浮き彫りにされました。ハローワークの方は私に、病院のデイケアや授産施設などに通って、まず人が沢山いる環境に心身を慣れさせることを勧めました。その時、私は医者がデイケアなどを特に勧めないのをいいことに、自分にはそういった社会的援助は必要ないかのようにおごり高ぶっていたことに直面させられました。

 それから約一ヵ月後、私は地域の精神障害者の福祉作業所に通うことになりました。ここでは20代から70代まで幅広い年齢層の方が、ジャムの瓶にシールを貼ったり、スプーンやフォーク、おたま等の台所用品を袋詰めしたりといった作業をしています。たまに作業をしながら、服用している薬の話が飛び交ったり、また発病前にしていたことなどを話したりします。私はそのことを通じて、作業所に通っている人達が病気のせいで自分自身にあまり期待できなくなっていることや、精神障害者に対して社会が向ける冷たい視線にみんな傷ついていることを知りました。同じ痛みを共有するものとして自然にいたわり合っているせいか、作業所の雰囲気は和やかでとても居心地がいいです。私が一足飛びに社会復帰できずにこうして回り道したことは、きっと神様が私に「もっと皆の痛みを感じなさい」とおっしゃりたいのだろうと私は理解しています。イエス様ご自身も人から、「悪霊に取り付かれている」と陰口を叩かれ(マルコによる福音書3章22節)、身内にも「気が変になった」と言われたこと(マルコによる福音書3章21節)を覚えます。イエス様も人から、精神障害者に対するのと同じような偏見の目を向けられたという記述が聖書にあることは、私にとって本当に大きな慰めです。

 私が今回こうして証しをすることを頼まれた時に、二つ返事でお受けしたのには訳があります。○○教会(今 通っている教会)では証しというと、何か自分が大きなことを成し遂げているのを話すことのように勘違いされているふしがあるように感じます。しかし、『コリントの信徒への手紙 二』4章にはこう書いてあります。「ところで、わたしたちは、このような宝を土の器に納めています。この並外れて偉大な力が神のものであって、わたしたちから出たものでないことが明らかになるために」(7節)と。私達人間の体は土くれで出来ています。土くれはもろく、欠け易いものです。『マタイによる福音書』の5章でイエス様は、「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」(16節)と語っていますが、これは自分自身がいかに立派かを証明しなさいということではありません。私達は日々の生活の中で、様々な肉体的・精神的なキズを負います。その傷口を通して、私達の内に宿る神様の光が自然に漏れ出て行くのです。だから私達は、欠けたところのある自分のありのままを人に証しすることで、自分から発するのではない神様の光を現していくことができるのだと思います。

 パウロも、『ガラテヤの信徒への手紙』の4章で「わたしは、体が弱くなったことがきっかけで、あなたがたに福音を告げ知らせました」(13節)と書いています。身体的にも社会的にも弱くされたと自信を失っている方に私は言いたいです。神様はあなたの苦しみを神様の御用のために用いることがおできになります。自分の痛みを人にさらすことは、確かにつらいことかもしれません。けれど、イエス様の復活を信じられなかったトマスに、イエス様が手の釘の跡とわき腹の傷跡を示して「信じなさい」と言った姿を思い起こしてください。トマスはその主を見ただけで信じました。しかし、イエスはトマスが信じられるためには、傷跡に触れられて痛み苦しむことをいといませんでした(ヨハネによる福音書20章24~28節)。きっと、あなたの周りにもあなたの証しを待っていらっしゃる方がいると思います。主が皆さんの目を開いてくださいますようにお祈りしています。
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帰り道・Ⅲ

2008年09月24日 16時45分13秒 | 写真・背景画像

ほうせん花


百日草


おだまき
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聞茶(27)…記憶の彼方の玄米茶

2008年09月23日 15時09分15秒 | 聞茶・聞豆
もうかれこれ2ヶ月近く経ってしまったわけだが、7月中旬に日本茶を2種類買った。甲府方面に専門機関による【職業評価】なる検査・面談を受けに行き、帰りに駅前のデパ地下に寄ったからである。夏場は、体の温度を下げてくれるコーヒーや緑茶がいいと知人から聞いていたのと、だんだんコーヒーに飽きていたのもあって、お茶の【倉惣】に足を運んだ。
が、いざ店頭で品物を見ても、全く風味が思い浮かばない。それで、値段が高すぎず安すぎず手頃なものを2品選んだ。一つは、煎茶の<極上かりがね:若菜>(注・ネットと店頭は値段が異なります。グラム数が違うかもしれません)、そして<碾茶(てんちゃ)風味玄米茶>。
帰って手に取ったのは、碾茶風味玄米茶の方。「碾茶」ってどんなだろう…と興味があったからだ。調べてみると「碾茶」とは、収穫前に被覆した茶葉を蒸し、碾茶炉で乾燥して製造したものだそうで、玉露に似たかぶせ香があるのだとか。まぁ、そう聞いても半分以上分からない(苦笑)。とにかく飲んでみる。玄米が香ばしく茶葉からはどことなく海苔のような香りがする。これが「かぶせ香」なのかな?玄米茶なんて本当に久々だけど、美味しいもんだとゴクゴク。
…しかし、今年の夏は暑かった。あまりにも暑くて、なかなか温かいお茶に手が伸びない。そんな訳で、夏の盛りは冷やした麦茶ばかりを飲んで、【倉惣】で買ったお茶は週に一、二度程度という体たらく。しばらくして風味が明らかに変わってきたのを感じ、さらに足が遠のいてしまった。けれど、そんなことばかり言ってもいられないので、今月に入ってからは意識して飲むように心掛けた。
そして実は、煎茶の<若菜>の開封したのは、昨日の夜。碾茶風味玄米茶を200g買ってなかなか減らなかったので、「これは早く開けると勿体無いかも…」と自重していたのだ。その判断は当たりだった。あまり期待しないで淹れたが、とても良い香り。口に含むと、深みと甘みがあって美味しい。日本茶には厳しい母も「これは美味しいわ」と褒めちぎった。
<碾茶風味玄米茶>に最初に感じた美味しさがおぼろになっていた私は、<若菜>で≪聞茶≫を書こう!と意気込んだが、これが難しい。<若菜>の上品な甘さでイメージしたのは、アリソン・クラウスのような透明感のある声で、すっきりとしたサウンドプロダクション。色んなヴォーカリストを引っ張り出して聴いてみたけれど、可愛い声でもちょっとしたクセが気になってどうも納得がいかない。
あれこれ考えたが、結局、<碾茶風味玄米茶>が美味しかった頃に「コレだ!!間違いない!」と確信していた、鈴木祥子の『Hourglass』を推しておく。このCDを聴くと、<碾茶風味玄米茶>が決して悪くなかったことをかろうじて思い出すことができる(冷汗)。

★教訓★
日本茶は、少量ずつ買うようにしましょう。
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ちわ~!

2008年09月22日 16時53分29秒 | 写真・背景画像
僕は、ステンシルのかたつむり。

とどさんが描いてくれたんだ!

僕のおうちは、トートバッグ。

そのうち町であなたに会えるかもね。
そしたら、よろしくね♪
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実りの重み

2008年09月19日 22時33分39秒 | 風景にあわせて
作業所の 南瓜貰いて 帰り来る
重みに幾度も 持つ手を換えて
(とど)
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小淵沢の宿

2008年09月18日 16時06分10秒 | 旅に寄せて






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宿の庭の花

2008年09月18日 16時05分58秒 | 旅に寄せて




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同じ山梨でも…!(改訂版)

2008年09月17日 22時32分32秒 | 旅に寄せて
ペンションの 二重の窓を 越える冷気に
厚き布団を かぶりて寝入る
(とど)
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気晴らし・Ⅱ

2008年09月17日 03時07分53秒 | 旅に寄せて
旅行前 2時に目覚めて 携帯の
古きメールを つらつら整理す
(とど)
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ヌシ。(改題・再訂版)

2008年09月13日 15時52分13秒 | 風景にあわせて
書架の隅 ちょこんと犬の ぬいぐるみ
おどおどしつつ 蔵書を守る
(とど)
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きみに読む物語(ニック・カサヴェテス監督)…(2)

2008年09月13日 15時30分31秒 | 映画に寄せて
戻り来る 妻の記憶が ひと時でも
昔語りに 日々を費やす
(とど)
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苔玉

2008年09月08日 20時38分42秒 | 写真・背景画像
苔玉の ハツユキカズラの 葉の色に
頬染む少女の 様を見て取る
(とど)

今日、作業所で苔玉を作りました。
私が選んだのは、ハツユキカズラ(初雪葛)。
指導にいらした先生に「名前を付けてあげて」と言われて、「淡雪」と命名。
これから毎日手入れして、来月のヨーカドーの展示販売に出品します。
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ブログ通信簿だって…

2008年09月05日 20時46分50秒 | その他
gooの【ブログ通信簿】を試してみた。
わ、若いっすね(汗)。
演歌歌手はビミョーだなぁ…。
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町で見かけたTシャツ

2008年09月05日 15時19分27秒 | 風景にあわせて
五線譜に 踊りて止まる 赤とんぼ
(とど)
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