LUNACY

cygnus' blog

「アネット」"Annet"

2022-06-23 22:44:54 | 映画
レオス・カラックス監督
アダム・ドライバー主演
ユーロスペース
公開終了前日ギリギリに観られました。

久しくお芝居も観ていないので、その手のものを観た気分でもあり。
オペラやミュージカルでも、ここまで歌だけで続くのもないよね。

アダム・ドライバーはハウス・オブ・グッチ以来だけれど、最近、映画を観ていなかったから、立て続けに見たような錯覚。

音楽や歌に気をとられがちだけれど、絵的にも美しい(かつ明るい背景がほとんどない)ものだったかと。

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「カモン カモン」"C'MON C'MON"

2022-06-12 22:02:02 | 映画
ホアキン・フェニックス主演。
それがめあてで観に行ったナリ。

作風が、ガス・ヴァン・サント"MILK"に似ているな、と。

てっきり、伯父と甥のファミリーコメディみたいに思っていたけれど、けっこうシリアスなところもあり。
それに、未来を生きる少年少女たちの声を拾い上げるドキュメンタリー的な作品でもあったんですね。

まぁ僕にはジョニーは務まらないと思ったわ(苦笑)。

都市がよく描かれているし、雰囲気がやはり米民主党のそれっぽいかも。

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"CODA"「コーダ あいのうた」

2022-06-07 21:45:15 | 映画
アンコールロードショーでやっと観られた。
なお、CODA=Children of Deaf Adultsとのこと。音楽のコーダともかけてはいると思うけれど。

夢のあるストーリーでしたね。
ウィキにコメディと書いてあったけれど、そこまでコメディとも思わんかった。

ヘタレ男子役(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)どこかで観たことあると思ったら「シング・ストリート」か。そこそこ大人びたな(苦笑)。

もうひとつ。ネタバレになるけれども公開されてだいぶ経つから書いちゃうけれども、よく言われるように、ラストの直前は、あれは、ある程度の世代以上の人間には、やはり、酒井法子の「碧いうさぎ」を思い出させるよね。
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「ハウス・オブ・グッチ」"House of GUCCI"

2022-03-06 18:07:36 | 映画
渋谷HUMAXシネマ
リドリー・スコット監督

レディー・ガガのみならず、豪華なキャストだねぇ。
ジェレミー・アイアンズのオッサンかっこいい。めざそ(笑)。
ストーリーも飽きさせないというか、吸引力を最後まで維持していた感じ。
あと、音楽も気合い入っていたかな。

同族経営企業は日本にも多いけれど、あの企業はどうなんだろう?と邪推もしてみたり。

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「リング・ワンダリング」"Ring Wandering"

2022-02-26 20:26:16 | 映画
金子雅和監督
イメージフォーラム

現在と、過去の街や人の記憶と、主人公が作成するマンガのエピソード(劇中劇的)を行ったり来たり(「迷い込み、巡り会う」by副題)するストーリー。
とにかく、美しい映像のシーンが多いです。とくに、広角でのアングルで。
リアルには科学的にあり得なくても、あり得て欲しいというか、リアリティを感じたいというか、少なくとも街や人の記憶を自分の中に取り込みたい、そういう感性は持っていたいと思いました。
公開スケジュールは、ストーリー中に出てくる東京大空襲(下町)を意識した日程かな?
ネタバレなので書かないでおきますが、最後にオチもありましたね。

こういう映画、最近、あまり観なくなっていた。作られなくなっているのかな?
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「ジギー・スターダスト」"Ziggy Stardust and the Spiders from Mars"

2022-02-11 22:00:52 | 映画
アルテリオ

昨年公開された「スターダスト」ではなく、1973年ロンドンでのハマースミス・オデオンでのライヴ収録。
2002年デジタルレストア版。

デヴィッド・ボウイについては、CDは1枚か2枚持っていたと思うけれども、改めてグラムロックについてお勉強のため。
鮮やかな山本寛斎デザインの衣装を(まさに纏うという感じで)着こなしてステージパフォーマンスを見せてくれてます。
歌詞が意外とPG12的で、現代ニッポンだったら大変なことになりそうな言葉が並んでいたのね。
とりあえず、歌や音楽だけでなく、コンセプト、世界観を魅せるということに腐心しているのは、やはりわかりました。


家族連れで観に来ていたファミリーの子供たちが、この映画にどういう感想をもって、今後にどういう影響をうけるか知りたい。


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『夜空に星のあるように』

2022-02-07 22:52:40 | 映画
UPLINK吉祥寺
ケン・ローチ監督。長編デビュー作。1967年。

これも、監督が一貫してこだわっている英国の労働者階級を描いていると考えるべきなのだろう。
1960年代ということもあるのだろうけれど、長い手紙をやりとりするのが、普通であったんだろうなぁ。
そして、盗みなど(一応軽犯罪ではあるけれど)を働く人も、日常的に溢れていたのだろうか。
パートナーがフツーに悪びれていないのが、ちょっと現代日本では考えられない気もする。

そして、恋愛とセックスがまた人びとの生活に根深く結びついていたんだなぁとも。

ロケ地(街、建物)も、もちろん汚い部分も描かれているのだけれど、(文脈上に意味のある)情緒や風情があるなと。
労働者のアパート(←日本でいう)は、どこかしら香港・台湾的にも見えたり。
海岸(べりとその街)なんかは、エイダン・チェンバーズの小説に出てきたところみたいだったり。

ほか、手法として、手持ちカメラとかインタビュー(ドキュメンタリー的)とかも駆使していて、実験的な部分もあったのかな?
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映画版「天と地と」

2021-11-25 19:20:02 | 映画
海音寺潮五郎原作
角川春樹製作&監督
テアトル新宿の角川映画祭(2021)にて。

やっと観られました。
確かに空前のスペクタクルものだなと思いましたわ。もしかしたら、本当にこれだけのスペクタクル作品は日本映画では絶後(になる)かもしれないね。いやぁ、バブル期はこれだけのものを作る経済的&社会的&文化的余裕があったんだな、と。
よくもこれだけ馬を乗りこなす人を揃えて、馬を手懐けたもんだと。
バブル期というのもあるけれど、やはり、角川春樹の振り切れたキャラクター抜きでこの製作はなかったかもしれない。

ストーリーは書くまでもないかもしれないですが、上杉謙信を軸に武田信玄との争い。川中島の合戦。

そして、川中島の合戦というものは、それだけでも兵法的に面白いので、ストーリーを愉しめるのは当たり前だなと思ってしまった。


小室哲哉の音楽も想像していたより抑制的だったな。しかも、あの歌声はサントラ盤のみで、本編では聞かされないのね(笑)。



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「モーリタニアン 黒塗りの記録」"The Mauritanian"

2021-11-18 23:16:40 | 映画
世界的に悪名を轟かせたグアンタナモ収容所の拷問の物語。
9.11の容疑者が司法的に正しく扱われなかった物語。
いまの日本でも、黒塗りの文書公開が行われているし、ひとごとではない。
ロードショーになってから間もないのに、もう閉幕って興行的には冴えなかったかもしれないけれども、観る残す価値のある作品。

ジョディ・フォスターは、理知的なカッコいい女性を演じさせたら右に出るものいないかもね。

あと、スチュアート中佐って、敬虔なキリスト教徒の役だったけれども、プロテスタントじゃなくてカトリックかな? 教会にルルドあって、イグナチオの引用もあったし。
スラヒのイスラム教信仰のことも併せて、神や宗教もこの作品の問いなのかもしれない。


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「MINAMATAーミナマター」

2021-11-07 12:21:36 | 映画
シネクイント

ジョニー・デップ主演

確かに脚色の部分はあろうけれども、史実を基にした映画として許容範囲じゃないかな。

水俣病の話で、どうしても、重くなってしまうのは仕方ないかと。

エンディングスクロールで、環境問題って、まだまだ現在進行形なのだと、ガツンとやられた感じ。
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「DUNE/砂の惑星」

2021-11-03 17:13:47 | 映画
ティモシー・シャラメの、ティモシー・シャラメによる、ティモシー・シャラメのための映画って感じ。
本人もいつも主役で大変だろう。
ストーリーのキャラ設定上もハマり役のほうなのでは。

宮崎駿の映画を思い出すことも多かった。コレそれっぽいって。

宗教的な概念も多く感じました。
特にキリスト教的な構図というか、キリスト、マリア、ピエタに見えるみたいな。

あと、劇中の通貨単位ソラリスというのは、タルコフスキー作品へのオマージュだよね。

追記。
なんか中途半端な終わり方だな~と思ったら、本作は原作の前半部分のストーリーで、続編が作られているのね。

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「ダーティ・ダンシング」"Dirty Dancing"

2021-10-09 19:30:41 | 映画
シネマ・ジャック&ベティ
1987年。デジタルリマスター版。

1960-70年代が舞台の階層差の恋愛&青春もの。
こういう恋愛成就目指すのもアメリカン・ドリームといっていいのかもしれない。

何度もマンボ踊るのをみていたら、80年代に米国留学していたお方のことを思い出した。社交ダンスをしてらっしゃったのだけれど、あの当時の米国での流行があったのかも&その影響を受けたのかも。

まぁいまだと倫理コードに引っかかりそうな表現もあり。
マッチョなカルチャーが、当時っぽいといえばいいのかな。

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「ドライブ・マイ・カー」

2021-10-05 22:26:41 | 映画

シネクイント

濱口竜介監督。
この監督の作品は、初めてかも。記憶怪しいですが。

村上春樹原作。
原作は読んでいません....汗。
しかし、一応、かつては、ハルキストを自認していました。今世紀に入る頃まで。
「海辺のカフカ」までは、ほとんど読んでいるはず。

とりあえず、内容的にも時間的にも見応えのある作品ではありました。
そして、劇中劇ではないのだけれど、劇中劇になるように演劇古典が引用されて、キャラの心情とクロスオーバーないしオーバーラップされるような構造でした。
台詞回しも、演劇モードが多用されてました。
そういえば、(原作読んでいないけれど)村上春樹も、文学部の演劇専修出身だったよなと。
最近のコミックでも、「開演のベルでおやすみ」「舞台に咲け!」(←この2作は読んでいるけれど、こっちは読んでいない→)「スキップとローファー」のように、演劇部ネタ多いけれど、最近の密かな流行りだろうか。

あとは、タイトル通り、ロードムーヴィテイストが随所に挿入されていましたね。

西島秀俊。
昔は、キャラを演じるのではなく、キャラ西島秀俊としてシーンに不自然にいてしまう感じがあったけれど、
お芝居がうまくなったんだと思う。すごく、キャラが自然になってた。

カメラワーク、俯瞰もアップも変幻自在。さすがプロの仕事。
韓国人?の若い俳優さん(アーストロフ役)。ちょっと気になる。

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"Summer of 85"(原題:Ete 85) [加筆修正が増えたので再投稿]

2021-09-12 19:00:56 | 映画

フランソワ・オゾン監督 2020カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション

エイダン・チェンバーズ「おれの墓で踊れ」が原作
 
自分に子どもがいたとしたら、このキャラクター陣の設定くらいの若者たちでおかしくないわけで、こういうラブストーリーの当事者かもしれないんだと思って愕然としたり。
 
役者みなさまのビジュアルが老若男女問わず僕好みの路線ではありました。リアルにはいないんだろうけれど、そこはフィクションだからいいのだ。
 
そこでロッド・スチュワートですか?何てベタな。
とか、ロッド・スチュワートでダンス?
とかツッコミしかけたけれども、
たぶん、この先、ロッド・スチュワート「セイリング」聞いたらこの映画思い出してしまうんだろうな~(苦笑)。
 
港町とはいえ、若者の日常にディンギー?日本とは違うとはいえ、それでも経済的な階層のことは考えてしまった。
 
とりあえず、たぶんこの先も、「う~ん、何だかなぁ」と思いつつ嫌いになれない映画。たぶん。苦笑。
何故、素直に好きと言えない?みたいな作品(笑)
 
[観てから2日後に追記]
ふと気がついたんだけれど、もしかして、クルージングが二重の意味になっている?(ディンギーで海に出ることと、相手を探すことの)
 
[さらに、原作翻訳を読んでからの追記1]
結局、徳間文庫から出ている、原作翻訳を読んでしまった...。
原作では、主人公が墓の上で踊るときの曲は、ローレル&ハーディの「カッコーの歌」でした。
また、ユダヤ人は、葬儀は早く済ませ、また、家族のみで友人は呼ばないことが書かれていた。なるほど、そのまま忠実になってるね。
 
[原作翻訳を読んでからの追記2]
原作には、さすがイギリス小説だけあって、シェークスピアの引用が多く、自分の教養のなさを思い知らされてしまった。
そして、かつ、さりげなく重要なエピソードとして、ロンドン劇場街に観に行き「ハムレット」引用議論がメインキャスト2人の間で交わされるんだ。
となると、死体安置所の画。オフィーリアをなぞってる?って思っちゃうよね。映画だけでは(原作読まなければ)気づけなかった。
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「スーパーノヴァ」"SUPERNOVA"

2021-09-05 13:31:17 | 映画
主人公ペアが同性愛者になっているけれど、本質的には、認知症になったパートナーと相方の愛の物語。

終映後、「展開がゆっくりしていて事件がない」とか言っている観客がいたけれど、この手の映画に慣れていなかったんだな。
テレビドラマとかハリウッドのお騒ぎ映画に毒されすぎや。

後半の対話が一番のみどころだよね。

BBCが制作にかかわっているせいか、エルガーの音楽というのは、いかにもな選択か。
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