松本治一郎記念館
新型コロナ騒動の中で、満員電車並みの混み具合にびっくり。
イベント自体は、都築響一さんのメルマガで知りました。
平野啓一郎さん「死刑について」を読んだばかりで、この方面にアンテナが敏感になっていたから、僕になおのことこの展覧会開催情報が刺さったのかもしれないです。
僕自身の死刑に関するスタンスは、「(現在問題点が多いから)ちょっと待て」です。
・人間のすることである以上、司法も間違う。
・日本は、冤罪が多いし、取り調べなど司法に問題がまだまだある。
・地下鉄サリン事件の犯人たちの処刑は、野蛮な見世物としてのサーカスではないのか?(これも司法と行政の問題)
・犯人に罪の意識のない場合、そのまま処刑することに意味があるのか?
・あくまで仮定の想像として、僕自身が罪を犯してしまった場合、或いは逆に重大な犯罪被害者となりその犯人が死刑になった場合、
どういう感情が湧いてどういうことを望むのか想像しきれない。もっと深く考え議論しなくてはいけない。
と思うからです。
会場内、若い人が多いのも驚きでした。
応報感情から、圧倒的に死刑支持が多くてこのような展覧会は興味ないと思っていたので。
さて、作品ですが、キャプションに作者名だけでなく、どういう罪状で課されたのかを書いて欲しかったというか、自分で調べ直さなきゃなと思いました。その個々の作品の背景の理解をもっとしなくてはならないと思ったから。
それから、死刑囚と作品を通して何か接点を持ってしまった感(面会で会話をしたとか、手紙のやりとりをしたまでいかないけれど)といえばいいのかな?そんな感覚が起きた気がします。
写実的な絵が多かった印象です。
あと、制作論的なところで、書きor描き直しってできるのかな?それは知りたかったです。一発勝負というか失敗したら最初から途方もない作業をやり直ししなきゃないような作品がほとんどだったと思います。