シネスイッチ銀座
フランソワ・オゾン監督
まず、最初に、邦題は完全に誤訳だと思う。逆。英語直訳は、Grace "To" Godだよね。
つまり、神の恩寵ではなく、神「への」恩寵。すなわち、神への仕返しということ。
内容だって、(少なくとも表向き)は、そういうストーリーだよね?少なくともこれだと、原題の当てこすりがわからんよ。
それはともかく。
カトリック聖職者の不祥事がテーマ。性的なことの。
でも、これも、ローマ教皇がフランシスコになってから、カトリックもちゃんと向き合うようになってきたからこその作品かなとは思う。それまでは、制作すら結構難しかったのではないかと。
ラストの、告発グループの内部の不和(とそれに続くシーケンス)が、なかなかのポイントかと。これがなかったら、詰まらん映画になりそう。
しっかし、フランソワ・オゾンのお好みの俳優(青年期)のビジュアルは、どうも僕にはあわない(苦笑)。いや、単なる好みの問題で、お芝居のことではないのだけれどね。