LUNACY

cygnus' blog

『弁護人』

2016-12-12 00:00:22 | 映画
シネマカリテ
ヤン・ウソク監督×ソン・ガンホ主演

韓国で1100万人動員の社会派ヒューマンドラマ
釜林(プリム)事件を題材に、特高ほか警察&検察の横暴を描いた作品
釜山が舞台で、大学生が思想犯としてでっち上げ逮捕、拷問を受け、その弁護人が戦うお話。
悪役の刑事ほか権力側が、本当に悪者に見えてしまう(つまり俳優として好演しているってことだよね)。

とにかく、熱血弁護士さん。
周囲の安易な妥協の説得に見向きもしないで正義を追求する姿に打たれます。

翻って、最近の日本はどうなんだ?みたいな感を強くしますね。
美濃加茂市長の逮捕&高裁有罪とか、稲田国務大臣の署名なし領収書も有耶無耶だし、おかしいだろ?それ。な案件だらけですよね。映画と違うのは、拷問がないだけ(人権的に問題ある拘留は日本も同じ)。
んで、現在。韓国では、パク大統領の不正追及の市民の動きが活発だったけれど、日本、つまり僕たちはどうなのか?
報道の姿勢はどうなのか?


映像的には、所々に垣間見える釜山の街の都市描写も佳かった。

>これからご覧なる人へ(もしいたら)
前半はコミカルなところもあります。
が、中盤以降は涙を誘うシーンもありますのでハンカチ忘れずに。
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「誰のせいでもない ("Every Thing Will Be Fine")」[3D版]

2016-12-11 23:52:23 | 映画
ヴィム・ベンダース監督の最新作 シネマート新宿

ミステリアスタッチのドラマ。
淡々として進んでいく感じ。
それぞれの登場人物の人生がそれぞれに少しずつ影響を与えて月日が過ぎていくストーリー。

う〜ん、映像はキレイなんだけれど、そこまで感動はできなかったかなぁ。

あと、この監督さんなので、当然、車や車での移動のシーンが多いです。
それから、僕が3Dに慣れていないだけなのだろうけれど、なんか、3Dじゃなくてもいい感じがした(汗)。
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『ギャラリーフェイク』第33巻

2016-12-11 23:49:08 | 本・コミック
細野不二彦の名作の、本編終了後に単発で画かれた特別編群を集めたもの。

いやぁ〜久しぶりで懐かしいし、東日本大震災やEUのテロとか、時事ネタが絡んでいて、面白かった。
フジタ&サラだけじゃなく、三田村館長もシッカリ出てるし(笑)。


ちなみに、僕の部屋が本だらけで、32巻マデがどこに埋もれているのかさっぱりわからん(笑)←まとめて保存できないw。
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「テンプリズム」(11)

2016-12-11 23:44:39 | 本・コミック
曽田正人×瑞木奏加

アツいなぁ(笑)。ストーリーもテンポ速く動いている感じ。
んで、結局、この各キャラたちは何者なのか?意外と説明難しい感じ。アモウとか。

ってか、もう、次巻で完結?早いなぁ。

それにしても、キスシーンで「ぴちゃぴちゃ」のオノマトペにツボw。
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イーヴォ・ポゴレリッチ ピアノ・リサイタル(2016)

2016-12-11 23:30:43 | ピアノとクラシック
サントリーホール

毎年恒例?になっている感じの、ポゴ様のリサイタル。
今年も行って参りました。

今年のプログラムはこんな感じ。
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/schedule/detail/20161210_M_3.html
アンコールは、 シベリウス:悲しいワルツ でした。

やっぱり、とにかく僕には不思議なんですよ(汗)。
どうして、あんなに軽快な感じと重厚な感じが同居したままで、素晴らしい音楽として成立しているのか。
パンフレットには、ミサのようと書いてあったけれど、そんな厳粛な感じ。


それにしても、やっぱり、所作からして神経質そうだね。。。
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『人間の値打ち』(“Il Capitale Umano”)

2016-12-04 14:49:33 | 映画
パオロ・ビルツィ監督
2013年伊仏
細かい賞をいくつも受賞。

ヘタレ不動産屋と、富豪の妻でありながら浮かれない女と、不動産屋の娘でトンガり気味の女子の3者の視点からみたストーリーの織りなすドラマ。
事件としては、轢き逃げ。さて、その真相は?というお話。

人間って感情の動物だし、おバカだし、ズルい奴はいるし、不運が重なり不条理に囲まれて苦しむよなということを、確かめさせられる作品。
ラストなんて、結局、この世なんてそういうものだよな、と思ってしまう。ルカとセレーナのエピソードがなかったら、本当に救いがないよね。
って、作品タイトルの意図まんまの感想だな(苦)。


ミラノ近郊が舞台で、ロンバルディアの冬ってあんな感じかぁというのも、映像的に見どころなのかも。南伊ではありえない光景なのだろう。描かれた人々の気質もかな。

そして、スイスの銀行というのは、ちょっとベタ過ぎ(笑)。


こういう人の世に対する洞察の深さとエンタメを両立させる作品が、もっと邦画(のメインストリーム)にも出てきて欲しいかな。
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