毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「動かない核燃運搬船、船員給料毎月123万円?!」No.1499

2015-11-03 15:34:54 | 脱原発

そのお金、税金で払っているんですって(号泣)。

な~んもしないで、ただ室蘭港に停泊してブラブラしているだけの

核燃料運搬船船員13人(以上)1人当たりに、毎月支払われている賃金が、

私の1年間の収入より多い!

日本という国は、もうどこを見てもメチャクチャですね。

国民のいのちや生活を保証するために、

政治家たちに運営を委託した国の舵取りですが、

その政治機能は既に完全に失われているとしか言いようがありません。

あの「夢の原子炉―核燃サイクル」とか銘打って

莫大なお金をかけて作った高速増殖炉「もんじゅ」、

(1990年代に、まだ小さい娘や息子を連れて私も見学に行きましたが)、

まもなく故障してしまい、1995年からずっと動いていません。

その「もんじゅ」に青森県六ケ所村からMOX燃料を運搬するために建造されたのが

今、北海道の室蘭港で毎日ボーッとしている「開栄丸」という船なんだそうです。

こっちが知らないでいると一体何をしているものやら、

本当に政府って野郎はとんでもないですよ。

これを報道したTBSニュースは、ジャーナリスト大賞をプレゼントしたいです。

国民に真実を知らせるのが報道の役目だというこの姿勢、

まだ日本には正義が生きていることを示していて、胸が熱くなります。

ワヤクチャな日本の政府をチェンジして、もう一度やり直せば、

きっと庶民にも未来は開けますよね。

その時まで、日本の庶民は道徳心と正義の心を堅持して頑張りましょうね。

 

―――News i‐TBSの動画ニュースサイト

核燃料運搬船に年12億円、5年間使用されず

特殊な核燃料を運ぶために造られた船が、この5年間、全く使われていないにもかかわらず、その維持費などとして年間12億円が使われていることがわかりました。

背景には、見通しの立たない核燃料サイクルの問題があります。

港につながれたまま税金を消費し続ける輸送船から見えてきた矛盾を追いました。

その船は、北海道室蘭市の港に係留されているといいます。

核燃料運搬船「開栄丸」

文部科学省が所管する日本原子力研究開発機構48億円かけて建造し、維持費も含め税金で賄われています。

建造されたのは2006年

「NEWS23」が入手した資料によれば、翌年から毎年12億円前後が支払われています。

しかし、船が使われたのはたったの4回

この5年間は全く使われていません。

背景には、開栄丸が核燃料サイクルを前提に建造された船だという問題があります。

核燃料サイクルとは何でしょうか。

「ウラン資源そのものを60倍ぐらい有効活用できるとしていて、夢の原子炉と言っていた」(原子力資料情報室 伴英幸共同代表)

原発で一度使われた使用済み核燃料からプルトニウムとウランを取り出し、再び混ぜ合わせてMOX燃料に加工します。

この燃料を高速増殖炉もんじゅなどで使っていこうというのが核燃料サイクルです。

「これが完全にうまくいっていない。『もんじゅ』は、95年に事故が起きて以来、止まっていて、どうなっていくかわからない。高速増殖炉の実用化が全く見通せない状態」(原子力資料情報室 伴英幸共同代表)


そもそも開栄丸は、青森県六ヶ所村の工場からもんじゅまでMOX燃料を運ぶことを想定して建造されました。

核燃料サイクルの見通しが立たない中で、運ぶものがないまま港につながれてきました。

「ずっとあるので、何なのかなぁと・・・」
「出入りしている船員は見たことがある。夜もずっと船にいる」(開栄丸の近くの住人)

この船のために年間12億円の税金はどう使われているのでしょうか。

原子力機構は、開栄丸の管理を「原燃輸送」という民間会社に委託しています。

文科省の資料によれば、開栄丸には常時13人以上が泊まり込んでいます。

船員の月給は、1人平均123万円が維持費の見積もり段階で計上されたといいます。

港につながれたままの船で船員は何をしているのでしょうか。

「(船員は)タクシーで買い出しに行きます。何日ぐらい停泊してるのかと聞いても、そういうことはほとんど言わない」(タクシー運転手)

直接、話を聞こうと試みましたが、取材は許されませんでした。

取材に対し、原燃輸送は「船員の勤務実態については明らかにできない」といいます。

原子力機構も、年間9億円近くかかるという維持費の内訳について「契約上の秘密に当たる」として費目ごとの金額を示さず、船員に対して最終的に給与がいくら支払われたかは把握していないと回答

使われていない船に税金が投入し続けられる現状は見直すべき時が来ています。

(29日23:25)

―――http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2624227.html


今日の菏澤市の天気

p.m.2.5 109(軽度汚染) 気温9-20°晴れ時々曇り

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「ドイツ政府の潔さ」No.1496

2015-11-01 00:18:28 | 脱原発

ドイツと日本は戦後の歩み方がよく比較されます。

「ドイツは戦争犯罪について、きちんと謝ったのに日本は謝っていない」とは、

中国に来て何度も聞きました。

そのたびに「いや、戦後50年の村山談話でようやく日本もきちんと謝罪しましたよ」

「日本は戦争について深く反省し、二度と戦争をしないと憲法にも明記されています」

と話したものです。

それでも、相手はあまり納得した顔になりません。

村山首相が謝罪しても、すぐその後で小泉首相が靖国参拝したり、

安倍首相に至っては「侵略の定義ははっきりしていない」と、

日本が侵略戦争をしたことさえをも

否定的な発言をしたり(アメリカの圧力ですぐに撤回しましたが)、

日本国の姿勢が首尾一貫していないのが丸わかりだからです。

(日本もドイツのようにきちんと謝罪する態度を堅持したら、

それ以上、誰も責めたりしないのに……。)

と、相手(ほぼ学生たちばかり。大人は気を遣ってそういう話題は避けます)

の顔に書いてあります。

(そこまでドイツを持ち上げられたら、なんかちょっと…)

と思わないでもなかったんですけど(笑)、

最近特に、ドイツの姿勢に学ぶべきものを感じます。

それは戦争に対する姿勢のみならず、原発事故や難民支援についても発揮されています。

ドイツは福島原発事故を重く受け止め、2022年までに全原発停止を決定しました。

アンゲラ・メルケル首相は、その前のシュレーダー首相が掲げた脱原発政策を、

産業界の要請をバックに一旦ひっくりかえしましたが、

現実に深刻な原発事故が起きると、何が最も大切かを、冷静に、筋道を立てて考え、

再び、脱原発に舵をきりました。

「人類は原子力を制御できない」と判断したからです。

最も大切なものは命であり、

それを守れない可能性の高い原発とはキッパリ縁を切る決断ができるその潔さ。

ドイツ首相にはあり、今の日本の首相には欠片もないものです。

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