毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「校内日本語コーナー1学期最終日に思う」 2012年11月30日(金) No.520

2012-11-30 21:16:25 | 日本中国比較
7週続けた校内日本語コーナー。
(うち2回は東華理工大学との合同だったが)
大勢で和気藹々と日本語を話しているのを見ると、
9月、10月の激しい反日デモのことなど、どこの世界のことかと思える。
回を重ねるにつれて、自信を持って話せる2年生が着々と増えてきた。
それを続けるうちに、いつの間にかほぼ自由に会話できるようになっていく。
今回は集中的に日本語コーナーを行ったことで、
そうした変化が顕著に見られた。

2年生にとって偉大な先輩たちの存在は、とても頼もしい目標だ。
先輩が後輩を育てて行く構図ができてきたのも嬉しい。
明後日、12月2日が日本語能力試験なので、
今日の3年生の参加者は3人だった。
3人の3年生は当然2年生に囲まれて、話題をリードしていたが、
人数的に、どうしても2年生だけのグループもできた。
そこに私が首を突っ込むと、
なかなかどうして、会話はずっと日本語で(たまに辞書を引きながら)頑張っていた。

その子達の話題は「恋愛」。
仲間の誰それにボーイフレンドができたの、
七夕にその子から勇気を出して告白したの、
ボーイフレンドはハンサムで北京人民大学の学生だの、
また、別の子はクラスの男の子が好きで、
他の子へのお土産はこんな小さかったのに、彼へのお土産の大きかったことったらないとか、
でも学生はアルバイトや勉強でいそがしいので恋愛の暇はないとか、
なんだか中学生のようなことをワイワイ言っている。
本当に、可愛い可愛い子たちだ。

日本の子どもたちがこんなだったら、
日本の教師たちは日々、どれほど励みになるだろう。
子どもの憂うべき実態のみならず
大阪など、教師の給料までどんどん削られている。
あの「維新」の橋下市長は、
「悪いことをした教員がいるから、
組織責任として教員たちの給料を0円にしてもいいくらいだ」と発言しているという。
教師に対する怨念めいたものすら感じる。

しかし、そんなところの教師に誰がなりたいだろう?
今年、大阪市の教員採用試験応募者は近隣の府県に比べて
非常に少ないという記事も見た。
当たり前だ。
橋下のお蔭で、優秀な人材は全て他府県に流れ、
大阪の教育レベルはどんどん下がっていくだろう。

中国の学生達のひたむきさ、真面目さを見ると、
中国という国がこれからもっと良くなるのが分かる。
何やかや言っても、こんな子達を育てている中国の教育は効果を上げている。
社会が教師を尊敬しているので、さらに教師は発奮する。
相乗効果だ。
よその国の悪口言う前に、よその国のいいところを率直に学ぶべきだ。


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「ずるいぞ!電力議員~少しでもマシな人を!⑤」 2012年11月29日(木)No.519

2012-11-29 17:06:37 | その他情報
世界中から日本人の原発事故への反応の鈍さが指摘されている。
その原因の大部分は、
電力会社と裏で手を結んでいる産業界、政治家たちの存在、
そしてその忠実なメッセンジャーたるテレビ、新聞等のマスコミによる情報コントロールにある。
自己利益を追求するだけの邪悪極まりないこのグループは、
真実を覆い隠し切ろうと、今でもなりふり構わず頑張っている。

しかし、その内部には、良心に従って行動する人たちもいるのであって、
数日前に朝日新聞webニュースに書かれたその記事は、
勇気ある3人の記者の実名が載っていた。
ずっと以前、私は朝日が反原発行動について一切報道しないことに怒り、
「朝日新聞なんか潰れてしまえ!」
とこのブログに書いたが、この宝物のような記者たちがまだ内部に存在している会社なんだと、
ちょっぴり見直した。

電力会社の社員であり、議員でもある人たちが全国に99人もいるとはオドロキ!
(よく平気で生きているな~!)
まだ読んでいない人は、下の記事を読んでください。
そして、「原発なしに日本はやっていけない」という宣伝は、
原発推進グループが札束を振りまいて、社員である議員たちにモノを言わせ、
まんまと一般庶民を信じ込ませているという事実を噛み締めましょう。
こんなにやりたい放題やられて、悔しくない?
庶民は簡単に騙せるおバカと思われているんだよ。
ああ、私にお金があれば、逆キャンペーンをガンガン打つんだけど~。

しかし、国民には1票の権利だけはある。
(在日で税金だけ払い続けている方々には申し訳ないですが)


原発9社に社員兼議員99人 
91人は電気料金から給与 


 【大谷聡、白木琢歩、大高敦】原発を持つ全国の電力会社9社に、現役社員のまま地方議員になっている「社員議員」が99人いることが朝日新聞の取材でわかった。うち91人は議員報酬とは別に会社から給与を受け、さらに関西電力や東北電力など6社の52人は議会活動で会社を休んでも有給となる「特例」を受けていた。議員への給与は電気料金に含まれており、市民が活動を支える構図になっている。
 電力会社の社員議員の多くは、地元議会で「脱原発」の意見書に反対したり、地域で原子力の勉強会を開いたりするなど、原発を推進する会社の方針に沿った活動をしている。労働組合に推されて立候補するケースがほとんどで、議員は労組側からも政治献金を受けている。
 朝日新聞が原発を持たない沖縄電力をのぞく電力10社と各労組に取材した。議員99人にも取材を申し入れ、93人から回答を得た。
 社員議員は10月時点で、東京電力23人▽東北電力18人▽関西電力15人▽中部電力10人▽四国電力10人▽北海道電力9人▽九州電力8人▽中国電力5人▽日本原子力発電1人の計99人。このうち一部の道県議を除く91人が給与を受けていた。北陸電力には以前は議員がいたが現在はいない。
 都道府県や指定市の議員は、所得が自治体条例で公開されている。社員給与と議員報酬を二重に受けるケースでは、所得は計2千万円前後が多かった。
 議会活動で会社を休んだ時にも給与を受けられる「特例」は、北海道、東北、関西、中国、四国、日本原電の6社にあり、対象は52人。東電は今年8月まで特例があったが、電気料金の値上げ前に「給与の対価となる労働実態がない」として廃止した。九電も同様の理由で2009年から議員全員を休職に改め、現在は特例がない。
 各社によると、特例は従業員規則や労使間の申し合わせで決め、「公務休暇」「勤務免除」などと呼ばれる。定例議会や委員会などの「公務」に出る時、有給休暇のように扱い、給与を支払う。利用はおおむね月7日間までとするが、日本原電には制限がない。
 家庭向け電気料金は、発送電に必要な「原価」を見積もり、電力会社に利益が出るように計算する「総括原価方式」で決まる。議員への給与もふくめ、社員の人件費はすべて原価に盛り込まれ、電気料金に反映される。経済産業省は料金値上げに際し、電力会社に人件費の精査を求める方針だ。近く値上げを申請する関電など各社は、特例などの見直しを迫られている。
 一方、政治資金収支報告書によると、99人の社員議員のうち90人の資金管理団体や後援会が、労組のつくる政治団体から10年までの3年間で総額6億円の献金を受けていた。

     ◇
 〈会社員の議会活動〉 労働基準法は社員が議会活動など「公の職務」に必要な時間を求めた場合、会社側は拒んではならないとする。一方で、国は公務中に給与を払うかどうかは当事者の判断とし、公務が長期にわたるケースは解雇を禁じていないとする。NTT労組の場合、「組織内議員」が96人で、現役社員はゼロ。制度上は市区町村議に限って兼職を認めているが、議会活動で欠勤すれば無給になる。JR東・西の両社も地方議員との兼務を認めているが、議会活動での欠勤は無給だ。
http://digital.asahi.com/articles/OSK201211240154.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_OSK201211240154
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「『最近の子は・・・』と嘆く中国の大学生」2012年11月28日(水)No.518

2012-11-28 19:29:16 | 中国事情
日本で「最近の子は・・・」などと言う大学生がいたとしたら、
それはジョークでわざと言っていると、普通考えられるだろう。
しかし、下の作文を書いた古艶芳さんは至って真面目だ。
日本的感覚では「おばちゃんみたいに説教臭い」と思われるかも知れない。
この差はいったいどこから生じるのだろう。
50年ほど前、日々変化していた日本社会と、今の中国社会の状況が重なって見える。
日本は何を捨てて、何を拾ったんだろう。
今、日本の子どもたちは童(わらべ)うたを楽しんで歌わないんだろうか。
そんなこともないよね。

この文を読んだとき私は、
(*´∀`)←こんなふうにいつもニコニコしている古艶芳さんの顔を思い浮かべ、
(大切に育てられてきたんだろうな)と想像した。
日々刻々変化する中国。
将来、古さんがお母さんになったとき、
子どもにどんな歌を聴かせるのか、ちょっと楽しみだ。

一方、「ア、ドーモ、ドーモ」の憂歌団や喧しいジャニス=ジョプリン、
英語だから意味不明なイーグルスなどを聞かせて育ててしまった我が2名の子たちが、
とんでもなくハメを外さず育ったことに、改めてお天道様のお力添えを感じ、
空に向かって手を合わせる次第である。南無南無・・・。

   「子ども向けの歌」 古艶芳

去年、冬休みに叔父さんの家を訪ねました。
8歳の小さい従妹は、
「ねえ、姉ちゃん、一緒に遊ぼうよ。」
と言いました。
「いいよ。でも、何をして?何がおもしろい?」
と私が困っていたら、従妹はすでに上着を着て、私の手を引き、外へ出かけようとしました。
「どこへ行くの?」
「KTVに行きましょう。カラオケしましょう。」
と、私は強引に連れられて、従妹と一緒にKTVに行きました。正直言ってびっくりしました、あんな小さい子がカラオケを知っているなんて。最近の子を見くびるわけにはいきません。
そして、曲をリクエストするとき、私は従妹が童うたをリクエストすると思いきや、
「あんなレベルが低い曲はいらないの。私はポピュラーソングがいいの。」
と彼女は言いました。それを聞いて私は驚きました。
「そんな歌は君に合わないのに。その意味も分からないし、内容もふさわしくない。なんで歌いたいの?」
と聞きました。
「だって、童うたなんかつまらないから。いつもあんな曲ばかりだ。」
と言うと、直ちに歌いだしました。「荷塘月色」とか「我是小沈陽」とか、いろいろな曲を歌いました。
「すごいですね。」
と、私は感心すると同時に心配でならなかったです。(こんな小さい子にこのような低俗な文化を教えて、心身に悪い影響を与えるのではないか?健康的に成長するわけないだろう。子供向けの曲はどこ?これは初等教育にとって深刻な問題だ)と、思います。
子どもは国家の未来だと言われます。だから、子どもが健康的に成長するかどうかは、国家の未来にかかわることです。もっと子供が感動を覚える童謡を作りましょう。もっと子供にふさわしい曲を作りましょう。
これは教育家たる者の使命であり、国家の責任であると考えます。
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「原発廃止を実現する政党を!~少しでもマシな人を選ぶために④」2012年11月27日(火) No.517

2012-11-27 19:37:15 | その他情報
石原慎太郎のバカ野郎が、核武装などと言っている。
そういうことを考える脳みその中には、庶民の生活などひとつもない。
震災・原発の被災者の声=「わせねでや」(わすれないで)も
聞く端からすっかり忘れて自分勝手な世界観を大げさに騒ぎ立てている年取った子ども。それがイシハラだ。
福島(Fukushima)の子ども達が置かれている現実なんか
彼にとってはどうでもいい。
そういう彼を、日本国民は支持するのか。
そういう彼を持ち上げて合流した
「政策なんかどうでもいい」橋下「維新」に一票入れるのか。

私のブログを読んでくださっている日本の方々の中に
石原・橋下の「維新」に投票する人など間違っても一人もいるわけがないけど、
読んでくださっている人の周りにはいるかも知れない。

「迷っているのよ~。誰に一票投じるか。」
と言う人が近くにいたら、ぜひ次の記事を教えてあげてください。
そして反原発をきちんと掲げている政党・グループが伸びるように、
説得してください。
今、ここで発言しなければ、何のために言葉を覚えたのか
無意味になるほどの事態であります。
どうぞ、どうぞ、お願いいたします。

マスコミが報じない恐るべき事態「福島の女児過半数に『のう胞』」
http://www.tax-hoken.com/news_ai80yUimP0.html?rss
 2012年9月20日 19:00 

ひっそりと発表された検査結果 
福島県の県民健康管理調査検討委員会(座長・山下俊一福島県立医大副学長)が11日に発表した第三回甲状腺検査の結果が、ネット上で物議を醸している。小学生・中学生女児の過半数に甲状腺の結節やのう胞が確認されたというのだ。マスコミ各社ではほとんど報じられていない。

過半数の女児に異常
昨年発生した福島第一原発事故を受け、福島県内では子どもたちへの影響が心配されている。特に放射性ヨードによる被害は甲状腺に現れやすいため、県内では今年も検査がおこなわれた。

8月24日までの結果をとりまとめた資料によると、受診した子どもは42,060人。このうち、6歳~10歳では男児50.2%、女児54.1%に、11歳~15歳では男児48.6%、女児55.3%に甲状腺の異常が確認された。

子どもへの影響は昨年より悪化
昨年おこなわれた検査では、結節、のう胞が見つかった子どもは、全体の35.1%だった。今年はこれが43.1%と大幅に悪化している。
座長を務める山下教授が2000年に長崎県でおこなった調査では、のう胞が見つかった子どもはわずか0.8%だった。チェルノブイリ事故から5~10年を経たチェルノブイリ地域でも、子どもたちののう胞は0.5%と報告されている。

福島県内で子どもたちが直面している事態の深刻さがうかがえるデータだが、マスコミ各社はほとんど報じていない。
◆甲状腺検査の実施状況(平成24年度)
 及び検査結果(平成23年度・24年度)について
http://www.pref.fukushima.jp/
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「校内日本語コーナー参加者の声」 2012年11月26日(月) No.516

2012-11-26 11:01:45 | 中国事情
10月から再開した校内日本語コーナー(日本語会話クラブ)。
勉強に追われているはずの三年生がたくさん参加しているのが、とても嬉しい。
実は、机上の学習だけではちっとも日本語を話せるようにはならない。
日本語学習における最後の総仕上げが、
この日本語コーナーであると言える。
それに比して、時間に余裕がある二年生の参加者が多いとは決して言えない。
せっかくのチャンスを溝(どぶ)に捨てているのだ。

日本語は話せば話すほど、流暢に話せるようになる。
筋肉トレーニングと全く同じだ。
(ああ、明日の朝起きたら、突然に日本語が上手になっていたらいいなあ)
と思っている全ての学生諸君、
言っとくけどそれは無理です。[+д+]/
筋トレに励むしか上手くなる道はないのです。

というわけで、
三年生になって、初めて、日本語コーナーに参加した董光輝さんの作文を紹介しよう。
後輩にとって非常に参考になる内容だと思う。

  「日本語コーナーに参加して」 董光輝

三年生なのに、まだ日本語コーナーへ一回も行ったことがなかった。
「珍しいな」と冗談で言われたが、心から恥ずかしくて仕方がなかった。
二年生の時、日本語コーナーが初めて開かれた。
周りの多くの人々は毎度出席していた。
行く前に、必ず私に、
「董さん、一緒に行きましょうか。」
と聞いてくれた。
その時私は、日本語の文法とか、アクセントとか、聴解とか、すなわち、日本語についての能力は、大変低かったので、自信や勇気が全然なかった。
だから、私は
「そのような所は優秀な人の舞台だ。僕のような人間がそこに行ったら、ただぼんやりと傍にいるだけだろう。」
と答えた。
「いえいえ、そんなことはないよ。そこは優秀な人と会話することで、自分の実力を上げる機会にするものです。優秀者のレベルを追いかける機会ではないでしょう。」
とその友人は私を批評した。
とは言え、その一年間は最後まで一回も行かなかった。
あっという間に三年生になっちゃった。卒業時期に近づく。
日本語学科の学生とあろう者が、日本語コーナーへ一回も行かなかったなんて、恥ずかしいったらありゃしないですよね。
そこで、今学期は恥をかいても、日本語コーナーに行かなければならないと思った。
先週から日本語コーナーが始まった。
クラスメートに連れられて、「危険な旅」とも言える、私の初めての日本語コーナーに行った。
怖い雰囲気かと思いきや、活気があって、面白い場所だったよ。
皆は親切だし、熱心さを持って、分からないことがあっても、バカにされなかっただけでなく、手伝ってくれた。
自信と勇気が、以前より一気に増した。
そして、聴解と会話能力がちょっと進歩してきた。
そんな良いところだよ、日本語コーナーは。
今回の日本語コーナーへの参加体験は僕にとって、忘れてはならないことだ。
いつも(他の人は自分よりもっと優秀だ)と思っていた。
機会があっても、自信と勇気が足りなくて、チャンスをキャッチすることができなかった。
実は、優秀な者でなければ、さらに勇気と自信が必要なのである。
なぜかと言うと、自信と勇気なしに進歩は求められず、
したがって、いつになっても優秀な者になることができないからだ。
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「『財購』~キャンパス内スーパー」 2012年11月25日(日)No.515

2012-11-25 10:04:47 | 中国事情
最近の買い物はもっぱら「財購」正式名称は「江西財経大学購物広場」という
キャンパスの中にあるスーパーに出かける。
宿舎から道路を隔てた向かい側にあるが、
規模が大きいことと、野菜の質が均等なこと、更に店員さんの態度が
「全家百貨」(もう一つのスーパー)に比べてソフトで親切だという理由で、
自然に足がそちらの方に向くのだ。
(全家百貨も個性的でオモシロイので、いつか紹介しよう。
ハゲしい店員が何人かいて、時々喧嘩をしている)

さて、スーパーの前は食べ物屋台がた~っくさん並んで、学生客が利用している。
他に、服屋、靴屋、ナッツ屋、果物屋、飾り物屋など見て楽しいので、
私は買いもしないのに、毎回ジロジロ見て歩く。

屋台から唐辛子を含んだ香りが流れて、喉が反応し、咽せることもよくある。
赴任前、帰国者の李達夫さんに「屋台のものを食べてはいけません」と言われたのが
頭にこびりついているので、私は今まで数回しか食べていない。
最初だけ腸が刺激にビックリして下痢をしたが、その後はO.K.
胃腸も馴染んでくるのだ。




さて、一階は化粧品や文房具、携帯、靴などたくさん並んでいるが、
私は普通、2階の食品雑貨売り場に直行する。
果物の並べ方がヽ〔゜Д゜〕丿スゴイ!そして安い!奥の2人は店員さん。


手前の「南豊蜜柑」はこの地方特産の小さくて甘い蜜柑。
奥の金柑、山査子よりちょっと大きいだけ。私は大好きだ。


キンカン(左)、サンザシ(右)。
映画「山査樹之恋」(邦題:サンザシの樹の下で、監督:張藝謀チャン・イーモウ)のサンザシだよ。
キンカンは、一昨日のブログ写真の続きで見てね。
これらの果物は農家の人たちの偉大な作品だ。一生懸命食べなくちゃ。


手前が火竜果。女性の美容と健康にいいそうだ。あっさりと上品な甘さでこれもよく買う。


西瓜。一体いつまで西瓜のシーズンなんだろう?
まだまだ元気に並んでいる(外は寒いのに~)。


手前左は林檎(富士)、右は文旦(ここでは柚子;ユズという名前)。
柚子は中秋節に満月を見ながら一家団欒する食卓に欠かせない果物だそうだ。
(姿が満月と似ているからだろう)


これ、ザクロ?


他にも広東省など南方から運ばれた果物がいろいろ並んでいる。
学生達も食べたことがない果物がたくさんあるそうだ。
徐々に試していきたい。まだまだ道のりは遠いなあ。
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「徐さんのタケノコ」 2012年11月24日(土)No.514

2012-11-24 19:55:09 | 中国事情
 今日の土曜日、再開した南昌日本語コーナーに
2年生たちを連れて行く予定だったが、
身体検査が入ってボツになった。
私とて、今は試験問題作成の真っ只中なので決して時間に余裕はない。
ここ3日間が勝負どきだ。

そこでお料理タイム、ってなんでやねん(←関西人以外には意味不明かも)。
水曜日、2年の徐静げいさんに筍をもらったので、
(早く食べないとアクが強くなってしまうのでは)と気になっていたのだ。
平日の夕食は、具だくさんのスープが定番のメニューだが、
それに筍を入れることは想像だにしなかった。
日本の筍のように(まず皮ごとゆでて・・・)と、面倒くさいことを考えていたので。

しかし、江西省の筍はまるっきり違う。
皮を剥き、ただ包丁で切ればいいだけ。
千切りにしてみた。
サクサクして、思ったよりずっと柔らかい。長芋を切っているような感触。




この筍は、徐さんのお父さんが山から掘ってきてくれたもの。
1週間前に掘ったものなのに、
まだとても新鮮な状態なのが不思議なほどだ。
日本の筍と種類が違うのだろう。
皮がピッタリ張り付いていて、日本のものより剥きづらい。
その分、密封状態になるので、中心部が柔らかくなるのは理にかなっている。

徐さんのお父さんのお勧めは、
「肉と一緒に炒めるのが最高に美味しい」
ということだだが、冷蔵庫に肉がないので筍だけを中華鍋で炒めた。
けっこう油を吸う。味付けに日本から持ってきたフリカケをかけた。
他に、人参サラダと具だくさんのワンタンスープも作って“いっただきま~す
(おお、うんめ~!!!
徐さんと徐さんのお父さんに大大大感謝です!


夜はタケノコ入りラーメン。
タケノコがこんなに美味しいものだと初めて知った(いやホンマ)。






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「金柑農家に冬の雨」 2012年11月23日(金) No.513

2012-11-23 21:26:36 | 中国事情
胸が痛くなる写真だ。
広西省桂林市下農村の金柑が冷たい冬の雨にやられて
ボタボタと落ちてしまい、もう売り物にならない。
地面に落ちた金柑をすくう手・・・。
既に多くは腐っている。
一年間、育んできた実りを、
こんなふうに手にする農家の方の心を思う。
これから一年、収入を絶たれてどうやって暮らしていくのだろう。


「金桔遇冬雨 果农损失大」

11月19日,广西桂林市灵川县潭下镇,果农捡拾腐烂掉在地上的金桔。
《新华网 2012.11.20より一部抜粋》
―――1日1分中国語ニュースより
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「蠅」  2012年11月22日(木) No.512

2012-11-22 17:52:12 | 中国事情
横光利一じゃないけど、最近気になっている蠅の話題を。

麦盧キャンパスの資料室に、近頃蠅がよく出てくる。
正確に言えば、窓から入ってくるのだ。
今日は雨降りの寒い一日だったので、一匹も入っては来なかったが、
朝、部屋を掃き掃除していたら、
固まった蠅が数匹、机や長椅子の下から出てきた。
夜のうちに死んだものと思われる。

日に日に寒くなってきているが、
蠅たちはどこが暖かいかをとてもよく知っている。
今の南昌は天気がいいと、本当にのどかな小春日和となる。
ポカポカとした陽気に誘われて、つい窓を開けたら最後、
たちまち蠅が突っ込んでくる。
資料室の雑誌などを振り回して追い出そうとしても、
カーテンの裏や本棚の隙間などに隠れて、何としても出ていこうとしない。
この態度は、日本の北海道の蠅と全く同じだ。
国境を超える蠅の性癖。う~む。

蠅の前は蚊だった。
引っ越す前の1階の資料室はいつもジメジメしていて、
夏など、高温多湿のその部屋は蚊たちのパラダイスだった。
ただ何にでも缺点はあるもので、
そこには一人、残忍な人間の老女が住んでいたのだ。
彼女の動作は決して機敏でないにしても、年寄りだと侮っているとバチンと叩かれて、
哀れな残骸を窓際に一列に並べられるのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・

私は蠅については、ちっともそうしたいとは思わないのに、
何故か蚊は殺した後、きちんと並べて陳列するのが好きだ。

そうした私の性癖を、もう卒業した範さん、黃さん、劉さんは、
いつも怪しいものを見るような表情で眺めていた。
劉さんなど、自分の血を現在進行形で吸っている蚊を見つけても、
優しく、フッと息で吹き飛ばして逃がす人だ。
かたや範さんは、
「こんのヤロー!」と言いつつ、
思い切り、叩きのめすので、
その蚊は原型を留めず、
掌にはただの小さくて黒い塊がくっつくということになる。
黃さんは劉さんと範さんの中間だ。
ときには殺し、時には無視する。

さすが人間、いろいろな個性があるものだ。
どこの国にもいろんな人たちがいて、だから生活が面白い。
日本だけを中心に考えていたら、
よその国の人たちの顔が判別できないというか、
人々の暮らしをリアル感覚で想像しにくくなる。
どこの国の人々もみな同じ、平和に、愉快に暮らしたいのだが、
どっこい、
石原慎太郎は日本人以外は人間じゃないと思っている。
さらに、自分の言うことをきかない人間は日本人じゃないと言う。
これでは、世界平和は遠ざかる一方だ。
そう言う人は直ちに政治家をやめてもらいたい。
日本の人々の思慮を見せる時である。
(ああ、話はやっぱり選挙になってしまった。今日は蠅でいこうと思ったのに~


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「傲慢と狭量さに拍手するなかれ~少しでもマシな人を③」 2012年11月21日(水)No.511

2012-11-21 20:16:03 | 日記
日本人で
(中国の人々は国家にコントロールされ騙されている)と思っている人がいる。
私はそのことを完全に否定はしない。
自分の体験から見ても情報操作がひどすぎる。
市民的権利が保証されておらず、
国民が我慢を強いられている面は数々ある。
民主化が必要なのははっきりしている。

しかし、ひるがえって日本はどうだ。
情報操作は、日本の方も決して負けていないじゃないか。
メディアは、
この5月まで反原発行動について一切報道しなかった。
あの何万人もの日本国民による総理官邸包囲デモが続いて、
ようやく反原発行動は報道してもらえる権利を得た。
大飯原発を再稼働しなくても夏の電力は足りていたことも、
蚊の泣くような声が時折チラッと聞こえてきただけだ。
石原とオウム真理教の関係など、とんでもない。
小沢一郎の「国民の生活が第一」についてもひたすら無視・・・。

日本の「愛国者」たちはよその国の悪口を言う前に、
自分の国を身もココロも美しい国にする努力をするべきだろう。
外国の悪口を言えば言うほど、
自国の品格が地に落ちるのだ。
そういう人たちが増えれば、日本人は下品な人たちばかりなのだと、
外国の人々は思わざるを得ない。

外国を排斥するそうした下品な政治家の代表が石原慎太郎だ。
それを支持する人たちは、
日本をどうしたいのか。
本当は日本を愛しているんじゃなくて、
滅ぼしたいんじゃないのか。
下品で乱暴で度量の狭い、わがままな政治家たちは、決して庶民の暮らしの心配等してはいない。
一生懸命子どもを育て、家事をやりくりしてきた女性たちに対して、
「存在が罪だ」(即ち「早く死ね」)と言う石原。
日本全土に放射能を拡散させることに反対する国民に向かって、
「勝手な国民が増えた」と言う橋本。
彼らが普通の国民の平和な暮らしを守ってくれることなどありえない。
そんなことは子供でもわかることだ。

石原は下品でワガママで破壊的すぎてどうしようもなくダメ。
それに腰巾着でくっついた橋下も、
似た者同士でワンセット=だめコンビだが、
橋本は石原的なものに、さらに「いじわる」も加わる。
減税日本へのイジメはすごい。
橋本は「一期でやめる」とのこと。
はじめから出るな、と是非とも言いたい。

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「日本の選挙~少しでもマシな人を②」  2012年11月20日(火) No.510

2012-11-20 19:17:45 | その他情報
中国の学生諸君にはピンと来ないかも知れない。
しかし、国民が国政の代表を選挙で選ぶシステムの国では、
選挙はヒジョーに、ヒジョーに重要なのである。
とりわけ、今回のような立候補者の顔ぶれを見ると、
(もし、この人たちが多数派を握ったら、日本はまた未来に禍根を残すことになる)
というのがあっちにもこっちにもズラズラ顔を出しているのだ。

海外にいるからといって、人ごとではいられない。
もし、あの石原&橋下の野合チームか、
安倍晋三(悪名高い戦犯岸信介の孫)がトップにおさまってしまったら、
今後の中日関係は暗雲垂れ篭める状態が長期にわたって続くだろう。

日本の良心ある方々は、ぜひ、公職選挙法の範囲で自前の選挙活動をしてください。
自分だけでなく、もう一人、そしてまたもう一人、と
周りに声をかけて、
「反石原&橋下」「反安倍」「反原発」の流れを身近なところで作ってください。
イタリアのベルルスコーニと並んで世界の物笑いの種である
石原慎太郎が国政にしゃしゃり出てこないように、
職場やご近所の人たちが少しでもマシなところに投票する活動を展開してください。
どうぞ、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

今日は「少しでもマシな人を選ぶため」に役立つかも知れない資料を貼り付けます。
志村建世さんのブログです(元NHKのディレクターだったそうです)。


「どの党を選んだらいいか迷っている人たちのために」11月17日

[ 私の意見 ]

 総選挙になりましたが、最近の世論調査などで圧倒的に多数を占めているのは「支持政党なし・わからない」の回答で、6割にも達しています。そこで参考になるかもしれないので、私の場合はどう考えるかを書いておくことにします。

 まず最初に「自民党」「公明党」「太陽の党・維新の会」及びそれらと連携する政党を、投票先から除外します。
 次に、選ぶ党は次の順序で考えます。
①「民主党」「国民新党」(ただし反原発、格差是正、対米自立、平和外交の4点について、信頼できると判断する候補者に限ります)
②「国民の生活が第一」
③「社民党」
④「共産党」
⑤「みどりの風」「緑の党」
⑥その他の小政党および無所属(ただし反原発、格差是正、対米自立、平和外交の4点について、信頼できると判断する候補者に限ります)
 小選挙区に意中の人がいなくても、棄権してはいけません。投票率が下がれば、それだけ利権と結ぶ勢力を利することになります。今の選挙制度の中では、「少しでもマシな選択」をするしかないのです。
 なお、公職選挙法で規制されるのは、選挙運動期間中も事前も、特定の政党および候補者(予定者を含む)への「投票を依頼する行為」です。ですから私はここに「私はこう考えている」と書いているだけです。どうぞ参考にしてください。

Posted by 志村 建世
http://pub.ne.jp/shimura/?daily_id=20121117

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「嘆いても変わらない~少しでもマシな人を①」2012年11月19日(月)No.509 

2012-11-19 19:38:25 | その他情報
東京新聞の高田昌也さん、いいこと言うね。
全面的に賛成だ。
「人気しかないあの人たち」に政治を任せたら、日本はどうしようもない深傷を受ける。
ここは冷静に、美しい日本と、そこに住む人々の未来のために、
ひとりひとりの一票を大切に使おうじゃありませんか。
(以下全文コピー&ペースト)


「嘆いても変わらない」 政治部長 高田昌也
2012年11月17日 朝刊

 昨年三月十一日の東日本大震災以来、初めての衆院選が来月十六日に行われる。多くの方々が亡くなり行方不明となっている地震と津波の被害。いまだ収束していない東京電力福島第一原発の事故。今まで信じていた原発や長大な防波堤の安全神話は崩れた。3・11で、当然と思っていた価値観が覆り、政党も連動するように十五もの政党が乱立。混沌(こんとん)とした中、私たち有権者は難しい選択を迫られている。


 「原発はいらない」と多くの人が首相官邸前のデモに集まった。今までのように政治に任せておけないという気持ちの表れだ。3・11後に生まれた「変えよう」という動きだ。しかし、政治は何も変わらない。野田佳彦首相は、反対の声をよそに関西電力大飯原発を再稼働させた。さらに、削減できる歳出をカットする前に消費税を上げることを決め、復興予算とは名ばかりのでたらめな税金の使い方が次々に明るみに。政治と私たちの思いは離れるばかりだ。


 「投票したい候補者、政党がない」という話をあちこちで聞く。民主党への期待は政権交代三年で、失望に変わった。自民党に支持が戻るかといえば、世論調査では「支持政党なし」が三割以上を占め、最大の支持を集めている。3・11以前の社会をつくってきた自民党にも期待はできないということだ。一度の政権交代で「投票したい候補者、政党がない」状態に陥った。


 しかし、嘆いていても何も変わらない。私たちにできるのは、各党、各候補の主張をよく読んで、本当に実現できることを言っているのか、うそはないのかを考えることだ。本当に原発をゼロにするのか、税金を目的通りに使うのか。もう政党、政治家にお任せの政治はやめよう。

 百パーセント自分の考えと一致する政党を見つけることは難しい。決してムードに流されずに、自分で考えて、よりましな選択をする。その判断材料を紙面で提供していきたい。来月十六日に必ず投票してもらうために。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012111702000095.html





























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「南昌市内の青空日本語コーナー健在!」2012年11月18日(日) No.508

2012-11-18 19:17:45 | 中国事情
ああ、嬉しいな!
南昌市内の八一公園では、ちゃんと日本語コーナーが開かれているんだ。
今日、在江西省日本人世話係さんから来たメールで分かった。
__________________________

江西省在住日本人各位

本年9月のデモ・暴動のあと、徐々に落ち着きも取り戻しつつあると思いますが、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。

現在、八一公園におきまして、毎週土曜日朝10時から日本語コーナーが開催されています。
日本語教師を中心に数名の日本人と多数の中国人学生が集まって交流を行っております。
学生との交流だけでなく、日本人同士の情報交換の場にもなっていますので、
お誘い合わせの上、ご参加いただけますと幸いです。
湖沿いの亭のそばで英語コーナーとともに開催されています。

また、日本人数人の有志におきまして、忘年会を開催するつもりであります。
南昌市内での開催になりますが、自由なご参加大歓迎です。
日時は12月15日(土)12:30~で、お昼の開催を予定しております。
まだ場所は決定しておりません。
ご参加くださる方は、私三宅の方まで、
11月30日までにお返事いただけますと幸いです。
このメールに登録されていない方でも、
お知り合いに日本の方がいらっしゃいましたら、
どうぞお誘い合わせの上ご参加ください。

以上、よろしくお願いいたします

___________________________

南昌市内の日本語コーナー(「日語角」)は、以前のブログで何度か紹介したとおり、
八一公園という地域密着型のホッコリした公園で開催されている青空日本語教室だ。
博堅さんという日本(福島)と深い関わりを持つ中国人が、
30年も前に公的手続きを経て八一公園に場所を確保し、中国で最初にオープンした日語角である。
今まで何人ものエリート通訳者がこの無料の学び舎から育っていった。
私は気の向いた時しか行かないという、お気楽参加者だったが、
この日語角の灯火が消えないよう、月に1度でも参加せんとアカン、と今回痛感した。
2年生、3年生を誘って出かけよう。
これを読んでいる学生の皆さん、今度、一緒に行こうね!

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「12月アニメ吹替コンテスト開催!」 2012年11月17日(土)No.507

2012-11-17 17:00:55 | 中国事情
新着情報をリーク!
来たる12月15日(土)、「校内日本語アニメ・ドラマ吹替コンテストが開催される。
12月2日(日)に日本語能力試験が、
12月7日(金)は浴衣試着撮影会がある。
(立て続けだなあ。期末テストだって、近づいているのに)と、
思わないわけでもない。
そうは言っても、江財大日本語学科は周囲の大学と比べて、
イベントが本当に少ない。
ご近所の東華理工大の話を聞くと、
「日本祭り」「忘年会」など、財大の学生が聞けば羨ましくなるような催し物がたくさんあるそうだ。
もちろん、「スピーチ大会」「アニメ吹替(アフレコ)大会」もやっている。

日本語学科を取り巻く外的状況は、イマイチであるものの、
というか、(そんな状況だからこそ学生のモチベーションを高めたい)
と主催者は考えたに違いない。
私も趣旨賛成だ。

そういうわけで、
このブログを読んでいる学生諸君の中で、吹替大会参加を考えている人のために、
以下、ちょっとアドバイスしてさしあげましょう。

①どんなアニメを選ぶか。
これは実に重要なことである。
昨年、様々なアニメ・ドラマを引っさげて多くのグループが出場した。
皆、一生懸命で、且つ、楽しそうだった。それはいい。
しかし、演者たちは誰がその吹替を評価するか、もう少し考えたほうがよかった。
評価採点するのはS,G,Y,K各老師と私だ。
その中で、日本のアニメが好きな人はいるのだろうか。
私は好きだ。かなりの漫画好きとして長年生きてきた。
劇場アニメも日本に帰るたびに新作を見ている。
だが、他の先生方ははっきり言って、そんなにアニメに親しんでいるとは思えない。
そんな先生方の前で、いくら真に迫った声で、
「ギョエ~!」「ドヒャ~!」「ザケンじゃねーよ、ヴォケ」「てか、まじだしい~」
などと頑張っても、あまり得点には繋がらないのである。
流行ギャグ、ドタバタ喜劇、オタク語満載の学園青春ものよりは、
名作アニメとか、少なくとも「普通の言葉遣いをしているシーン」を演じたほうが、
老師たちに意味が通じると思うのである。
(前回の優勝チームを思い出してごらんなさい)
宮崎アニメをはじめ、
インターネットで「名作アニメ」「感動アニメ」とか検索したら、一杯出てくるよ。


発音、アクセントを正確に!
スピーチコンテスト出場者ならわかると思う。
なんといってもまず、発音、アクセントである。
昨年、多くの吹替が、何を言っているのか意味不明だったことを、
私は今でも苦々しく思う。
(自分だけ盛り上がっているけど、その意味、分かりまシェ~ン)と何人にも感じた。
楽しいアニメを演ずるにしても、
やはり何百回でも正しい発音、アクセント練習を重ねて欲しい。
ゆっとくけど、日本の声優たちだって、それぐらいの努力は当然しているのだ。

少人数で徹底練習を!
やはり参加する限りはベストを尽くさなければならない。
少なくとも毎日集まれるメンバーで、
時間を惜しまず、何度も何度も聞いてはそれを再現するようにしたいものだ。
確か、昨年は暗記もせずに紙を見ながら言っている人がいたが、
それは初めから話にならない。

ということで、頑張ってね~!

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「がんばれ!4年生就活組」 2012年11月16日(金) No.506

2012-11-16 19:56:25 | 中国事情
今日、4年生の「ビジネス日本語」クラスには25人中11人しか出席者がいなかった。
欠席者14人中、6人はもう南昌にはいない。
浙江省杭州、広東省広州、深圳などで働き始めている。
今日休んだ8人は、財大蛟僑キャンパスで開かれる130社以上の企業の就職説明会に参加したのだ。

昨夜9時半頃、4年クラスの班長からその旨連絡があり、それはいいのだが
授業を別の日にしてくれないかと言われ、私は激怒した。
「こんな夜遅くに電話してきて、翌朝の授業を振り替えろだと!
そういう常識はずれな発言をすると、会社では即、クビだ。
大体、なぜこんなにぎりぎりまで連絡してこないのか。
こっちは明日の授業用にプリントも21枚印刷して、もう準備を終えているのだ。
失礼極まりない、バーバーバー。」

可哀想な班長さん。
よく聞けば彼は全く悪くない。
彼はその説明会に行かずに、ちゃんと授業に出席するのだ。
(もう、彼は銀行に就職が決まったので
その班長に説明会参加を連絡してきた子たちが遅すぎるのだ。
呆れたことに、その大規模な就職説明会があることは、
大学のインターネット情報で以前から流していたのにもかかわらず、
日本語学科の就活組は、そのことにちっとも気が付かないで、
誰かが一昨日、他のクラスで聞いてきて皆に知らせてから、
にわかにアタフタし出したという。
まさに今年の4年生ならではのノンビリぶりだ。

今日のその説明会には130数社の企業のうち、
日本語学科の学生を募集しているのはたったの2社だという。
今年は日本語学科の4年生にとって、非常にキビシイ就活を余儀なくされている。
もちろん、イシハラ&ノダのせいだ。
来年は好転するか、それは全く分からないが、
今年よりはマシじゃないかと期待したい。
今年の4年生は、何か損ばかりしてきた印象がある。
江玲杯スピーチコンテストも、
満を持して出場する…はずだったのに、反日デモの影響で中止になった。

今、日本語学科の就活組は副専攻の会計や金融の知識を企業にアピールしている様子だ。何でもいい。とにかく社会に一歩確実に踏み出せますように。

今年もまた、
お椀の舟に箸の櫂で、独り、また独りと、大海原に乗り出していく。
がんばれ!!一寸法師たち!



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