4年間、日本からの荷物を受け取りに行くだけだった
財大蛟橋園傍の下露郵便局だが、今回初めて日本へ荷物を発送した。
以前、人に聞いた情報では、
いったん荷物を段ボール箱から全部出されてチェックを受けるので、
きちんと入れても意味がないとのこと。
そして、船便で送るということは、
道中どんな酷い目に遭うか分からないので、段ボール箱だけでは心配だから
物品をビニール袋に入れた後にダンボールに入れるのが安心だということで、
八木先生が巨大ビニール袋をたくさん持ってきてくださった。
午後1時、まず宿舎の私物で次の日本人の先生に使ってもらえそうなものを
陶先生の車で麦蘆園まで運び、取って返して、
蛟橋園宿舎の荷物を下露郵便局まで運んだ。
午後1時登場の陶先生、八木先生に加えて、
途中麦蘆園資料室から4年劉慧さん、
そして、その後の宿舎からは何と4年陳小雲さんが加わり、
総勢5名の大部隊となった。
そして、私の荷物は12個にも膨れ上がった。
荷造りする前は劉慧さんと私の二人で運ぼうかな、なんて考えていたことの
なんと甘いことかが、積み上げられたダンボールを見て分かった。
今日手伝ってくださった二人の先生方、
人が困ったときにフッと現れる陳小雲さん、
そして、この間ずっと私のすぐ傍で一つひとつの作業を
きっちりやってくれている劉慧さんには、本当に感謝、ひたすら感謝である。
下露郵便局の入り口(下に子どもの落書きがある)。
18:00までと書いてあるが、今は昼休みなしにぶっ続け営業して、
17:00時までになった。
荷物は16:00までに持ち込んでほしいとのこと。
突然登場して手伝ってくれた陳小雲さん(私は陳さんが既に南昌にはいないと思い込んでいた)。
ここに至るまでに、個々12枚の票にあれこれ書かねばならず、
ボールペンを人数分持参して皆でてきぱき書き込んだ。
中国の住所は漢字ばかり、しかも大変長い。
我が娘は日本からこちらに荷物を送るとき、住所を書くのに、
あまりに文字数が多くて手の筋がつったと言う。
(今までの人生であまり漢字を書いてこなかったからだろう)
左から八木先生、劉慧さん、陶萍先生。
受け付けてくれるのをひたすら待っている。
「受け付ける」とは中身を確認し、箱を梱包することである。
陳小雲さんは、どこへ行ったかと思ったら、
このとき、みんなのために飲み物を買いに行っていたのであった。
天性の気配り才能。私は一生かかってもそういうことはできない。
現在、ここの職員の客への応対態度はとてもいい。
4年前は、はっきり言って無愛想で偉そうだった。
(下の写真の職員さんたちではなかったと思う)。
4年間で中国的に言えば「文明的マナー」が隅々まで行き渡ったのか、と
感心していたら劉慧さんが、
「麦蘆園の郵便局員は不親切で、ときどき客とけんかします」
とのこと。下露郵便局は海外へ発送できるが、麦蘆郵便局はできない。
下露郵便局はインターナショナルなのである。
(今日、偶然、東華理工大学の村岡先生も荷物を持ってきていた。
ということは、この近辺ではこの郵便局だけからしか海外発送できないのだ。
私の宿舎から徒歩5分の下露郵便局がそんな郵便局だったとは
今まで全く気がつかなかった)
他の人の荷物はダンボール箱より、袋に入ったものが多い。
袋に直接、住所が書き込んである。これは国内便だけだろう。
受付は少しずつ進展する。一度に12個受け付けず、
後から来た1個だけの人などを優先するからだ。
結局4時前から5時まで待った。
それでも、荷物の中身にクレームがつくわけでもなく、
一応スムーズにことが運んでいるのだから、不服は言えない。
4時以降も客が次々来るので、職員さんたちの中から、
「ああ、今日は定刻通りに帰れないわ」
という声があがった。
とにかく、大仕事が一つ片付いた。ありがたい。
外に出ると、昼間は全然なかった出店がいつの間にか一斉に並んでいた。
宿舎で一休みした後、皆で蛟橋キャンパス傍の四川料理のレストランで
夕食を食べた。
魚の鍋物が大変おいしかった。一日の終わりに感謝。