毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「選挙特集『座して死を待つことはない』田中秀征」 2012年12月13日(木) No.533

2003-04-02 23:02:24 | その他情報
今回、12政党も乱立しているわりに選挙民の反応が鈍いという。
日本の人々は、何かにつけて反応が遅い。
私はそう思う。

昨年3月に福島原発の爆発があり、放射能が空にも海にも飛び散った、その半年後、
「原子力発電なくして日本経済は成り立たない。原発やむなし。」
という意見は国民の半数を超えていたと私は記憶している。
世界の国々から、
「あんな目に遭っていながら、日本人は何考えているか分からん。」
と不信がられていたのが印象に残っている。

しかし、今年に入り反原発運動は国民的規模に膨れ上がり、連日の首相官邸包囲デモが実現した。
1万人集会、2万人集会が何度も開かれた。
1960年の日米安全保障条約批准時の「反安保闘争」以来のことだという。

今度の衆院選で選ばれた政治家が、これから4年間の日本の方向を決定するのだ。
この4年間の重要性は日本の未来にとって、実にとてつもないものだ。
普通じゃないのだ。
なので、いつになく私までが選挙、選挙と騒いでいるのである。
(プリーズ!みんな、16日までに目え覚ましとくれよ~!)
今日の貼り付けは田中秀征。
もう、右だ、左だ、と言ってる場合じゃないのである。

ダイヤモンドオンラインの彼の記事から、
途中少し割愛させてもらい、掲載する。はしょってゴメンね~。田中秀征さん。


田中秀征 政権ウォッチ【第162回】 2012年12月13日
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
http://diamond.jp/articles/-/29323

「総選挙も最終盤に突入!
最後の3日間で有権者の熱気は高まるか」


“有権者の熱気が乏しい“不毛な選挙戦”

今のところ選挙戦は、12政党の乱闘にもかかわらず、有権者サイドの熱気は乏しく、きわめて低調だ。風呂のお湯の表面だけが熱くなっているだけであった。

中盤までの世論調査は、自民党が過半数を占める勢いで、民主党は激減するものの100の大台を維持。第三極政党は予想されたほど伸びていない。

この予想される退屈な選挙結果に多くの有権者がうんざりし、期日前投票が激減し、世論調査では「投票に行かない」人が増加している。 
要するに、年末のあわただしい中で、“不毛な選挙”が展開されているのだ。

“最終盤で有権者の姿勢に変化が”

だが、最終盤になっても多くの真剣な有権者が、この不毛な選挙の不毛な結果を漫然として受け入れるつもりなのか。私はそうはならない可能性がまだ残されていると信じている。 

火曜日頃から「このままの流れを放置できない」という有権者側の姿勢が静から動に変わりつつあり、総選挙の雰囲気もかなり変わってきている。

 今後4年間の衆議院議員の任期が、日本の将来にとって「運命的な期間」であることを肌で感じている有権者は、この選挙での最良の選択を前向きに考えようとしているように見える。 

①明確な公約違反をした政治家や政党が信用できるのか、

②かつて失格の烙印を押されて退場した政権に基本的な変化があるのか。さらに

③第三極と言われる政党の中で、「本気度」の高い政党や政治家が存在するのか。 

私は、これら3点が最終盤での選択基準となると考えている。 

このまま“不毛な結果”を受け入れれば、座して死を待つようなもの。

選挙区の中で、党派を超えて「この人は信用できる」という人を選ぶしか道はない。そして公約違反をした人を、断固として排除するということだ。


“最後の3日間で
第三極に大きな転換が起こる可能性も”


最後に一言。 
野田佳彦首相は、「未来への責任」を強調しているが、彼が公約違反の「過去への責任」を果たしていないことを誰もが知っている。彼が「未来への責任」を言えば言うほど世論の不信感は強まる。それを肝に銘じる必要がある。
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「選挙特集『座して死を待つことはない』田中秀征」 2012年12月13日(木) No.533

2003-04-02 23:02:24 | その他情報
今回、12政党も乱立しているわりに選挙民の反応が鈍いという。
日本の人々は、何かにつけて反応が遅い。
私はそう思う。

昨年3月に福島原発の爆発があり、放射能が空にも海にも飛び散った、その半年後、
「原子力発電なくして日本経済は成り立たない。原発やむなし。」
という意見は国民の半数を超えていたと私は記憶している。
世界の国々から、
「あんな目に遭っていながら、日本人は何考えているか分からん。」
と不信がられていたのが印象に残っている。

しかし、今年に入り反原発運動は国民的規模に膨れ上がり、連日の首相官邸包囲デモが実現した。
1万人集会、2万人集会が何度も開かれた。
1960年の日米安全保障条約批准時の「反安保闘争」以来のことだという。

今度の衆院選で選ばれた政治家が、これから4年間の日本の方向を決定するのだ。
この4年間の重要性は日本の未来にとって、実にとてつもないものだ。
普通じゃないのだ。
なので、いつになく私までが選挙、選挙と騒いでいるのである。
(プリーズ!みんな、16日までに目え覚ましとくれよ~!)
今日の貼り付けは田中秀征。
もう、右だ、左だ、と言ってる場合じゃないのである。

ダイヤモンドオンラインの彼の記事から、
途中少し割愛させてもらい、掲載する。はしょってゴメンね~。田中秀征さん。


田中秀征 政権ウォッチ【第162回】 2012年12月13日
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
http://diamond.jp/articles/-/29323

「総選挙も最終盤に突入!
最後の3日間で有権者の熱気は高まるか」


“有権者の熱気が乏しい“不毛な選挙戦”

今のところ選挙戦は、12政党の乱闘にもかかわらず、有権者サイドの熱気は乏しく、きわめて低調だ。風呂のお湯の表面だけが熱くなっているだけであった。

中盤までの世論調査は、自民党が過半数を占める勢いで、民主党は激減するものの100の大台を維持。第三極政党は予想されたほど伸びていない。

この予想される退屈な選挙結果に多くの有権者がうんざりし、期日前投票が激減し、世論調査では「投票に行かない」人が増加している。 
要するに、年末のあわただしい中で、“不毛な選挙”が展開されているのだ。

“最終盤で有権者の姿勢に変化が”

だが、最終盤になっても多くの真剣な有権者が、この不毛な選挙の不毛な結果を漫然として受け入れるつもりなのか。私はそうはならない可能性がまだ残されていると信じている。 

火曜日頃から「このままの流れを放置できない」という有権者側の姿勢が静から動に変わりつつあり、総選挙の雰囲気もかなり変わってきている。

 今後4年間の衆議院議員の任期が、日本の将来にとって「運命的な期間」であることを肌で感じている有権者は、この選挙での最良の選択を前向きに考えようとしているように見える。 

①明確な公約違反をした政治家や政党が信用できるのか、

②かつて失格の烙印を押されて退場した政権に基本的な変化があるのか。さらに

③第三極と言われる政党の中で、「本気度」の高い政党や政治家が存在するのか。 

私は、これら3点が最終盤での選択基準となると考えている。 

このまま“不毛な結果”を受け入れれば、座して死を待つようなもの。

選挙区の中で、党派を超えて「この人は信用できる」という人を選ぶしか道はない。そして公約違反をした人を、断固として排除するということだ。


“最後の3日間で
第三極に大きな転換が起こる可能性も”


最後に一言。 
野田佳彦首相は、「未来への責任」を強調しているが、彼が公約違反の「過去への責任」を果たしていないことを誰もが知っている。彼が「未来への責任」を言えば言うほど世論の不信感は強まる。それを肝に銘じる必要がある。
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