私は、菏澤学園日本語学部3年の授業で、
LGBTQについて知り、考え、話す時間を毎年数時間取っています。
今年の3年生に、
女性と結婚した男性が自分はトランスジェンダーだと気付き、
女性として生き直すことを選んだことについてどう思うか聞いたところ、
「ぜったい許せない」
「怖い」
「そういう人は結婚すべきでない」
「奥さんに迷惑をかけた無責任男だ」
「他人に迷惑をかけない限りO.K.だけど、
もし自分の連れ合いがそうなったら困る」
「私だって化粧しないのに、男のくせに化粧するなんて。
しかも、態度がくねくねして変だ」
と、一人を除き、他は非常に否定的な考えを述べました。
性的少数者の人格を否定して、
否定したことに気付きもしない学生達は、
普段、私と仲良しの屈託のない可愛い学生たちです。
トランスジェンダーではない私ですが、
可愛い学生達がこんなにも強い偏見に支配されていることに
正直、相当落胆し、心が傷つきました。
もし、当事者だったらどれ程だろうと思います。
カミングアウトして、
自分の選んだ性で生き直そうとする少数の人たちのことを
学生達はネットやテレビ以外に知る機会はほとんどありません。
知らないから思い遣りの欠片もない言葉を
堂々と投げつけるのだと思い、
私は例年になくしつこくこの話題で授業し続けています。
来週、下のゲイカップルを紹介しようと思います。
人間だけじゃなく、広く動物界にも自然に同性愛が生まれることを知って、
彼女たちは少し視野を広げてくれるでしょうか。
少なくとも、(自分とは関係ない)と切り捨てず、
性的少数者の人権について考え続けてほしいものです。
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2019年11月19日 14時11分 JST ハフポストJP
ゲイカップルのペンギン 盗んだ卵を大切にする姿に応援の声が上がる
GETTYペンギンのカップル(イメージ画像)
「2匹は卵を心底大切にし、交代しながら抱卵に励んでいます」と飼育員。
オランダの動物園で飼育されている同性カップルのペンギン2匹が、他のヘテロセクシュアル(異性愛)カップルから卵を盗み、自身らの卵として抱卵に励んでいる。人々はそんな2匹を応援せずにはいられないようだ。
オランダ中部の都市、ユトレヒトにあるアメルスフォールト動物園は11月中旬、この2匹の写真をインスタグラムに投稿した。
そして今の所、彼らは素晴らしい父親のようだ。
飼育員のマーク・ベルト氏は「2匹は卵を心底大切にし、交代しながら抱卵に励んでいます」とDutch Newsに語った。
ベルト氏は、「2匹は誰も見ていない隙を見計らって卵を『入手』したが、元親のカップルは既に新たな卵を授かっています」と続けた。しかし2匹が盗んだ卵が受精卵か否かは定かではないようだ。
他者の子孫を盗むなど、本来ならばもってのほかだが、このカップルにはSNS上で多くの祝辞が贈られている。
オランダに住むこの2匹は、今月上旬にメディアの注目を集めたオーストラリアの同性カップルとは別のペンギンだ。オーストラリアのシーライフ・シドニー水族館にいる2匹、「パワー・カップル」と称えられているスフェンとマジックは2018年に卵を孵化させ、2度目の抱卵に挑んでいる。スフェンとマジックが育んだ卵は、オランダの2匹のように盗んだものではなく、2つの卵を産み抱卵が困難になっていた実の親のものを、飼育員が授けたそうだ。
ペンギンの同性カップルについて、以前より耳にする頻度が増している。中でも取り分け有名なのは、ベルリン動物園に住む雄の皇帝ペンギン、スタンとオリーだ。ベルリン動物園は「2匹は元々、皇帝ペンギンの繁殖プログラムに参加していたが、互いにのみ興味を示した」と2016年の取材に語っていた。
又、同性カップルが確認されている鳥類はペンギンだけではない。今年6月のLGBTQプライド月間には、アメリカのデンバー動物園が、雄のフラミンゴ2匹の同性カップルを祝福し注目を集めた。2匹は数年に渡ってのカップルだそうだ。その他にも、ロンドン動物園では「ゲイのペンギンだっている。なんか文句ある?」というスローガンと共に、フンボルトペンギンの同性カップルが話題となった。
ハフポストUS版を翻訳、編集、加筆しました。―HUFFPOST.JP https://www.huffingtonpost.jp/entry/penguin-stolenegg_jp_5dd35047e4b082dae812f72a??ncid=newsltjphpmgnews