毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「桂春蝶の落語『エルトゥールル号物語』を聞いた」2015年2月28日(土)No.1102

2015-02-28 19:53:44 | イベント情報

    

2月7日、もう3週間も前の落語独演会ですが、とても心に残っています。

桂春蝶は三代目なのだそうです。私は決して落語が嫌いではありませんが、

知識が乏しく、自分で出かけたのは天満天神繁盛亭ぐらいなものです。

桂春蝶も全然知りませんでしたが、

友人の享子さんがなんとS席(¥4850!)チケットをプレゼントしてくれたことで、

落語に詳しいフミちゃんとイソイソと出かけたのでした。

3代目春蝶さんは芸能生活20周年の節目に、

大阪フェスティバル・ホールの2700席を埋め尽くすことを決意し、

準備を重ねてこの日に臨んだのだそうです。

口上には先輩の立川談春、桂ざこばが登場し、

その時点で私は(うへっ、ざこばかあ~)とゲッソリしたのですが、

二人は挨拶だけで、4つの出し物は全部、春蝶が演じました(ああ、よかった)。

 

「芝浜」は稼がずに飲んでばかりのダメ亭主と、

しっかり者の女房の人情話で有名ですね。

「芝浜」も然ることながら、今回、私の心に深く残ったのはもう一つの創作落語、

「約束の海~エルトゥールル号物語」です。

この落語は125年前の1890年、串本沖で座礁したオスマントルコの軍艦

「エルトゥールル号」の救助にまつわる話が前半、

後半は、1985年イラン・イラク戦争時、

テヘランの空港で途方に暮れ、立ち往生していた在イラン邦人215人を、

トルコ政府が「エルトウールル号のときにお世話になったから」 と

トルコ航空の飛行機で優先的に全員救出し、在イランのトルコ人500人は、

陸路歩いてトルコ国境をめざしたという事実に基づく話でした。

この2つの話は、歴史上の事実です。

私が感動したのは、一つは史実として胸を打つものであることと、

もう一つは、桂春蝶さんという40歳の日本人落語家が、

(落語家として自分が伝えたいことはこれだ!)と確信して、

この歴史のエピソードをもとに落語を作ったことです。

 

2月1日にはISによる後藤健二さん殺害があったばかりです。

「そんなニュースのすぐ後にこの演目をするのも、運命だと思います」

と、春蝶さんは始めに述べて、話をスタートさせました。

 

前半の話の中には、串本の灯台守の家族が登場します。

エルトゥールル号からの生還者が這う這うの体で灯台に辿り着き、

まだ多くの乗組員が海に投げ出されている、どうか助けて欲しいと訴えます。

幼い子どもがいる父は、荒れた海に救助に向かう決意をします。

祖父は必死でそれを止めます。

「お前、自分の子どもがいるのに今、この海に出ていくことは、死にに行くのと同じだ。

そういうのを蛮勇というんだ。この子が大切だと思うなら行かないでくれ!」

しかし、父はこういうふうに言って出ていきます。

「祖父ちゃん、すまない。

だけど、ここで助けを求めている人をみすみす見殺しにしたら、

俺はこれから人間として生きていけない気がするんだ。

祖父ちゃん、子どもを頼むよ!」

荒海に小舟を出していった父は帰らぬ人になりました。

しかし、そのおかげで69名の船員の命が助かったのでした。

 

この灯台守家族の話は創作でしょう。

でも、2月7日のその独演会で、

私は後藤健二さんとダブってしかたがありませんでした。

(人間として生きるとは、こういうことか。

勇気を出すとは、こういうことか。

他人のために自分を犠牲にする勇気があるだろうか、自己中な自分に)。

そんなことが頭をグルグル巡りました。

 

三代目桂春蝶さんが、人情話の語り手としてこれからどんなに大きくなるか、

楽しみになりました。

全ての演目を演じ切ったとき、春蝶さんは大泣きしました。

      ↓    ↓    ↓

   

 

〈付録〉

↓ 串本町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑

(写真は「『ほっと!和歌山県』~和歌山県広報リレーブログ」より)

 

 

 

 

 

 

コメント (3)
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「救えた命が犠牲に…」2015年2月26日(木)No.1101

2015-02-26 23:43:22 | 政治

昨日、ブログに“I'm sorry about Kenji.”とタイ人のアティタヤさんに言われたことを

書いたばかりだが、今日郵便受けに届いた「新聞うずみ火」の第一面が、

『救えた命が犠牲に… ―日本人人質事件、西谷文和さんが検証―』だった。

西谷さんは、この事件を「日本の外交史上、まれに見る失態である」と断じている。

私だけじゃない、多くの人はこの悲惨な犠牲者を出した事件は

安倍首相の外交の酷さによるものであることを知っている。

にも拘らず、これについて政府の反省が全く為されていないことに

心から怒りを感じている。

私の感情について言えば、怒りというより、安倍晋三には怨みを感じるが、

その怨みの根拠を、明らかにしてくれているのが

中東に詳しいジャーナリスト、西谷文和さんの文なので、

自分の頭の整理のためにも非常に長いが記録しておきたい。

ここに書かれていることは、決して西谷文和さんの突飛な意見ではなく、

多くの中東専門家たちの共通した見解でもある。

政府がこのままうやむやにできないよう、納得していないと言い続けよう。

――――――――――――――――――

『救えた命が犠牲に―日本人人質事件、西谷文和さんが検証―』                                                  新聞うずみ火3月号No.113 http://uzumibi.net

1月20日、「イスラム国」(IS)が後藤健二さん、湯川遥奈さんの殺害予告動画をインターネット上にアップした。                                                                                             驚いた私は、すぐにトルコ在住のシリア難民たちと接触を図った。私は彼らの中で英語がしゃべれる人物を通訳として雇い、トルコからシリアへ潜入した経験がある。                                                      彼らのネットワークは「自由シリア軍」に通じていて、ひょっとすると「イスラム国」の内部情報を手に入れることができるかも知れないと思ったからだ。                                                                彼らのうちの一人が「スカイプ」というネット上の会話システムで「イスラム国」幹部とつながった。                                                                                    あの時点での「イスラム国」幹部の本音は……。                                                                         「後藤は殺したくない」だった。                                                                                 当初から「イスラム国」側は、湯川さん、後藤さんを同一視していなかった。                                     湯川さんは民間軍事会社の経営者として実績を積むためにシリア入りし、銃を持ったまま拘束された。                                                                              彼のホームページには、元航空幕僚長の田母神俊雄氏と握手する写真、カラシニフ銃を連射する動画などがアップされていた。                                                                                    「イスラム国」は、田母神氏が自衛隊の海外派兵論者で、安倍首相より右寄りの思想家であることを知っている。                                                                                                      そして、民間軍事会社とはどんな組織で、誰を警護しているか、なども熟知している。                            だから、湯川氏は「スパイである」と断定され、彼らの英語表現ではWAR CRIMINAL(戦争犯罪者)だった。                                                                                                 一方、後藤さんはフリ―ランスのジャーナリストであり、シリア内戦を止めたいというメッセージを発していることから、「イスラム国」側は、HOSTAGE(人質)と規定していた。                                       あの殺害予告動画では、2人ともオレンジ色の囚人服を着せられていたため、『イスラム国」が2人を同列視しているような印象を持つ人が多かったと思われるが、現実はそうではなかった。                                                                         この時点で、身代金か人質交換が成立すれば、少なくとも後藤さんは救出できたはずだ。

ヨルダンに対策本部?                                                                                        トルコ在住のシリア難民たちも、自由シリア軍幹部も、対策本部をトルコに置くべきだと主張した。なぜか?                                                                     ヨルダンは「イスラム国」を空爆する側、つまり敵であり、ヨルダンのアブドラ国王では、交渉は成立しないという意見だった。                                                                    一方、トルコは空爆には参加せず、米軍がトルコの基地を使用したいと要望しても、基地使用を認めてこなかった。                                                                                  さらに、トルコはシリア内戦において、アサド軍を打ち負かすために、自由シリア軍を支援してきた。                                                                            兵士の一部がその後「イスラム国」に合流したため、トルコ政府は「イスラム国」とのチャンネルを持っている。                                                                                       「イスラム国」が掘り出す原油をトルコは密輸で購入していた。                                        さらに49名に上るトルコ人の人質を解放したという実績もあった。                                         私も、これはどう考えてもトルコのエルドアン大統領に頼むしかないと思った。                                        東京在住で、一緒にシリアへの人道支援活動をしている友人も同意見だったので、彼は外務省に出向き、「トルコルート」の活用を申し出た。                                                              私も外務省中東アフリカ局に緊急電話を入れて、トルコルートを採用すべきだと申し上げた。                                                                    外務省は意見を聞くだけだった。

身代金から人質交換へ                                                                                            72時間が過ぎた。「イスラム国」はまず、WAR CRIMINALと規定していた湯川さんを殺害した。                                                                             この時点で、要求はリシャウィ死刑囚との人質交換になった。                                               なぜ、「イスラム国」がリシャウィ死刑囚を求めてきたのか、それは対策本部がヨルダンにあったからだ。                                                                      もし、この時点でトルコにあったら「イスラム国」は、トルコ軍か自由シリア軍が拘束した別の「イスラム国」幹部との人質交換を求めただろう。                                              そして、それは可能だったと思う。                                             ヨルダンにとって、リシャウィ死刑囚の解放は、かなり厳しい条件だった。                                               2005年11月、私はリシャウィ死刑囚たちが起こした同時多発テロの現場を取材した。                                                ホテルの結婚式場での自爆で、約60名が殺された。                                                    「ラディソンSAS」という5つ星ホテルでの凄惨な犯行。殺されたのは普通のヨルダン市民。                                                                 なぜこんなことが?                                                               「ラディソンSAS」も「フォーシーズンズホテル」も、アメリカ、イスラエル系列のホテルだったからだ。                                                                        こんな「理由」で普通のヨルダン人が殺されてはたまらない。                                                            ヨルダンの首都アンマンでは50万人の市民が街頭に繰り出し、「テロに屈するな」というデモが発生していた。                                                                                       この事件まで、ヨルダンはイラク難民を受け入れてきた。アンマンの広場はイラク難民で溢れていた。                                                                      事件後、ヨルダン政府はイラク難民を追い出した。                                                                                         リシャウィ死刑囚たちがイラク人で、無辜の市民を殺害したことへの報復だった。                             普通のヨルダン市民はもちろん、イラク難民もこの事件でたいへんな迷惑を被った。                                       リシャウィ死刑囚の解放は、ヨルダン政府にとってかなり高いハードルだった。                                   1月28日、最後のメッセージが出された。                                                            「29日の日没までにトルコ国境までリシャウィ死刑囚を連れてこい。あくまで後藤さんと1対1の交換だ。」                                                                         この要求を受けて、いったんヨルダン政府がリシャウィ死刑囚と後藤さんの1対1交換に応じた。                                                                      「これで後藤さんは解放されるだろう。」喜びの声が広がりかけた。                                                                しかし、事態はここから急変する。                                                       アンマンでパイロットの親族を中心に「カサースベ中尉を返せ」というデモが発生。                                               ヨルダンでは極めて珍しい「王政批判」が起こった。                                                                                                後藤さんだけではだめで、ヨルダン人パイロットも解放させないと国王批判が爆発するかもしれない。                                                                       国王は態度を変えて、結局、リシャウィ死刑囚の身柄はトルコ国境に運ばれなかった。                                    

「イスラム国」に内紛                                                                   運命の日没を迎える。                                                                  このとき「イスラム国」は後藤さんの身柄をトルコ国境まで移送していた。                                        国境の街、トルコ側はアクチャカレ。シリア側はタルアブヤド。このアクチャカレとタルアブヤドは極めて近く、障害物もないので、互いの姿が見える。太陽が沈む。                                                     シリア側タルアブヤドの丘の上に「イスラム国」兵士が現れ、両手で大きく×印。                                          そして、シリア側の国境が閉ざされた。                                                                         「期限が過ぎたので、リシャウィ死刑囚を連れてきても、もう交換には応じない」という意思表示。                                                                            この時点で、私はたいへんな危機感を覚えていた。                                                    「イスラム国」が期限を切った場合、それが過ぎるとほとんど殺害してきたからだ。                                 一方、「後藤は殺したくない」と言った幹部の本音、さらに「人質」による身代金ビジネスを考えると、また別の要求を突き付けてくるのでは、とも考えていた。                                                          実はこの時、「イスラム国」側で内紛が起こっていた。                                                                    「あくまで後藤さんは人質。殺さずに人質交換、または身代金で解決すべき」と主張するグループ。                                                                   「いや、日没までに、という期限を切ったからには主張通りに殺害していくべき」というグループ。                                                                         「イスラム国」は一切妥協しない、という残忍な姿を強調することで、世界的に存在感を高めるべきだという主張だ。                                                                                                               後藤さんは『身代金ゲットの切り札』から『内紛の種』になったと思われる。                                 そんなことなら殺してしまえ……。                                                                    2月1日、殺害動画が公開される。                                                        悔しいのは何度も救出できるチャンスがありながら、安倍政権が迅速かつ合理的に動かず、むしろ「困難な方向」「解決させない方向」へ事態を動かしてしまったということ。                          政治は結果責任である。                                                                2人の命を救えなかったことは、日本の外交史上まれに見る失態と断じざるを得ない。                                            

首相の「挑発」演説                                                                          整理しておこう。                                                        ①水面下で「イスラム国」側から提案があったとき、なぜ交渉しなかったのか?                                    ②2人の身柄が拘束されているのを知りながら、なぜ安倍首相は「イスラム国」を挑発するような演説ばかり行ったのか。                                                                       ③イスラエルでネタニヤフと握手し、イスラエル国旗の苗で「テロには屈しない」という緊急記者会見。なぜ会見からイスラエル国旗を取り除かなかったのか?                                                       ④72時間という非常に重要な時期に、英国と2+2を行ったのはなぜか?延期すべきではなかったか?                                                                       ⑤対策本部をヨルダンに置いたのはなぜか?なぜ正式にトルコに頼まなかったのか?ちなみに、安倍首相とエルドアン大統領は、トルコへの原発輸出に関して、頻繁に連絡を取り合い、ホットラインができている。すぐにお願いできたはずだ。                                                                                                               

以上が現時点での私なりの事件の分析である。                                                           結論をひと言で言うなら、安倍政権の中に「この事件を奇貨として『積極的平和主義』の名の下に、自衛隊を有志連合に加えたい」と考える人がいたのではないか。                                        その勢力が、解放への足を引っ張り、結果として救えた命が犠牲になったのではないか。                                その勢力とはアメリカであり、安倍政権を操る戦争推進派であり、日米安保で食って行こうとする『安保ムラ」の人々ではないか。                                                                                       今後、安倍政権と、政権寄りのメディアが                                                      「テロの恐怖」「自衛隊特殊部隊の派兵」「有志連合への積極的加盟」                                    などを煽っていくだろう。                                                                 NHKでは籾井会長が自由な報道を許さず、安倍政権が気に入る報道を進めるだろう。                           朝日新聞はこの間の攻撃で弱体化してしまった。                                                              どこまで政権批判ができるだろうか。                                                        そして今、テレビ朝日の「報道ステーション」がターゲットになっている。                                                  状況は厳しいが、まだ希望はある。                                                             沖縄型の住民の共同。戦争だけは絶対やらせない、という市民の声を幅広くまとめていくことだ。                                                                           私たちは正念場を迎えている。

――――――新聞うずみ火転載ここまで                                                                                                                     

 

《付録》 

イスラエルの旗の前での安倍演説にはツイッターでさんざん批判が上がったのは、記憶に新しい。

  ↓    ↓    ↓                                                                                                                   

人質解放を訴える安倍首相の会見が日の丸とイスラエルの国旗が並んでる構図なの刺激的すぎるんでは pic.twitter.com/grs784hTBS

pco@pcodimir

あーあーあーあー…煽ってるよ…イスラエル国旗前でやっちゃってるし… 

平沼センジ@senji11

人質事件の記者会見をエルサレムで、しかもイスラエル国旗を背にやっちゃう安倍-日本政府の外交センスのなさは驚愕だな。

まじで安倍の側近は誰も止めなかったんか、これ。事の深刻さ考えればちょっと言えただろうに、この会見時だけイスラエルの国旗壇上から降ろしてもらえませんか、と。外交素人集団なの? pic.twitter.com/X3GhW3zHGc

ポー@pau_999

今この時になんで日の丸とイスラエル国旗に挟まれて立ってんだよこのバカは。 2015.01.20 20:14

オザワエイイチ [電送器]@telexjp

他の国で首脳の緊急会見の開催地の国旗を会場に掲出した事例があるか調べる必要があるな、安倍首相の会見会場にイスラエル国旗を掲出した件。

羅針盤@a_compassrose85

……安倍氏が なんか……良い演説してる感じだけど……、全てを、イスラエル国旗が台無しにする気がするのは……私だけだろうか……。。。

エルサレムでイスラエルの国旗が置かれたなかで記者会見するのイスラム国のアピールになりそう。

直立演人@royterek

何よりも、イスラム国向けのメッセージでもある会見でイスラエル国旗を高々と掲げてたのは致命的だったと思う。これによって、単なる「テロとの闘いに屈しない」というメッセージではなく、「イスラエルとともにテロとの闘っていく」というメッセージになってしまったのだから。

青幇亜玲@TinPanAlley888

おいおい、安倍首相、イスラエルの国旗をバックにそんなスピーチすんなよ。 2015.01.20 17:57

うわあイスラエルと日本の国旗にはさまれて・・・。 2015.01.20 17:57

イスラエルと日本の国旗を並べて、その前で言われても。

いやいやイスラエルの国旗のある場所はマズイんぢゃないのかい,イスラエル訪問中と言っても他の場所でやるとかさ  

風間新吾(城南信用金ユーザー)@kazamazov

 なんだって安倍首相はイスラエルの国旗の横で声明を出したんだろう。映像的なメタメッセージがイスラム国を挑発することになるんじゃないの。別の会場をセッティングして会見を開けば良かったのに。本気で日本人の生命を守る気なんかないんだろうか?2015.01.20 22:50

 

chiyuricoco@cocochiyuri

イスラエル国旗と日の丸並べた背景の安倍総理の会見。 舞台美術としてはセンスないわ。最低ね。場面展開を考えてなさ過ぎる

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「タイで『I'm sorry about Kenji.』と言われた」2015年2月25日(水)No.1100

2015-02-25 20:39:28 | 旅行

↑ホテルの部屋から望んだバンコク市内

   

↑ホテル屋上のプール。束の間のゼイタクか。      ↑ホテルにはムスリム用のお祈りルームも。

 

今日はタイ・バンコク在住2年になる息子の誕生日です。

日本に戻ってから毎日あれこれあり過ぎて、

もう、旅行の感想を書くのも時期外れっぽく感じるのですが、

せっかく息子が街を案内してくれたんだし、

そういうことはこれから再びあるかどうかも分からないので記録しておくことにします。

 

バンコクの印象は(すごい国際都市だなあ!)ということです。

国際色豊かな人々が観光に訪れるのみならず、

多くは定住しているということで、

アジア、アフリカ、中東、ヨーロッパ、オーストラリア、北米、南米と、

世界各国からの人々が、まるで生まれた時から自分の街であるかのように

のんびり歩いている姿がまず心に留まりました。

名実ともに東南アジアのハブ都市であると言えるのではないでしょうか。

中国の上海とも違う雰囲気の国際ビジネスの中心地です。

北部のチェンマイ市などは異なるタイの顔を見せてくれるそうですので、

もし、行けたら今度はチェンマイにも足をのばしてみたいものです。

 

↓バンコク近郊のアユタヤ遺跡。

塀の内側に並んでいる像のほぼ全ては首がなかったり、脚だけだったり。

ビルマが攻めてきて破壊しつくしたそうです。

↓上の像に近づくとこうなっています。修復せずにこうして残しておくのも、

歴史の学習として有効だと思いました。

こうした像を見ると、とても悲しい気持ちになりますけど…。

 

この不思議な仏像の顔も、戦争で破壊され、地中に埋まっていたところ、そこに木が

生えて成長し、顔が根っことともに浮上してきたとのことです。

バンコク市近郊のアユタヤ市には、日本の室町時代に王朝が栄えていて、

日本から山田長政も来て住んだところだと、ガイドさんが説明してくれました。

(そう言えば当時シャムという名前だったかな)と、昔習ったことが微かに蘇りました。

「学校に通わず自分で覚えた日本語なので、下手です。私の言うことわかりますか。」

と謙遜して言うガイドさんですが、

アユタヤ朝がビルマによって滅ぼされたことについては、

「これもビルマにやられました。あれもビルマが壊しました。」

と、何度もビルマの名前をあげていたのが印象的でした。

何百年経っても、歴史は消すことはできません。

特にやられた国や人々の心の中はそうです。

呑気な(そう見える)タイ人でもやはり、同じです。

日本人は自国の侵略の歴史を、もっと、もっと真面目に見つめるべきなのに、

負の歴史は消して書き換えようとする歴史修正主義が闊歩しています。

今の日本は情けない国に堕しています。

(おっと、また安倍の顔がちらつくわっと。せっかく気分転換を図ってんねんけど)

 

↓仏像の顔を包み込む木は、空に向かって大きく伸びていました。

 

↓さて、暑くて熱いバンコクでは、

クトクという乗合タクシーに揺られ、風を切るのが楽しかったです。

中国の大学近辺のぎゅうぎゅうに詰め込むミニバスより、

ゆったりして風が入り放題なのがとても心地よかったです。

   

 

↓ちらっと息子の住むマンションへ。何と、プール付きなのには絶句……。

そんなお金があったら、親に送金してくれよ~~。

 

↓夜は連れられてお楽しみタイ料理のお店に。

「キャベツとコンドーム」という変わった名前の店でした。

 

↓迎えてくれたサンタとエンジェルはなんなんでしょう、

全部コンドームで作られていました。

↓記念撮影用コンドームディスプレイ。

↓料理はトムヤンクンやタイ風もち米をはじめ、各種普通のタイ料理でよかった。

暑いので、なによりビールが美味しかったです。

お客さんは地元タイのみならず欧米系、インド系など様々。

 ↓このようなディスプレイを見ていると、

日本で『ろくでなし子さん』が逮捕された仕打ちは異様である気がしてきます。

店に入ったらすぐ、どういう場合に、どのようにコンドームを活用すべきかを、

詳しい図入りでパネルにしてありました。

また、店を去るときには、ご丁寧に全員にコンドームがプレゼントされました。

(もちろん私も記念にもらって帰ってきました)

エイズ撲滅をテーマにしているのかな、とも思えます。

ここの経営者は政治家だそうです。

  

 

↓最後の晩に食事に招待してくれた娘の友人、アティタヤさん(左)と妹さん(右)。

アティタヤさんは英語の先生、妹さんはフライトアテンダントだったのですが、

今はお母さんの傍で親孝行しているそうです。

隣りに座ったアティタヤさんに

「I'm so sorry about Kenji.」と言われ、

すぐに後藤健二さんのことだと分かりました。

とっさに

「I think he was killed by our country's prime minister ABE.

If we have another person as the PM, the result might be different.」

という言葉がついて出ました。彼女は黙っていました……。

 

コメント (2)
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「沖縄の歴史に刻まれる写真」2015年2月24日(火)No.1099

2015-02-24 20:27:14 | がんばれ沖縄

おととい22日朝、山城博治沖縄平和運動センター議長と、

山城さんを助けようとしたもう一人の男性(宮古島出身)が米軍に拘束され、

その後、名護警察署に身柄を引き渡され、昨夜8時前解放されました。

その拘束理由は、今も正当性が立証できるようなものではなく、

ただ、暴力に訴えて辺野古基地建設抗議の声を圧殺しようとしたとしか

言いようがないです。

米軍の警備員が、基地の敷地に入ってもいない山城さんの足を引きずって

基地内に連れて行き、後ろ手に手錠までしたとのことです。

安倍首相、今こそ「日本人に指一本触れさせない!」と啖呵を切るべきときですよね。

即刻オバマ大統領に抗議してください。

 

それにしても、この写真はものすごい証拠です。

アメリカ軍は沖縄で日本人を転ばして足を引っ張ろうが、基地に誘拐しようが、

治外法権、やりたい放題。

日本の警察はただ見ているだけで、県民を守るへのツッパリにもなっていません。

1972年に沖縄は日本に返還されたはずですが、

沖縄人の人権はその後もこのように蹂躙され続けています。

(写真は沖縄タイムスなどよりお借りしました)

 ↓拘束寸前、水色のポンチョを着た山城さんが、抗議の人たちにいったん下がるよう、

マイクで指示しているところ。右下に忍び寄る手がこの直後山城さんを引き倒しました。

 

 

↓山城さんを引き倒しているのが米軍の警備員(でも日本人)。

左の方で警官たちがぼ~っと立っています。

山城さんを助けようと一人の支援者が必死でしがみついていますが、

この後引きはがされました。

 

↓逮捕状も何もなく連行される山城さん。米軍による事実上の誘拐です。

 

↓基地内で座らせられる山城さん。

 

↓名護署を昨夜23日午後7時45分頃出てきた山城さん。

署内でも、「仲間を返せ」コールがずっと聞こえていたそうです。

 

辺野古新基地:山城議長ら「境界線越えてない」と抗議 

2015年2月24日 11:16 沖縄タイムス

名護市辺野古の新基地建設に対する抗議行動のさなか、米軍キャンプ・シュワブに侵入したとして刑事特別法違反の疑いで県警に逮捕されていた沖縄平和運動センターの山城博治議長(62)と男性参加者(63)の2人が23日夜、名護署で釈放された。那覇地検は今後、任意で調べを続ける方針。複数の県警関係者によると、22日の拘束は米軍独自の判断で、県警との事前の調整はなかったという。

釈放された山城議長は「(提供区域との境界を示す)黄色のラインは越えていない。                                                                                          私は騒ぎを抑えようと、皆にとりあえず下がろうと言っただけ。明らかに不当だ」                                      と抗議した。                                                               「集会の日に逮捕というのは、嫌がらせだ。だが、逆に県民の怒りに火を付けた」                                      と強調した。

名護署前には午前から市民最大約100人が集まり「仲間を返せ」と繰り返し抗議の声を上げた。                                                                              午後7時45分ごろ、山城議長が署の建物から出てくると、抱き合って喜んだ。                                           山城議長を助けようとして逮捕された谷本大岳さん(63)=宮古島市=もその約15分後に釈放された。                                                                                  「怒りしかない。何が何でも、新基地建設は絶対に止める」と語った。

一方、複数の県警関係者は米軍による2人拘束について、「寝耳に水だった」「意図は分からない」と語った。                                                                                フェンス外の境界線を越えたとして刑特法を適用するのも異例だという。                         抗議行動激化を警戒してリーダー逮捕を避けてきた県警に対し、米軍がいら立ちを強めていた可能性がある。

名護署は23日、2人を那覇地検に送致。地検が裁判所へ勾留請求せず、釈放した。逃亡や証拠隠滅の恐れがなく、勾留の必要はないと判断したとみられる。

――――――「沖縄タイムス」ここまで

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「西川農相辞任、次はNHK籾井をやめさせよう!」2015年2月23日(火)No.1098

2015-02-23 21:13:57 | 日本事情

今の日本の政府「安倍首相とその仲間たち」は、

とっととやめてほしい人たちで満ち満ちているが、

今日、政府が補助金を出していた企業から献金を受けていた西川農相が、

国会で問題化されてようやく辞めた。

野党はさらに安倍首相の任免責任を徹底的に追及してほしい。

追求されなければ平気なのだ、この人たちは。

政治家ほど高潔な人格が必要とされる職業はないと、私は信じてきたし、

今もそう思っている。

国の方向性によって国民の平和な生活や生死が左右されるのだから、当然である。

にもかかわらず、今の日本の政治は、

その真逆を行く、低俗かつ下品で自己中な、想像力のかけらもない者たちに牛耳られ、

太鼓持ちメディアはちぎれんばかりに尻尾を振ってそれに迎合している。

 

NHKがもはや朝鮮民主主義人民共和国の国営放送みたいになっているのは、

数々の籾井会長発言と現実の報道内容をちょっと見れば一目瞭然。

しかし、このまま流されていいわけはない。

18日の民主党の会議に呼ばれた籾井会長と民主党議員との議論は、

野党としての民主党が、かろうじてまだ生きているのを確認できた出来事だった。

毎日新聞も朝日亡きあと(と言っては朝日新聞さんに失礼ですけど)、

朝日新聞が言わなくなった分、細々とであるにせよ

強権的に戦争できる国をめざす政府とその周辺に対する批判を続けている。

 

日本ならびに世界の恥である、嘘八百の産経新聞・読売新聞に対抗して、

権力も名もなき庶民や社会的弱者の立場に立つメディアが頑張らないと、

日本人は騙されっぱなしで、次の戦争を迎えることになるだろう。

今は、

がんばるメディア、頑張る政党、頑張るテレビ・ラジオ番組、

現政権と対峙している、ありとあらゆる頑張る人たちと繋がるしかないと思って、

元来、けちな私は新聞なんかお金がもったいないので購読しなかったのだが、

昨年末以来、東京新聞を購読している。

また、私は人生において民主党に一度も投票したことがないのを、

ちょっぴり誇りに思ってきたが、もはや、こうなったら民主党でもいい。

共産党、生活の党とたろうとなかまたち?、社民党、とにかく、何でもいいから、

力を合わせて、息のできない社会づくりを進める安倍政権を

ひっくり返そうじゃないですか。

 

「NHKテレビ放送受信料はテレビ受信機がある家なら、自動的に支払う義務がある」

とは、先日、我が家に届いたNHKテレビ受信料の督促状だが、

籾井が会長職にふんぞり返っている限り、私は絶対にNHKに受信料を払わない。

政府の広報機関に堕したNHKには

受信料を国民から払ってもらう資格などないのである。

NHKは受信料を払ってほしかったら、ただちに籾井をやめさせなさい。

 

 

 

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「辺野古、山城さんが米軍基地に引きづりこまれ逮捕?!」2015年2月22日(日)No.1098

2015-02-22 21:40:14 | がんばれ沖縄

タイ・バンコク感想を書くためブログを開けようと、パソコンを立ち上げたら、

また、とんでもないニュースが目に飛び込んできた。

昨年夏からずっと、辺野古新基地建設反対行動のリーダーを務めてきた

山城博治さんらが米軍に拘束されたという。

慌てて、「チョイさんの沖縄日記」を読み、事態の酷さに悔しさで身体が熱くなった。

もう、神も仏もない。

あの「もののけ姫」の映画で、

乙事主(オッコトヌシ)がタタリ神に変化した時、

私はどれほどの共感をあの猪神に感じたか知れない。

チクショー、チクショー、ちくしょー!!!

今、まさにその気持ちだ。

 

―――チョイさんの沖縄日記ーーー

2015年02月22日 沖縄・辺野古公有水面埋立問題

米軍が山城博治さんらを手錠をかけ拘束---基地内に引きずりいれて刑特法違反で逮捕(?)

汀間漁港から戻り、シュワブ前抗議行動に参加した。

ところが、我々が行く直前に山城博治さんら2名が米軍の警備員に拘束されたという。

博治さんは、立入り禁止を示す黄線にまたがった辺りで、

抗議の人たちがゲート内に入らないよう注意をしていた。

そこを突然、米軍の警備員らが襲いかかってきたらしい。

しかも、基地の中で後ろ手に手錠までかけられたという。

昨年夏からゲート前抗議行動を指揮し続けていた博治さんへの

米軍の狙い打ちとしか考えられない。

↑ゲート前には次第に多くの人たちが集まってきた。米軍、警察への抗議行動が続く。

沖縄平和運動センターの山城博治議長(右)の足をつかみ、引きはがすシュワブ警備員ら=22日午前9時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート

↑写真を見ても、米軍の警備員らが山城博治さんの両足を引っ張り、無理やり基地の中に引きずりこんでいった様子がよく分かる。 (沖縄タイムス WEB版より)

 

 ↑(山城博治さんらを拘束した米軍の警備員ら)

 

↑午後1時から県民集会が始まった。2000人が目標だったが、3000人以上が集まり、基地建設反対と拘束者の解放を求めた。

↑拘束された2人が名護署に移送されたというので、

集会の後、大勢の人たちが名護署前に集まり、2人の解放を訴えた。

接見した弁護団によると、刑特法違反の疑いだという。

しかし、2人が拘束された現場では、最前列に機動隊員らが警備にあたっていたが、

機動隊員らは博治さんらを規制していない。

それにもかかわらず、米軍の警備員らが前に出てきて2人を拘束したのだ。

最近の高江の動きを見ても、米軍が直接、県民の前に出てくるようになっている。

しかし米軍のこのような行動は、沖縄県民の怒りを買い、

米軍基地の存続そのものを危うくするだろう。

ーーー「チョイさんの沖縄日記」ここまでーーー

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「聞きしに勝る国際都市バンコク①」2015年2月21日(土)No.1097

2015-02-22 00:27:36 | 旅行

やっぱ、タイは暑いので、樹木も北海道や本州とは異なり、

日本列島で言えば沖縄の木に近いですね。

4日間の駆け足旅行の足跡を写真に留めてみました。

   ↓アユタヤ遺跡で撮った木2種。

  

 

   葉っぱなし。花だけ。シブいです。

  

 

旅行から戻り、大人はみな旅行疲れや日本の寒さでダウンしたのに、

一人、ビクともしていないのがまだ1歳4か月の孫娘。

出発時からずっと長距離を独立独歩、歩き続けたましたが、

あまりに小さいので道行くごとに、

「OH!キュート!」「很可愛!」

と衆目を集めていました。

昔から歩けていたかのような堂々たる歩行ぶりです(歩行歴僅か2か月)。

↓「まるでフライト・アテンダントやな」

と突飛な想像力で我が子を褒めちぎる親バカの母(=我が娘)でした。

(持っているカバンの中は紙オムツです)

 

ややO脚なのは、おむつをしているのでしかたがない。

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「愛と平和の合混パレード」2015年2月19日(木)No.1096

2015-02-19 21:56:08 | イベント情報

過ぎたイベントですが、極寒の中出かけて風邪まで引いた集会とパレードです。

あまりFBやtwitterでも話題になっていないようなのでせめて私だけでも

写真と文でご紹介しましょう。

2月15日(日)の午後、南堀江公園に赤い色を身につけた女性たち&男性たちが集いました。

ざっと200人ぐらいかな。

(もっと大勢来るかと思った。東京では7000人も集まったことを思えば)。

何故赤い色か、主催者のチラシ説明によれば、

『1975年10月24日、アイスランドの90%の女性たちが、

仕事の休暇を取り家事を放棄して、一人ひとりが赤い布を身に着け、

大統領府前広場を埋め尽くして女性がいかに重要な役割を果たしているか、

女性がいかに尊敬されるべき存在であるかを訴えた歴史的大集会にちなんでのこと』

だそうです。

 

↓涙が出るほど懐かしい人に会いました(その人は私を知らないのですが)。

右端でサックスを吹いているマサさんです。

彼女は何十年も前に死刑廃止集会で

「FRY ME TO THE MOON」と「OVER THE RAINBOW」を演奏した人でした。

心に残る名演奏でした。

 

↓最近、小っちゃい子を見ると健気でたまらなく感じます。

左下の青い手袋の子と左上のスパイダーマンに支えられている素手の子二人が、

お母さんがアピールしている間、ずっと一生懸命「NO WAR」の看板を掲げているのも

胸にジーンときました。

右のお母さんは、福島から2人の子どもを連れて避難している森松明希子さん。

原発賠償関西訴訟原告団代表として、あらゆる会に出ていると言っても

過言ではないくらい、頑張って福島のアピールを続けている、

根性のあるしっかり者のお母さんです。

 

女性中心の集会は、音楽と歌と踊りがある。これ、とてもいいですよね。

 

さあ、パレードに出発だ!

デモ規制の警察官も最近の言葉遣い「~しなさい!」ではなく、

「~してください」と、ちょっと礼儀をわきまえた言葉になっていました。

赤い色が効いたのかな。

それでも、車も通っていないガランとした通りでも、

「ここは車が通るので危ないですから、ちゃんと前に詰めて歩いてください。」

「ちゃんと3列になって、間を開けないでください。」

「はいはい、危ないですよ。どんどん歩いて。」

と、辺野古の海上保安庁の海猿と似たようなことを言っていました。

デモは国民の権利の一つなのに、

まるで言うことを聞かない小さい子に小言を言うような口調、

あるいは迷惑行為を取り締まるような口調なんですよ。

国民の権利はこのようにして軽んじられ、ジリジリと狭められていくのか…、

と実感しました。

デモとかしたことのない人には分からないことですが。

当日のスローガンより:

「うちの子戦争に行かすってかい!」

「それ、ほんまにゆうてんの!」

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「春節大晦日に贈り物とどく」2015年2月18日(水)No.1095

2015-02-18 19:14:10 | 日記

う~、風邪が治らないんです~~

月曜から寝たり起きたりで、朝なのか夜なのか分からなくなる程……。

しかし、今日に至って全身の倦怠感と腹痛が和らぎ、ピークが過ぎたと実感しているときに、

相次いでピンポーンとお届け物がありました。

↓その1

あら、懐かしや中国の味覚。

どなたのプレゼントかしら、と送り状を見ましたが、

依頼主欄には大阪市内の「上海新天地 食品部」と書いてあるだけ。

もし、送ってくださった方がこのブログを読んでいらっしゃったらご一報くださいね~。

それまで勝手に食べちゃ申し訳ないので冷凍保存しておきます。

でも、病に倒れた(ってタダの風邪ですけどさ)我が身にとって、

八宝粥はとてもありがたい御見舞いです。

春節十五日(今年は新暦3月5日)、元宵節に

この花生湯圓をいただくのを楽しみにしておきます。

でも、ほんと、誰がこんないい贈り物をくださったんでしょう?_?

 

で、その2は日曜日、寒さに打ち震えて「愛と平和の合コンパレード」から帰宅した私が、

発作的にネットで注文してしまったものでした。

「究極の節電・省エネ効果」と銘打たれた、この着て歩ける寝袋。

当然、今私は、これを着てブログに向かっています。

ああ、これを南昌にいるときに買っていれば、

あの、家の中も外も同じ温度の過酷な南昌の冬が少しは違っていたことでしょう。

背中と足首にカイロを貼って、この歩ける寝袋を着ればストーブもエアコンも要りません。

当然、原発も不必要です。

 

 

 

 

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「嬉しいタクシー会社」2015年2月16日(月)No.1094

2015-02-16 21:55:52 | 日本事情

ハイハイ、常夏のタイから帰還しましたよ~。

で、帰って来るなり昨日、寒風吹きすさぶ大阪「愛と平和の合混パレード」に

お出かけし、風邪引いて寝込んでいます。

タイ(バンコク)の雰囲気を書くのは元気になってからにして、

今日は、FBやツイッターを読んでいて見つけた

いくつかの嬉しい記事のうち1つをご紹介しますね。

 趙博さんのFBから拝借したこの記事は、

今日(2015年2月16日)の朝日新聞大阪市内版のものです。

社長さんの勇気に思わず涙が出ました。

「日本城タクシー」って聞いたことなかったけど、確実に覚えました。

この会社ばかり選んで乗りたい気持ち。

 

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「明日から息子の住むタイへ」2015年2月9日(月)No.1093

2015-02-09 21:30:33 | 旅行

こんなときですが、明日早朝からちょっと

タイ(バンコク)の息子のところに行ってきます。

本当は辺野古に行きたいんですが、

だいぶ前から予約していたので仕方がない。

ということで、このブログ数日お休みいたします。

常夏のバンコク報告をお楽しみに~。

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「沖縄辺野古基地建設に反対する方々へ」2015年2月9日(月)No.1092

2015-02-09 21:01:11 | がんばれ沖縄

沖縄辺野古新基地建設の強行を阻止するために、

私たちができること、その1。

沖縄県知事翁長さんへの緊急要請だが、

うわ、今晩(9日)までだ!急いでね~!!!

以下、「村野瀬玲奈の秘書課広報室」さんブログhttp://muranoserena.blog91.fc2.com/から転載の転載(青文字:村野瀬玲奈さん、茶色:辺野古浜通信さん)。

↓    ↓    ↓    ↓    ↓

オール沖縄の辺野古基地建設反対運動の一部として、緊急行動のご案内の転載です。

●辺野古浜通信
緊急拡散【9日締切】連名求む『サンゴもヒトもこれ以上壊れないように・・・’』
http://henoko.ti-da.net/e7237149.html
2015年02月07日

( ゜д゜)ポカーン?...と、逡巡していては間に合わないことがある。私たちは、ありとあらゆる手を尽くして、辺野古の基地建設を止めよう。でも、どんな手がある…っ! 思いつくことは手当たり次第だ、となりました。

まずは直近の課題、目の前で巨大トンブロックが投げ込まれてサンゴが壊されるのを、短期間でも止める方策。

すでに暴力に曝されている海とゲートの人びとが少しでも息つけるようにする方策・・・・・ということで、下記のように、県知事権限で、国に対し岩礁破砕許可申請をさせるよう求める緊急要請を作りました。

【超短期間ですが、連名者を求めます。】
 集約締切:9日(月)ヨルまで
 連名の送信フォーム 
 http://goo.gl/fCXzqM
 (下記に埋め込んだフォームからも署名できます)


 メールの場合宛先 admin@projectdisagree.org まで以下を書いて送って下さい。
・お名前    (要請書に記載するほか、Web等で公開されることがあります)
・所在、所属など(要請書に記載するほか、Web等で公開されることがあります)
・沖縄県の方ですか、県外の方ですか?(県知事への要請書ということをご理解頂き、いずれかを選択して下さい)
・メール連絡先(非公開・この件に関して必要な場合に連絡させて頂くことがあります)

以下が要請文です。状況が刻々動いていますので微修正があることを了解の上で宜しくお願いします。

---

2015年2月 日
沖縄県知事
翁長雄志様

沖縄県は沖縄防衛局に対して、大浦湾内での「アンカー設置」作業を中断し直ちに岩礁破砕許可申請するよう勧告を
(緊急要請)

 ご承知のように、現在、辺野古新基地建設を進めるために、沖縄防衛局は名護市の大浦湾内において、工事区域内外にフロートやオイルフェンスを敷設すべくアンカー設置作業を強行しています。
 沖縄防衛局の予定では、アンカーは合計75箇所にも設置され、トンブロックと呼称されるコンクリート製のアンカーは1基が10tから最大45tにもなる巨大な物です。沖縄防衛局が沖縄県農林水産部からの照会に応じた回答では、それらの具体的な設置場所等も不明であり、サンゴ類の生育状況に配慮して設置するということでしたが、実際にはサンゴや岩礁が破壊されていることが市民グループにより確認されています。
 これら環境に重大な影響を及ぼしているアンカー設置作業について、沖縄防衛局は本工事への岩礁破砕許可等を踏まえ、岩礁破砕関連手続きの対象にならないと判断しているとしています。
 これらについて沖縄県としては、新聞報道によると「回答内容を精査し判断する」と述べておられますが、沖縄県担当職員が内容を精査し判断している間も、大浦湾では「粛々」と巨大なアンカーが投下され環境が破壊され続けています。
 辺野古に新基地は造らせないを公約して当選なされた翁長県知事におかれては、一刻も早く、沖縄防衛局に対して大浦湾内での「アンカー設置」作業を中断し岩礁破砕手続きに基づいた許可申請するよう勧告してください。
 アンカー設置行為は本工事でないにも関わらず、沖縄防衛局が県の勧告に対して手続きに関する「見解の相違」などと従わないようであれば、本工事の岩礁破砕許可に関しても許可条件に対する事業者側の誠実な履行が望めないからと許可を取り消せばいいのだと思量します。
 現地では、カヌーに乗り抗議する市民・県民に対する海上保安庁職員による暴力的排除行為が連日行われており、ことは市民・県民の生命を守るためにも大至急を要する事案です。

 以上、速やかな行動を求めます。

沖縄県民とすべての憂慮する市民有志
(連名)


(転載ここまで)

沖縄選挙区で辺野古基地建設反対派が当選しても、沖縄の人々がいくら反対しても日本政府が強硬姿勢を変えず、反対の声すら聞かないのであれば、日本にはもはや民主主義も存在しない、いえ、話し合いすら存在しない強権独裁国ということです。


●国会議員への投書のための「議員一覧ポータルサイト」 (1)→http://taro-yamamoto.jp/お知らせ/【反tpp・反秘密保護法!】全国街宣キャラバンス/ ; (2)→http://publistella.jp/
●マスメディアへの投書のための「News for the people in Japan」マスメディア問い合わせ用リンク集→http://www.news-pj.net/link/media.html
●他の社会系ブログに行くにはうちの「私的リンク集 (適宜更新)」経由で→http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-136.html

―――「村野瀬玲奈の秘書課広報室からの転載」ここまで

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「後藤さんのは蛮勇だと高村氏は言うが」2015年2月7日(土)No.1091

2015-02-07 22:09:03 | 日記

人質事件についてネット上では、いちいち書いていたらきりがないほど、

無責任で残酷な言動がまかり通っているが、黙過できないと感じるのが、

2月4日の高村正彦自民党副総裁の次の発言だ。

日本国民を守る立場にある政府与党のナンバー2の公の発言は重い。

「日本政府の警告にもかかわらずテロリストの支配地域に入ったことは、

どんなに使命感があったとしても、勇気ではなく、蛮勇と言わざるを得ない」

高村副総裁はどうしてこんなことを言ったのかは、すぐに想像できる。

〈政府が悪いんじゃない、再三勧告したのに出かけて行った後藤さんの自己責任だ〉

〈政府は要らんことされて迷惑だ〉

ということだろう。つまり政府の責任回避だ。

もともと、湯川さんを救出するべきなのは政府なのに、何ら有効な対策も取らなかった。

「一人の命は地球よりも重い」なんて言葉をちょっと前の日本では

政府が率先して述べていたのだが、今回の2人の日本人人質に関して言えば、

日本政府は本気で助ける気があったのか、

疑わざるを得ない数々の出来事があきらかになっている。

政府が本気で湯川さん救出に動いていたら、

後藤さんは自分の命をかけて出かけて行く必要はなかった。

 

後藤さんの遺したブログ文を見つけ、読んでいて、2004年10月のところで止まった。

香田証生さんが誘拐されたときの後藤さんの文だ。

当時、彼(香田さん)を助けられなかったことが、

今回、後藤さんが湯川さん救出行動に出た大きな要因になっていることが容易に想像できる。

 

―――転載ここから

 
――――――――転載ここまで
http://ipgoto.com/archives/date/2004/10
 
 
一昨年秋の台風で増水した大阪の淀川で小学生が流されたとき、
 
中国人留学生厳俊さんが自らの死を賭して濁流に飛び込み、子どもを助けた。
 
(私はそのとき、中国江西省の大学で日本人のネット書き込みを
 
学生たちに紹介したのでよく覚えている)。
 
ネットでは「むちゃしよる。死んだらどうするんだ」という声もあったが、
 
結果、厳俊さん、小学生の男児の二人とも助かり、厳さんは『英雄』と称えられた。
 
厳さんは秋の褒章で紅綬褒章を受賞し、
 
内閣総理大臣安倍晋三は感謝状を授与したとニュースに載った。
 
 
後藤さん、厳さんの行動の結果は明暗を分けるものになってしまったが、
 
一方が蛮勇で、もう一方が正統派の勇気だなどとどうやって線引きできるだろう。
 
ほんのちょっとの偶然、ほんのちょっとのタイミングで結果が変わった可能性は大いにある。
 
私が高村自民党副総裁の発言に憤りを感じるのは、
 
①後藤さんを現地に行かせた要因は、香田さんのときと同様、
 
政府が湯川さん救出に有効な策を講じなかったこと。
 
②結果が悲劇的だったことをもって「蛮勇」などと言い自国民の尊厳を落し込めたこと。
 
③高村氏自身、自分が日本国の中枢にいる政治家であるということの自覚と責任感がないこと。
 
である。
 
こんな政府にあっては、何かあったときに粗忽な私など、どう言われるか、
 
人間扱いされないんじゃないかという不信感がぬぐえない。
 
 
 
 
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「危ないですから、と言いつつカヌーを転覆させる海猿たち」2015年2月6日(金)No.1090

2015-02-07 00:11:20 | がんばれ沖縄

今、サンゴの海、ジュゴンの棲息地に巨大なコンクリートブロックが投下され、

辺野古の海がほんとうに壊されている。

―――チョイさんの沖縄日記(1月31日)

27日以後、海保が抗議船やカヌー隊を排除しながら、大型クレーン船によるコンクリートブロックの投入作業が続いている。                                                                     大浦湾に大型クレーン船が行き来し、巨大なコンクリートブロックが沈められる光景を見るのはたまらなく辛い。                                                                           泣きながら抗議するカヌー隊のメンバーもいる。  

就寝前にと躊躇しましたが、今日一番強烈にダメージをくらったTwitter画像が頭から離れないところに、目取真さんの文章「1辺がカヌーの長さほどもある巨大なコンクリートブロックは、新型フロートのアンカーとして使用される可能性がある。」に触れてしまいました。ああ、まさに…>_<…  止めさせたい!!!    大浦湾を破壊する巨大コンクリートブロックの実態 http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/4e0eccd113b633166cac35bf528c3707

(大浦湾に投入された巨大なコンクリートブロック)

 

(海保に守られて進むコンクリートブロックの投入作業(1月29日))

大浦湾に大きく引き出されたオイルフェンスが海を引き裂き、アンカーの巨大なコンクリートブロックが海底のサンゴ礁を破壊している。                                                          しかも許しがたいことに、防衛局は沖縄県漁業調整規則に基づく岩礁破砕許可申請の手続きもとらずに作業を続けているのだ。                                                          沖縄県はただちに防衛局の作業を中止させなければならない。

―――転載ここまで

チョイさんの沖縄日記を読むと、沖縄の悔しさがひしひしと伝わってくる。

と言うか、私だって悔しい。

沖縄の頑張りは、日本の良心のがんばりだ。

日本の平和と民主主義のためにがんばってくれているのだ。

沖縄が踏みにじられるということは、日本の良心が踏みにじられていることだ。

こんなところに安穏としていていいのか、と落ち着かないが、

矢継ぎ早に同時進行で平和が壊されているこの日本の大阪で

できること、しなければならないこともある、と言い聞かせ…。

確か「海猿」って映画があったが、そこにカッコよく描かれた人たちが、

今、辺野古でカヌーを転覆させ、乗っている人を危険な目に遭わせながら、

「危ないですよ~」「はい、はい、危ないですからね~」

とぬけぬけと言うあの海猿なのだ。

仕事は選ぶべきだ。

武士は喰わねど高楊枝。

悪い仕事をしているとき、人間の顔は悪くなる。

 

―――チョイさんの沖縄日記(2月6日)

今日はカヌー隊が2班に別れて抗議行動を展開。平和丸はマスコミ関係者を乗せ、カヌー隊1班について、オイルフェンス沿いに進んでいく。                                                                                すぐに10数艇の海保のゴムボートがまわりを取り囲む。                                                                        航路の入口まで行ったところで引き返したのだが、突然、海猿たちがゴムボートから海に飛び込み、カヌーの拘束を始めた。                                                                                   今回も臨時制限水域の外、拘束には法的根拠は全くない。                                                      クレーン船も動いていないのに、いったい何のための拘束なのか?

 

 ゴムボートの先端で立っている海猿は、この直後、下のカヌーに飛び降り、沈没させた。

 

―――転載ここまで

「チョイさんの沖縄日記」http://blog.goo.ne.jp/chuy/e/2c470b49f23cc77a26a79cc5e4f33105

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「元自衛官(防空ミサイル部隊)の安倍首相批判」2015年2月5日(木)No.1089

2015-02-05 09:55:16 | 反戦

元自衛官(ホーク地対空ミサイル部隊所属)泥憲和(どろ・のりかず)さんの

「集団駅自衛権行使」批判は、

のんびり平和な部屋の中で「積極的平和主義=かっこいい戦争」を

夢想する無責任さを、自衛隊員の命をかけて批判している大切な証言だ。

普段、自衛隊員と接することもなく、

軍隊化する自衛隊に対して憲法上矛盾を感じていた私だが、

泥さんという具体的、圧倒的存在によって、

少なくとも、一人ひとりの自衛隊員の方がたと手をつなげる希望を得たし、

憲法の原則的立脚点を明示した上で、

(即ち、日本は絶対に他国を侵略しないし、侵略に手も貸さない、

ということを再再度確認した上で)、

自衛隊が海外からの侵略に対する抑止力としてのみ存在するということ

厳密に、原則的に保守すればいいか、と思うようになったが、どうだろう。

 

 ―――ブログ「思索の日記」さんより

 街頭(6月30日 神戸・三宮の街宣活動に飛び入りで)

元自衛官(防空ミサイル部隊所属) 泥 憲和さん

突然飛び入りでマイクを貸してもらいました。集団的自衛権に反対なので、その話をします。 私は元自衛官で、防空ミサイル部隊に所属していました。日本に攻めて来る戦闘機を叩き落とすのが任務でした。

いま、尖閣の問題とか、北朝鮮のミサイル問題とか、不安じゃないですか。でも、そういったものには、自衛隊がしっかりと対処します。自衛官は命をかけて国民をしっかり守ります。そこは、安心してください。

いま私が反対している集団的自衛権とは、そういうものではありません。日本を守る話ではないんです。売られた喧嘩に正当防衛で対抗するというものではないんです。売られてもいない他人の喧嘩に、こっちから飛び込んでいこうというんです。それが集団的自衛権なんです。

なんでそんなことに自衛隊が使われなければならないんですか。縁もゆかりもない国に行って、恨みもない人たちを殺してこい、 安倍さんはこのように自衛官に言うわけです。君たち自衛官も殺されて来いというのです。冗談ではありません。自分は戦争に行かないくせに、安倍さんになんでそんなこと言われなあかんのですか。なんでそんな汚れ仕事を自衛隊が引き受けなければならないんですか。自衛隊の仕事は日本を守ることですよ。見も知らぬ国に行って殺し殺されるのが仕事なわけないじゃないですか。

みなさん、集団的自衛権は他人の喧嘩を買いに行くことです。他人の喧嘩を買いに行ったら、逆恨みされますよね。当然ですよ。だから、アメリカと一緒に戦争した国は、かたっぱしからテロに遭ってるじゃないですか。イギリスも、スペインも、ドイツも、フランスも、みんなテロ事件が起きて市民が何人も殺害されてるじゃないですか。

みなさん、軍隊はテロを防げないんです。世界最強の米軍が、テロを防げないんですよ。 自衛隊が海外の戦争に参加して、日本がテロに狙われたらどうしますか。みゆき通りで爆弾テロがおきたらどうします。自衛隊はテロから市民を守れないんです。テロの被害を受けて、その時になって、自衛隊が戦争に行ってるからだと逆恨みされたんではたまりませんよ。だから私は集団的自衛権には絶対に反対なんです。

安部総理はね、外国で戦争が起きて、避難してくる日本人を乗せたアメリカ軍の船を自衛隊が守らなければならないのに、いまはそれができないからおかしいといいました。みなさん、これ、まったくのデタラメですからね。日本人を米軍が守って避難させるなんてことは、絶対にありません。そのことは、アメリカ国防省のホームページにちゃんと書いてあります。アメリカ市民でさえ、軍隊に余力があるときだけ救助すると書いてますよ。

ベトナム戦争の時、米軍は自分だけさっさと逃げ出しました。米軍も、どこの国の軍隊も、いざとなったら友軍でさえ見捨てますよ。自分の命の方が大事、当たり前じゃないですか。そのとき、逃げられなかった外国の軍隊がありました。どうしたと思いますか。軍隊が、赤十字に守られて脱出したんです。そういうものなんですよ、戦争というのは。

安倍さんは実際の戦争のことなんかまったくわかってません。 絵空事を唱えて、自衛官に戦争に行って来いというんです。自衛隊はたまりませんよ、こんなの。

みなさん、自衛隊はね、強力な武器を持ってて、それを使う訓練を毎日やっています。一発撃ったら人がこなごなになって吹き飛んでしまう、そういうものすごい武器を持った組織なんです。だから、自衛隊は慎重に慎重を期して使って欲しいんです。私は自衛隊で、「兵は凶器である」と習いました。使い方を間違ったら、取り返しがつきません。ろくすっぽ議論もしないで、しても嘘とごまかしで、国会を乗り切ることはできるでしょう。でもね、戦場は国会とは違うんです。命のやり取りをする場所なんです。そのことを、どうか真剣に、真剣に考えてください。

みなさん、閣議決定で集団的自衛権を認めてもですよ、 この国の主人公は内閣と違いますよ。 国民ですよ。 みなさんですよ。 憲法をねじ曲げる権限が、たかが内閣にあるはずないじゃないですか。 安倍さんは第一回目の時、病気で辞めましたよね。 体調不良や病気という個人のアクシデントでつぶれるのが内閣ですよ。 そんなところで勝手に決めたら日本の国がガラリと変わる、そんなことできません。

これからが正念場です。 だから一緒に考えてください。 一緒に反対してください。 選挙の時は、集団的自衛権に反対している政党に投票してください。 まだまだ勝負はこれからです。 戦後69年も続いた平和を、崩されてたまるもんですか。 しっかりと考えてくださいね。 ありがとうございました。

―――ここまでブログ「思索の日記」さんより転載 http://blog.goo.ne.jp/shirakabatakesen/e/40768d2be233f251b6ff75903613f0db?fm=entry_awp

泥憲和さんについては、拙ブログ「元自衛官の話を聞いた」(下)にも。http://blog.goo.ne.jp/admin/editentry?eid=31165750835edb38f10b55158588391b&p=2&disp=30

 

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