夕焼けのそばにいて
今日はあの娘にしよう 駅でよく会う娘
遊園地でデートして ソフトクリーム食べようかな
~『脳内パラダイス』より~




 さて、前回までは個々の順位についての感想でしたが、今回と次回は印象に残った出来事などについて書いていきます。


◆1位決定の瞬間 ~ヒール役だった指原莉乃~

 今回の総選挙で驚いたことの一つが、「2位が指原莉乃だと発表され、1位が渡辺麻友だと確定したとき、客席のほぼ全員、9割以上の人がすごく喜んでいたこと」でした。第2回で大島優子が前田敦子を逆転して1位になった時と、非常によく似た雰囲気でした。


 「渡辺麻友に1位になって欲しい、指原莉乃に連覇はして欲しくない」と思っている人がこんなに多いとは思いませんでした。やはり圧倒的に強すぎるメンバーは敬遠されるんでしょうか。それとも評論家の人も言っていましたが、ファンは常に変化を求めているのか…。


 どちらにせよ、今回の選挙では指原莉乃は完全にヒール役になってしまっていて、少し気の毒に感じました。


◆松井珠理奈の約束 ~来年への伏線~

 松井珠理奈がスピーチで号泣した上に来年1位を目指すと宣言しましたが、ああいう風に言われてしまっては、何となく来年の選挙のテーマが「松井珠理奈の1位獲得」に絞られてしまったような気がします。


 もし、ファンや運営が来年、その方向で盛り上がってしまったら、ちょっと予定調和っぽい感じはしますね。


◆須田亜香里のスピーチ ~昨年のスピーチはまぐれ?~

 昨年のスピーチは「瞳の中のセンター」「次世代が無理なら今を引っ張る人になる」と名言を残した須田亜香里ですが、いや~、今年のスピーチは酷かったですね(笑)。内容が無い上にやたら長いしー(※1)。


 昨年が良かっただけに、今年も彼女のスピーチに期待していたんですけれどね。昨年の名スピーチは“まぐれ”だったんでしょうか(-∀-`;)。


◆生駒里奈のジャンプアップ

 速報56位から14位へジャンプアップした生駒里奈ですが、個人的には「驚異的というよりは、信じ難い」という印象を受けました。ざっくり言うと、以下のように思うからです。


 ・純粋な乃木坂のファン … 速報を見てから急にCDを買って投票するとは思えない。
 ・AKBと乃木坂両方のファン … 最終で14位に入るぐらい投票する人がいるなら、速報でもそれなりの順位に入っているはず。


 乃木坂のメンバーも協力して街頭でティッシュ配りなんかもしていましたが、一般人にいくら配っても、そもそも一般人は投票方法すら知らないでしょうから、効果なんてほとんど無いでしょうしね。


◆宮脇咲良の決意表明 ~ライバルはさっしー~

 宮脇咲良が今回の総選挙のサブタイトルになぞらえて「私のライバルは誰だろう?と考えた時、一人の人が思い浮かびました」と言った時、てっきり同期でライバル関係にある兒玉遥の名前を挙げると思ったのですが、彼女が名前を挙げたのは指原莉乃。兒玉遥はもうライバルとしては不足ですかそうですか(笑)。


 まあ冗談はさておき、11位に入り、指原莉乃の背中も見えてきましたからね。さらに上を目指すとしたら、もうHKTでは指原莉乃しかいない、ということなのでしょう。あと、「HKTは指原莉乃を超えるメンバーが出てこないといけない」という彼女の主張も、もっともですしね。


◆17位までの発表終了、その時メンバーは…。

 「17位までの発表が終了した時」。それは同時に選抜入りのメンバーがほぼ確定した事を意味します。メンバーの方もそれは重々分かっているのでしょう、17位までの発表が終わった時、柴田阿弥は過呼吸のような状態になっていましたし、宮脇咲良も泣いていました。


 上記の二人に限らず、選抜ボーダーライン上のメンバーはみんな、「17位までに呼ばれない事」をひたすら祈っているんでしょうね。


◆特定のメンバーから票が流れた(と個人的に思っている)メンバー。

 ・「優魂継承」を掲げていた武藤十夢は、間違いなく大島優子票がかなり流れたと思います。元々選挙には強いですが、普段の人気とメディアへの露出を考えると、3万票超えはちょっと考えられないので。

 ・田名部生来には片山陽加票、菊地あやか票、中田ちさと票が流れたと思います。片山陽加と菊地あやかは総選挙には出ていませんが、握手会には9月まで参加するので、投票券自体は彼女たちのファンの手元に大量にあるわけですからね。誰かに投票するとなると、同期で仲の良かった子へ…となるのは当然だと思います。
  また、中田ちさとは長期療養中なので、仮にランクインしたとしてもCDには参加出来ません。だったら、同じ事務所の子へ…というのも、当然の流れだと思われます。


◆苦節7年半のランクイン ~田名部生来という生き方~

 今回ある意味最大のサプライズだった、田名部生来のランクイン。東スポでも「裏MVP」と書かれていたようです(笑)。彼女と言えば、“ヲタクキャラ”が有名ですが、それに加え、最近では“酒飲みキャラ”や“相撲好きキャラ”も加わり、しばしばまとめサイトでも取り上げられています。


 しかし、いくらキャラが話題になったと言っても、グループの中では自他共に認める“干されメン”。普通なら、今年もランクインは厳しいはずでした。


 しかし、今年は上にも書いた通り、同期の(そこそこ人気のある)メンバーの卒業という、特別なシチュエーションが重なった事もあり、見事ランクイン。運と言えば運ですが、でも諦めず長くやってきたからこそ、こういう幸運を掴めたとも言えます。


 彼女のランクインは様々なメンバーが祝福してくれたようで、それも嬉しかったですね。古参メンバーは彼女の不遇だった年月の長さを思って泣きながら祝福してくれたようですし、次の日の大島優子卒業コンサートでは、高みながMCで触れたのを始め、大島優子もおめでとうと言ってくれたようです。


 あと、田名部生来のブログによると、若手メンバーからは「たなみんさんが頑張ったから、私も頑張ります」と言われたとのこと。彼女のランクインは、若手の特に干されメンに「あ、こういう事もあるんだ」と希望を与えたようで、それも良かったと思います。


 次回は、総選挙全体についてを書きます。


※1…ドラフト生の田北香世子は、今年のスピーチの中で感動したのは「宮脇さん、須田さん、指原さんのスピーチ」とのこと。メンツが1人だけおかしいぞw。



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