整形外科にもいろいろあるお話の2回目。
本当なら、今日は渋谷区陸上競技大会の日。
3年連続の100M優勝と12”29の大会記録を更新し、
今季のフィナーレを飾るはずだった。
しかーし。
今日はひどい雨。やーめた。
という分けではない。
結局、10月3日から体を休めても、いまだに右足膝の痛みは
ひかず、練習も走ることに関してはほぼゼロ。
筋肉も赤ん坊のようになって(このフレーズは、神奈川マスターズの
ウサインボルト・Mさんから頂戴しました。腰痛から復帰したばかりの
練習でご一緒したときに、この名文句)、大会に出場できるはずがない。
そのようなわけ(なんか、きょうは分けが多いな)で、
渋谷区大会にはDNE、つまりエントリーさえしていません。
エントリーしたのは、前回のリポート最後に書いた
ようやく発見した、スポーツ整形の医院のリハビリでした。
というわけ(しつこいです)で10時に明大前。
小雨の中を小走り(走ってンじゃん)1分、
「明大前整形外科クリニック」にやってきました。
ビルの1階がフリースペース、2階が受付と診断室、
3階がリハビリ室です。
先週、診断を受けたので今日はリハビリだけですが、
すでにフロアーいっぱいのスペースには、
マットの上で体を伸ばしたり、いすに座っておはじきを足指で集めたり、
チューブを引っ張っていたりと、皆さん励んでいます。
トレーナーに着替えている人も多く、ランニングマシーンもあるので、
目を細めてみれば、スポーツジムにいる風にも見える場所なのです。
でも決定的に違うのは、誰もが瞬発力を使わない。
どの動作も、ゆっくりじわーっと、体の一部に力を入れていく
ので、ジムとは時間の流れ方が違います。
みんな一生懸命な感じがするのも特徴でしょうか。
体を動かす真剣なリハビリ、他の整形外科では見ない光景でした。
そもそもここ「明大前整形外科クリニック」をなぜ見つけたか。
あ、前回は医院の名を全部伏せ字にしていたのに
今回は名前を出してしまっていますが、まあ気に入っているのだから
いいでしょう。
きっかけは、ネット検索と安易ですが、まあいいでしょう。
スポーツ整形 膝 をキーワードに入れて検索すると、
千葉・八王子の大きそうな医院と、こちらが見つかったのです。
千葉の整形外科などは、MRIまで施設内にありかなり気にはなったのですが、
体を治すのは、正しい診断と、体の動きを見極めたリハビリだと
かつて左足内果骨折の予後をほっておかれて15年経っても可動域が低い経験がある
私は考えます。
そう整形外科探しはリハビリ探しでもあったのです。
まず先週の診断。診察に当たってくださったH先生は、
まず、私の下肢可動域全体をはかってくれました。
膝を曲げたり足首を倒したりするのはもちろん、
仰向けになって大腿がどれくらい伸びるか、
2頭筋と4頭筋の両方を調べてくれるなど、くまなく
体の動き方を測定し書き入れていってくれます。
そこまでするのは、レントゲンで膝周りに異常が無く、
持ち込んだMRIを見ても腱に断裂などは見つからないのに
痛みが1ヶ月以上あるのは、痛みが続かざるをえない、
原因があるはずだとの読みからです。
画像上からの診断は炎症なのですが、
痛みが出ている膝まわりに過剰な力がかかり、
炎症が起こる理由を考えてくれるのです。
そうして得られた、お見立ては
「右大腿部、4頭筋の柔軟性に欠けることが
長径靱帯に負荷をかけ、その停止部である右膝下部で
炎症を発現せしめているのだろう」ということでした。
そこで、柔軟性を回復することこそ、私の膝痛をのぞく
根本療法になると言うことになり、リハビリ開始と
あいなったのでした。
そして、先ほど私が啖呵をきった、整形外科治療過程で最も重要なリハビリは、
目的のはっきりした、H医師の診断をさらに周囲の筋肉の動きや、
骨盤のゆがみにまで展開して読み込んだ、懇切丁寧なものとなるのでした。
それがもっともわかりやすいのは、時間です。
前回はリハビリに当たってくれるI理学療法士による体の動き判定と
リハビリ方針の策定があり、ほぼ2時間。
今日でも、10時に来て、終わったのは11時30分近くに
なっていたのですから、じっくりリハビリというのもわかるでしょう。
そのようなわけ(最後までしつこい)リハビリだけで
休日の午前中が終わり、初台に帰ってきて、
そう言えばと立ち寄ったのが、表題に書いたBAKEEという
焼き菓子やさん。先週は千歳船橋のケーキ屋さん2件を訪ねたように、
やはり今月のDANCYU掲載店でありました。
オフ期にして、リハビリに励むモチベーションの糧として
スイーツをお許し下さい。
でも、赤い扉とこじんまりとした店の作りが可愛く、
焼き菓子が棚に数品と、冷蔵庫にプリンやチーズケーキなど数品が
並ぶのも微笑ましい、好きなものを作っておいている感じのするお店です。
そして買ったのが、こちら。
バナナタルト
ラズベリーケーキ
そしてベイキーの名が冠せられたプリンです。
店のポリシーに、焼きたて、甘さ控えめ、シンプルな作りと
書いてあるのがそのまんま、頬張って素直に甘みと香ばしさを
楽しめる、小さな幸せのあったかいケーキでした。
A piece of cake of peace
と店の方は歌ってらっしゃいます。
ごちそうさまでした。