Amazonから、CD「朝ドラ」が届いた。
たいした自慢がない私の話のネタは、昭和62年(1987)以来、
毎日朝ドラを見ていること。
勤め人になり、朝10時起きの学生から、朝8時起床の
生活に転換する象徴でした。
各曲1分20秒程度なんですが、
どの曲も、頭の出だしワンフレーズで懐かしい気持ちへと
引き込まれます。音を記憶している神経が共鳴しているような、
内側からの振動です。
最近何かのエッセイで、朝ドラのタイトルは、何気ない
女性名を使いつつ、「明るくけなげで嫌みのない名前という
範疇を上手に守っている」とかいてありました。
音楽もそのイメージそのものだと、1分20秒ずつのテーマ曲を
続けて聞いていると感じられます。
音楽を聴きながら、主役の顔が思い出されることあり、
シーンがよみがえることあり。おんなは度胸なら、板場で「おじょうさん」
と泉ピン子にすがる目で呼びかける香川照之の若々しい顔だし、
青春家族なら恋人岬に立ってはにかむ清水美砂の、私の記憶では
これ以上ない透明な頬の色だったりします。
今回買ったCDは1992年の朝ドラまで。つまり22歳から27歳まで
5年間の、心地よい記憶たどり旅でした。