昼に近づくにつれ人出はますます増えて来ました。掘り出し物はもちろん よくこれだけ世の中に焼き物があるという驚き。店を開業する前には是非とも陶器市へ
忙しい旅は3日目。
なんといっても、早起きが何より苦手な(めす)が6時におきて6時40分から
朝食バイキングを食べたのですから。
今回長崎で全日空ホテルに泊まったのは、グラバー亭のに真下にあるから。
ホテル2階の裏口から出たらすぐに坂道になり、3分も歩けば大浦天主堂とグラバー亭の門前に到着。
8時の開門5分前についたら既に観光客が列をなしていましたが、私たちは少し山腹を巻いて、
妙行寺というお墓を見て、この地の距離的にも間近な異宗教の混在を理解したりしたので
ありました。
大浦天主堂で、サンタマリアのステンドグラスや像を前に祈りを捧げ、
隠れキリシタン時代の資料を見学した後、すぐ横のグラバー亭へ。
こちらは海外からの移入物でも、宗教色よりも経済色で塗りこめられています。
そして、個人の幸せも。お金持ちだったからでしょうが、婦人も娘も
美しく優雅に暮らし、ビロードや皮が張られたソファは今でも遜色ありません。
息子はトロール船を導入して才覚を表すと同時に、細密画を駆使して魚類図鑑を
作ったりしていたとか。自由な個人の力、いわゆるアメリカンドリームが
ここでは早くも行われていたのでありました。
グラバー以外の商人の家も移築された広い敷地を駆け足で回るうちに、
私たちより少し寝坊した人々も増すばかり、10時近くに裏門を出て
オランダ坂へと向かいます。石畳の道は、人を自然に街歩きへと導くのですが、
もう一つの歩きたくなる町京都に比しても、文化と歴史の色に染まっています。
基本的には幕末以降の文化ということになりますが、そこに西洋色が入るところが
ここの文化のユニークで豊かなところ。明るいライムグリーンの洋館の屋根が
瓦だったいりしますが、違和感より落ち着きとオリジナリティを発見します。
その中で龍馬や岩崎弥太郎を撮った写真家の展覧会などをやっていると、ますますです。
しかも、歩くさきにある高校から、武道を習う青少年の声が響いてくると、
今の時代の色まで多彩に塗られ始めて、複合的な街キャンパスは魅力を増す一方です。
いいね長崎、また歩きたい。
10時30分、ホテルに戻りチェックアウト。
北へ向かい、原爆資料館へ。
駐車場が20分待ちというほどの混雑です。
ここでも見聞は、私などのブログに簡単には書けない、
負の力が集約され、目も心も奪われます。
口数少なく、(めす)ともお互い見るべきものを別行動で心に刻みながら、
観覧を終え、爆心地後も見学、浦上天主堂に登って
その後は観光ルートになっていない住宅街を地図で確かめて心を自分に取り戻しながら
駐車場へと戻ったのでした。このときほぼ13時。
朝ごはんが早かったことと、久し振りのバイキングで近頃高値のレタスも食べ放題のため
大皿に10センチ漏って食べたことで炭水化物をほとんど取らなかったこともあるでしょう、
お腹が減りました。
しかし、平戸までは120キロ、ゆっくり食事というわけにも行かず、
すぐに高速に乗り、カステラ系御菓子でお腹をつなぐことにしました。
東京でも物産展でおなじみ、松翁軒の花カステラと、季節限定・鯉カステラを
(めす)にハンドル横から食べさせてもらいます。
花カステラは、イメージ、ドラ焼きの皮がカステラと思ってくんなまし。
鯉カステラは、それに求肥が芯に通っていると心得られよ。
よくわからないでしょうが、カステラがスポンジ型の小麦菓子では味覚が合う人には
当然のように”あり”のお味です。
おまけにオレンジもほおばらせて貰い、眠くならない程度にほどよくお腹を平らにして、
自動車道を北へ、諫早から佐世保方面へと走らせます。
長崎の高速運転流儀でしょうか、追い越し車線に出ても一気には抜き去らない
穏やかな加速スタイルですので、レンタカードライバーの私もそれほど怖くならずに
右斜線へ変更することができます。
100キロちょいオーバーのスピードで、いったん佐賀県嬉野方面に曲がった後、
西九州自動車道で佐世保の北側におりたちます。ここまでくれば、後は下道を
40キロほど、照葉樹が輝く森が迫る中に守られて、いよいよ平戸大橋を渡り
日本の夜明けを受け入れる最初の入り口出口になり続けた島へ入ります。
大橋の下は平戸の瀬戸と言われるほどの急流、細い湾に満ち干が激しく、
おそらく海底も浅いのでしょう。まるで川のような流れがいくつか混じって
渦になりかけています。なかなかに珍しい光景を目にして、、目的地に到着したのは
15時すぎ。西の果ての地で日の入りが遅いことも幸いして、まだまだ
歩く時間はありそうです。
まずは松浦氏の商館。
斜面沿いの石組みは大きな城が上に立つかと思うほどに立派です。
階段を登りきり、その後明治天皇の祖母になるという家系の賢覧も説明に聞き、
館内の商品などを見たうえで外へ、今の比率は4;3かな・・・
お腹が持ちきらなくなり、平戸スイーツ街道の探訪に針路を変更。
さすが南蛮渡来の地、開明的なお菓子やさんが沢山あると、ガイドブックにも
ネットにも出ているのです。
まず食べに入ったのが、きな粉ロールが有名な「えしろ」。何の意味?ポルトガル語?
と思ったら、苗字だと冷静な(めす)。江代だそうな。
この町も、家々の外観が綺麗に整って統一感があって、落ち着く街道です。
えしれも、木の看板が釣り下がり雰囲気満々。
戸を横に引くと、愛らしい少女の店員さんが笑顔で迎えてくれ・・・
スイーツ編の入り口で、もう4日目の朝食時間。
まずここまでアップします。