本当は関東マスターズに出場するはずでした。
しかし、どうしても直らないアキレス腱炎、走れぬほどに痛むのは初めてで、
2週間休んでもグランドに戻ることはできませんでした。
そうなれば、一日も早く直して、リハビリを積んで復帰しなければ。
そんな私に、ふさおまき(めす)が見つけてくれたのが、鹿教湯温泉の斉藤ホテルさんでした。
キーワードは「源泉掛け流し」「ジム」「プール」。
これが意外に無いのですね。検索かけても、この斉藤ホテルさん以外無かったのです。
本物温泉でケアしつつ、ジムやプールでリハビリをするというのが目論見で、そんなことを願う
スポーツ愛好家は多いでしょうに。
商機見つけたり!と思ったりします。
7月9日(土)8時30分出発
東京駅からあさまに乗車して上田駅へ。目的はそばの刀屋さん。
15年前にそば巡りを初めて、最初に買った本にもすでに掲載されていた、"普通盛りでも都会の大盛り”という
驚きのおそば屋さんです。
私はその普通盛り・・・こりゃすごい。
相席の方々からも歓声とも悲鳴ともつかぬ、吸い込むような声が上がりました。
しかし、口に含んでみると、いや含むと言うよりほおりこんでかみしめると、
なんともそばの味を一杯に楽しむには、やはり量が必要なのだと思わせる信念を感じる盛りでした。
元気にがしがし食べて、なんとか完食。
ちなみに、彼女はクルミそば。そばが奥にありますが、こちらは最も少ない小盛りです。
食後は上田の町歩き。
楽しい北欧デザインの店をのぞいたりしたのですが、
驚いたのはこの広告です。
大河ドラマで「真田家の物語を」という署名を集めているのです。
目標は、六文銭の家紋にちなんで、666,666だとか。
この団結力には恐れ入ります。
楽しく廻っているウチに、ややタイムオーバー。今回の旅の目的は
温泉なのですから、チェックインを急ぎます。
立ち寄る予定だった無言館をとりやめ、山道に入り、にわか雨に見舞われたりしながら
到着した鹿教湯温泉斉藤ホテルさんには、確かにトレーニングジムとプールがありました。
どちらも、かなり立派なもの。しかも他に使っている人も少ないので、
土曜日も日曜日も、アキレス腱以外の筋肉と心肺機能にたっぷり練習をつませていただきました。
そんなわけで、7月10日(日)のチェックアウトは11時一のぎりぎりまで滞在して、
松本に向かいます。
目指すのは、グラウンドと浅間温泉。
わりにジムで体が動いたので、調子こいてグラウンドで少し走ってみたいと思ったのです。
でも、だめでした。
彼女と軽くJOGをしただけで、したたかにアキレス腱が悲鳴を上げます。
足首を返さないように、足を上から踏み込むだけのスタイルにしてみても、やはり衝撃はかかります。
3周で終わりにして、ゆっくりストレッチ。50mほど流してみると、もう悲惨すぎる動きなので、
そうそうに撤収して、温泉療養に切り替えました。
浅間温泉までは車で10分。
この3年ほどよく通う、仙気(せんき)の湯。250円払えば誰でも入れる公共の湯で、
源泉から数十メートルしか離れていない吹き出しほやほやの温泉が、47度近い高温で浴槽に流れ続けているのです。
軽い硫黄のにおいを漂わせつつ、湯色は無色透明。飲泉も可能。
肩までつかると、全身に温泉成分が染みいってくるような湯力を持っています。
私の体に合うんでしょうね。
おなかが減って、昼ご飯はおなじみ市内の老舗洋食店”おきな堂”。
私はソースカツ丼で、彼女は煮込みハンバーグ+オムライスの豪華版。
カロリーを使い切ったおなかでおいしくいただきました。
お散歩ついでに中町通りの陶器などをながめつつ、目指したのがこちらのお店。
AMIJOKさん。由来は、ローマ字を逆さに読めば、ハイ正解。
店内は、カフェあんど小物といったかんじで、手触りの良さそうなコットンのベビー服だとか、
きれいな切り子が入ったガラスのグラスがおいてあり、
野菜中心の食事や、ドリンクメニューをいただくことができます。
私たちは、彼女がアイスカフェオレ、そして私がコーヒー。
特にアイスカフェオレは、おいしいエスプレッソを入れつつ、氷をかき氷機で粉砕するところからはじめ、
シェイカーで急速冷凍、しかもミルクとエスプレッソと泡ミルクを3層に分けてくれる手の込みよう。
これで550円です。
ちょっと奥様、ご主人と言葉を交わしましたが、とてもまじめに、一つ一つ前に進もうと
している姿勢がよくわかる方でした。
松本の町に、また魅力あふれるお店が増えました。
思ったより長居をして、その後はマサムラさんのシュークリーム、開運堂のお菓子、そして片倉モールでお買い物・・
16時58分発のあずさに乗るぎりぎりまで松本を楽しんだのでした。
あ、その巡り時間中に、思わぬコンフィチュール屋さんも発見。
今回は上田で2軒、松本で1軒、ジャムの買い出し旅行となりました。
ちなみに、2つ並んだ左が、上田”HALUTA”さん。杏
右が松本で見つけた”MOMO”さん木イチゴと杏です。2段とどんとしたのは、みすず飴の四季のジャム”かりん””三宝柑マーマレード””弓削瓢柑”