日々ふさおまき

走って跳んで歩いてます。

内子のモンブラン

2009-11-20 13:45:56 | お菓子
内子と書いてあったので、最初は内側に細かく砕いた
栗が入っているのかと思いました。カニの内子、外子と
いうでしょ。
もちろん、逆回転木馬の大間違い。
スタッフの方に、笑顔で「愛媛の内子町産です」
とお答えいただきました。

それにしても和栗のモンブランは、
畳に座って、土のカップでコーヒーをいただきたくなる
そんな中庸さが楽しいですね。


生物多様性という言葉

2009-11-19 23:54:58 | ふさおまき(オス)日記
仕事柄と言うこともありますが、生物多様性という言葉は、
民主党政府の仕分け作業より耳に馴染んでいます。
でも、今日新聞で読んだある調査によれば、生物多様性と言う言葉を
聞いたこともないと答えた人は60%を越えるそうです。
このあたりで、インテリぶる自分があまり好きにはなれません。

だからと言うわけでもないのでしょうが、Bセンスという造語で
生物多様性の考え方を広げていこうという人がいるそうです。
Biodiversity senseという言葉の略兼日本語化したもの。
生物多様性を宣言するよりも、感じる心こそ大切とでも意訳すればいいので
しょうか。
例えば都会の少ない緑を観察し、そんなところでイタドリが生え、も蛾がいて、
蜘蛛もいる・・・・・ああつながっているからね、みんながいるから私も
生きていられる・・・・・と素直に思えるのかなあ。広まるのかなあ。
生きものが思ったよりたくさんいる、こんなところでもたくましい。
面白いねと言うくらいじゃないかと思うのです。
答えのでぬまま、それでも言葉だけは振り回さなければならない
私であります。



懐かしき5年散歩

2009-11-18 23:51:52 | ふさおまき(オス)日記

Amazonから、CD「朝ドラ」が届いた。
たいした自慢がない私の話のネタは、昭和62年(1987)以来、
毎日朝ドラを見ていること。
勤め人になり、朝10時起きの学生から、朝8時起床の
生活に転換する象徴でした。

各曲1分20秒程度なんですが、
どの曲も、頭の出だしワンフレーズで懐かしい気持ちへと
引き込まれます。音を記憶している神経が共鳴しているような、
内側からの振動です。
最近何かのエッセイで、朝ドラのタイトルは、何気ない
女性名を使いつつ、「明るくけなげで嫌みのない名前という
範疇を上手に守っている」とかいてありました。
音楽もそのイメージそのものだと、1分20秒ずつのテーマ曲を
続けて聞いていると感じられます。

音楽を聴きながら、主役の顔が思い出されることあり、
シーンがよみがえることあり。おんなは度胸なら、板場で「おじょうさん」
と泉ピン子にすがる目で呼びかける香川照之の若々しい顔だし、
青春家族なら恋人岬に立ってはにかむ清水美砂の、私の記憶では
これ以上ない透明な頬の色だったりします。

今回買ったCDは1992年の朝ドラまで。つまり22歳から27歳まで
5年間の、心地よい記憶たどり旅でした。



膝のリハビリ

2009-11-17 22:11:54 | ふさおまき(オス)日記
目標は足を真っ直ぐにすることです。
私の足はO脚、ですから外側の筋肉がまあるく引っ張って
いるのですね。そこに、短距離のように上からがつんがつん
力を加え、地面からバンバン反発されたら、足はまあさらに外へ
ふくらみますわな。膝も外へと。

だから、上からと下からの力が、ちゃんと拮抗して
逃げないようにするには、足が一本の棒のようになるのが
一番効率がいいはず。
だけど、厳然として曲がる器官としての膝があるわけです。

スポーツ整形のドクターによれば、長径靱帯を始め、
だいたい4とうきん、2頭筋に張りがある。つまり
骨を引っ張っている。
これが原因で足がゆがむのか、足がゆがんでいるから張るのかは
わかりませんが、どうやらリハビリによって膝は内側に向けることが
できるらしいのです。

手順はあります。
O脚矯正
①長径靱帯をほぐします。とても物理的です。先の細い棒を
張っている靱帯開始部に当てぐいぐい押してほぐします。だんだん停止部まで下げていき、
はい、大腿部が楽になります。引き続き、腓骨周り。こちらも同様に、
ぐいぐい。
②横からの緊張感が少なくなると、膝が軽くなるはずです。それでも堅さが
残っているなら、膝の後ろの付着部あたりが固まっているかもしれません。
そこは、指を突っ込んで押し広げます。
③さらに楽になったら、床に座ったまま膝を立てます。
内側を反対の手で押さえて、膝から下を内転させるような力をこめます。
こうすると、膝のお皿がクイクイ内側に動くのです。

あとは骨盤矯正が必要になる場合もあります。
骨と関節は、腱や筋肉で結びつき、膝のアンバランスは
骨盤にも影響を与えます。もちろん相互関係ですから、
骨盤がゆがんでいたりすれば、膝にも湾曲が生まれます。
そして、私の骨盤はゆがんでいるそうな。
ランニングのトレーニング時にやっている、外旋回、内旋回だけでは
ダメだったのです。
仰向け、うつぶせで、大殿筋をあらぬ角度にひねり、外へとけり出します。
言葉では描けません。描いても分かるはずがありません。
とにかく、お尻をひねるように押し出し、骨盤をゆがめている筋肉を
柔軟にするのです。

そして、主に大腿部裏、いわゆるハムストリングのストレッチは
朝、帰宅後、そしてお風呂後と、できるだけ回数をこなします。
それでも、マッサージ師に「あなたはストレッチをやったことがないんじゃ
ないですか」と言われるほど頑健な私の体。
1週間やそこらでは、形が変わるほどまでには達しませんが、
それでも膝周りが楽になり、痛みもようやくひきつつあります。

そんなことをやりつつ、
今日もめでたく帰宅が早かった私は、
3日連続で夕食を用意することができました。
・白菜たっぷりの豚汁
・小松菜の縮緬あえ
・焼き鮭
・ウズラのフライ
・白飯

年食ったら毎日こんなご飯をほっこりたべていたい、と思う食卓。
今日は準備が住んだ頃に、ちょうどふさおまき(メス)が帰ってきて
くれました。




ンゴロンゴロは円形劇場 素直で微笑ましいワイルドライフ

2009-11-17 00:52:42 | ふさおまき(オス)日記
衛星ハイビジョン放送で毎週月曜日に放送している「プレミアム8 ワイルドライフ」
珍しく夜8時の放送時間に帰宅したので、90分の長丁場を覚悟してチャンネルを合わせた。
今日はタンザニアのンゴロンゴロ自然保護区が舞台。今日の放送内容を2分程度に要約したオープニングでは、正直なところ、クレーターかどうか今ひとつ視覚的に実感できない。それだけ広大だと言うことなのだろうと納得して、お腹が減ったのでシチュー作りを
開始。こういうときは、キッチンカウンターでないため料理しながら画面を眺められない、この住処の間取りがまどろっこしい。タマネギとジャガイモ、カリフラワーそして
カブを一口大に切って、沸騰したスープに投入。同時にフライパンで、解凍した鳥もも肉をオリーブオイルで焼き色をつけていく。フライパンを火にかけたまま、一瞬リビングへ。おお、チーター兄弟が悩んでいる。平原の向こうにいるレイヨウに視線を投げたが、相手が大きすぎて諦めたというコメントが、何とも親切でおかしい。お、次はハイエナの登場か・・・じゃ、料理に戻ろうと思ってしまうのは、動物番組もタレント性に左右されるということか。きつね色になった鳥を鍋にいれて、もちろんフライパンの鍋肌も洗ってスープに加える。後は時間が味を付けてくれるから、弱火でコトコト。ふさおまきメスが
帰ってくる9時30分までは、テレビを見ることにしましょう。

といいつつ、リビングの円テーブルに座ると、夕刊も読みたくなり、どうしても画面に集中できない。というか、私はいつも2つ以上に気が行く、心の決まりになっている。集中力がゼロということなのでしょうね。ああ、今度はクロサイのボスが、すんごい勢いで
尿を草にまき散らしている。マーキングといってるけれど、まあイヌのおしっこと同じなんでしょう。ただ、クロサイにはリードもついてないし、草原を自由に歩ける。だけど、
多くのクロサイは一角のツノが災いして、密猟にアラされ今や絶滅の危機という重い現実がのしかかる・・・のを気にする風もなく、国立公園のレンジャーが、クロサイを見つけると個体識別してステーションに連絡、いつも戦略地図でも描くように、どこにナンバーいくつのサイがいるのかを一目両全にしています。

おっと、次はジャッカルも登場。こいつは夫婦で同じ場所におしっこを引っかけ、強力に縄張り宣言。昨日のダーウィンが来た!でも同じことをやってたぞ、ふむふむと動物博士気取りになる。

それにしても、ンゴロンゴロがスゴイのは、こんな風に次々と動物を登場させ、小ネタを披露して次の動物にシーンを譲るという贅沢なところ。それを、円形劇場ンゴロンゴロと決めつけ、動物を役者と呼ぶ不思議な作者のセンスは、とてもあまりに素直で正直、暗喩直喩といった技法を越えた、正面からの解釈に善良な放送局の姿を見たりして・・・とひねくれぶる私も相当素直なのですが。
そう、わかりやすい結論や大団円もなく、ただ明日も多くの役者たちの舞台が続くとコメントして、90分の番組は終わりの文字をスーパーするのでした。

ほどよく、野菜のあじもしっかりスープにとけ込んだので、ホワイトソースに牛乳とわずかばかりのバターで風味を付け、メスが帰ってくると直ぐに夕飯を囲んだのでした。

秋の深まる頃となってきました 黄金の銀杏をお届けします

2009-11-15 23:17:11 | ふさおまき(オス)日記


東京都のシンボルマークは銀杏の葉です。
都バスや清掃局の車に扇形に尻尾ちょろりがよく目につきますから、
都内によく来る方はハハーンと思うでしょう。

そして、東京は銀杏が秋を彩る、というほどに。
有名なのは神宮外苑前の、しばしばドラマ撮影のために、
早朝から占有使用の立ち入り禁止をしてしまえる200mほどの
直線道路でしょう。
え、もっとあるかもしれない?
確かによく分からずに200mと書いたけれど、きっと25秒では
端まで走りきれないよなあ、と見当違いな妄想に逃げたりしつつ。
銀杏祭りなぞも開かれ、超有名な神宮外苑に比べれば、
この写真を撮影した、代々木神園町~深町にかけた銀杏並木は
それほど神々しくも立派でもないかもしれません。
ただ、ここがいいと強弁してしまうのは、もちろん私の住処に
最も近い並木だと言うこともあるのですが、
なんかありきたりの感じがいいんですね。いかにも、街路樹のために
植えました、植えていったら並木になりましたという感じが。
横断歩道を渡る人も、ほとんど並木に目をやることはありません。
だって、この並木は、車からが一番よく見えるのです。
歩道からは真上と歩行前方の視界にしか入らない一本調子、
並木と見えるような視界両端に見えるようにはなりにくい作り
なのです。
そう、神宮外苑はちがうのですね、行ってみれば分かりますが、
絵画館前のスペースがあってちゃんと立ち止まって風景として
ずらり居並ぶ銀杏の木々を眺めやることができます。
それに対して、神園町の並木は、どこか捨て置かれた感じがします。

都会のすみっこで。
そんなフレーズが乗っかった方が、居心地はいいと私は思います。




スポーツ整形(明大前)とBAKEE(初台)

2009-11-15 00:49:13 | ふさおまき(オス)日記
整形外科にもいろいろあるお話の2回目。

本当なら、今日は渋谷区陸上競技大会の日。
3年連続の100M優勝と12”29の大会記録を更新し、
今季のフィナーレを飾るはずだった。

しかーし。
今日はひどい雨。やーめた。
という分けではない。
結局、10月3日から体を休めても、いまだに右足膝の痛みは
ひかず、練習も走ることに関してはほぼゼロ。
筋肉も赤ん坊のようになって(このフレーズは、神奈川マスターズの
ウサインボルト・Mさんから頂戴しました。腰痛から復帰したばかりの
練習でご一緒したときに、この名文句)、大会に出場できるはずがない。

そのようなわけ(なんか、きょうは分けが多いな)で、
渋谷区大会にはDNE、つまりエントリーさえしていません。
エントリーしたのは、前回のリポート最後に書いた
ようやく発見した、スポーツ整形の医院のリハビリでした。

というわけ(しつこいです)で10時に明大前。
小雨の中を小走り(走ってンじゃん)1分、
「明大前整形外科クリニック」にやってきました。
ビルの1階がフリースペース、2階が受付と診断室、
3階がリハビリ室です。
先週、診断を受けたので今日はリハビリだけですが、
すでにフロアーいっぱいのスペースには、
マットの上で体を伸ばしたり、いすに座っておはじきを足指で集めたり、
チューブを引っ張っていたりと、皆さん励んでいます。
トレーナーに着替えている人も多く、ランニングマシーンもあるので、
目を細めてみれば、スポーツジムにいる風にも見える場所なのです。
でも決定的に違うのは、誰もが瞬発力を使わない。
どの動作も、ゆっくりじわーっと、体の一部に力を入れていく
ので、ジムとは時間の流れ方が違います。
みんな一生懸命な感じがするのも特徴でしょうか。
体を動かす真剣なリハビリ、他の整形外科では見ない光景でした。

そもそもここ「明大前整形外科クリニック」をなぜ見つけたか。
あ、前回は医院の名を全部伏せ字にしていたのに
今回は名前を出してしまっていますが、まあ気に入っているのだから
いいでしょう。
きっかけは、ネット検索と安易ですが、まあいいでしょう。
スポーツ整形 膝 をキーワードに入れて検索すると、
千葉・八王子の大きそうな医院と、こちらが見つかったのです。
千葉の整形外科などは、MRIまで施設内にありかなり気にはなったのですが、
体を治すのは、正しい診断と、体の動きを見極めたリハビリだと
かつて左足内果骨折の予後をほっておかれて15年経っても可動域が低い経験がある
私は考えます。

そう整形外科探しはリハビリ探しでもあったのです。

まず先週の診断。診察に当たってくださったH先生は、
まず、私の下肢可動域全体をはかってくれました。
膝を曲げたり足首を倒したりするのはもちろん、
仰向けになって大腿がどれくらい伸びるか、
2頭筋と4頭筋の両方を調べてくれるなど、くまなく
体の動き方を測定し書き入れていってくれます。
そこまでするのは、レントゲンで膝周りに異常が無く、
持ち込んだMRIを見ても腱に断裂などは見つからないのに
痛みが1ヶ月以上あるのは、痛みが続かざるをえない、
原因があるはずだとの読みからです。
画像上からの診断は炎症なのですが、
痛みが出ている膝まわりに過剰な力がかかり、
炎症が起こる理由を考えてくれるのです。

そうして得られた、お見立ては
「右大腿部、4頭筋の柔軟性に欠けることが
長径靱帯に負荷をかけ、その停止部である右膝下部で
炎症を発現せしめているのだろう」ということでした。
そこで、柔軟性を回復することこそ、私の膝痛をのぞく
根本療法になると言うことになり、リハビリ開始と
あいなったのでした。

そして、先ほど私が啖呵をきった、整形外科治療過程で最も重要なリハビリは、
目的のはっきりした、H医師の診断をさらに周囲の筋肉の動きや、
骨盤のゆがみにまで展開して読み込んだ、懇切丁寧なものとなるのでした。
それがもっともわかりやすいのは、時間です。
前回はリハビリに当たってくれるI理学療法士による体の動き判定と
リハビリ方針の策定があり、ほぼ2時間。
今日でも、10時に来て、終わったのは11時30分近くに
なっていたのですから、じっくりリハビリというのもわかるでしょう。

そのようなわけ(最後までしつこい)リハビリだけで
休日の午前中が終わり、初台に帰ってきて、
そう言えばと立ち寄ったのが、表題に書いたBAKEEという
焼き菓子やさん。先週は千歳船橋のケーキ屋さん2件を訪ねたように、
やはり今月のDANCYU掲載店でありました。

オフ期にして、リハビリに励むモチベーションの糧として
スイーツをお許し下さい。

でも、赤い扉とこじんまりとした店の作りが可愛く、
焼き菓子が棚に数品と、冷蔵庫にプリンやチーズケーキなど数品が
並ぶのも微笑ましい、好きなものを作っておいている感じのするお店です。
そして買ったのが、こちら。

バナナタルト

ラズベリーケーキ

そしてベイキーの名が冠せられたプリンです。

店のポリシーに、焼きたて、甘さ控えめ、シンプルな作りと
書いてあるのがそのまんま、頬張って素直に甘みと香ばしさを
楽しめる、小さな幸せのあったかいケーキでした。
A piece of cake of peace
と店の方は歌ってらっしゃいます。
ごちそうさまでした。

整形外科にもいろいろあります

2009-11-10 02:28:15 | ふさおまき(オス)日記
今年はずいぶんお医者さんに行くこととなりました。
半年かけて、ようやく知った良いスポーツ整形外科医の存在。
これが必要になったのは、波瀾万丈とまではいいませんが、
長い紆余曲折がありました。

マスターズ陸上に参加して3年、今年はM45に入る
最初の年ですから、年代最年少。少しづつ老いる身にとっては
高順位をねらえる最大のチャンスです。
そんな訳で、3月の東京マラソンが終わった後、
ほとんど翌日から短距離と跳躍の練習を始めました。
それはもちろん、東京マラソンが36キロ以降をほとんど歩いて
ゴールをしたために、体へのダメージが食い入るほどではなかった
という理由が大きいのですが、とにもかくにも直ぐにスピードと
瞬発力向上に練習を切り替え、主に赤い筋肉を太くするように
努めました。

できちゃったから練習する、といういわば為すがまま。
順を踏んでいるつもりでも、ややオーバー気味に力を加え、
スポーツマッサージのトレーナーに「練習をずいぶんやってますね。
筋肉や腱が固くなってますからもっとストレッチしてください」
と言われても、後半は都合良く聞き流し、前半の練習をたくさんやってる
=頑張ってる自分 と解釈してケアを不十分なまま5月からの
競技会シーズンに入ったのでした。

練習メモを見ると、早くも6月下旬には「左膝 外側に痛み」とあります。
そして7月末には、参加予定だった府中市陸上競技選手権を
膝痛のために欠場し、渋谷のKクリニックにかかっています。
慶応大学医学部出身で、家からもバス一本という便利さもあり
HPから選んだのですが、レントゲン撮った後の診断は
”骨に異常はないから 腱か靱帯の炎症でしょう”と言われ、
動くなら練習しても良しとのことで、湿布を渡され、低周波を流され
放り出されたのでした。
こんな険がある書き方をするのは、もちろんこの診断もこの薬も
運動を続ける人には不向きで、不十分な見立てだったからです。
そんなことが分かるようになるのは、ずいぶん先ですが。

1週間ほど休んで、動けるようにはなりました。
ただ、膝を曲げて力を加えるスタートダッシュなどは、
痛みのため、ソロソロとしか動きません。
瞬発力の最大の見せ場ができず、体が起きて膝を伸ばして
スピードに乗るまではつらいままです。
そんな体の不満足なレスポンスにいらいらしながら、
8月の霧ヶ峰合宿へ。痛みを抱えたまま、中押しのチューブ利用系
パワートレーニングを、コーチのS氏から与えられ、
秋の全日本までは何とか回復したいとしゃにむにゴムでウェイトを引っ張り、
ますます膝周りの炎症は消えがたいものになっていくのでありました。
このあたりになると、毎日練習に没頭して思考力が麻痺するのでしょうね。
麻痺はついでに炎症にも及ぶようで、痛みがありながら、なんとか
走り始めれば走れてしまうのです。

妙な転換点は、8月中旬の埼玉マスターズでした。
アップ中にスパイクを引っかけ転倒、左手首を負傷し、
帰宅後も痛みがひどいため、救急診療をやっている、代々木のJ病院に
向かったのでした。
それが何の転換点かというと、要は整形外科にもいろいろあるなという
ことを知った、ということでしょう。
その医者は「転倒するとこの手首の三角型の腱が捻挫するんだよ。
ほらどうですか」と言って手首をねじり、痛がる私を見て
ほらやっぱりと笑うのです。
腱の傷はレントゲンでは映りません。つまり、骨折などでは無い
捻挫は、動き方の角度や痛みの感じ具合で判断するしかないのです。
思い出せば、それまで行っていたKクリニックの先生は、
人の体にほとんど触らないのです。
いや、膝のことも他の医者に診断し直してもらったほうがいいかな。
セカンドオピニオンというのも常識になってるし。

そう思い始めつつも、目指す全日本マスターズまでは3週間。
仕事も重なり、なかなか医者に行く時間もありません。
練習はつづけ、痛みはひどくなり、気持ちは焦り。
休みの日に砂場の使える競技場に行って、幅跳びをすると、
ますます悪くなり。
今思い起こせば、よくもまあ続けていたものだと。
結局、全日本前にはこれまでのKクリニックに行き、
膝に痛み止めの注射を打ってもらい、これがまた1時間も効かず、
じゃあということでMRIをとってもらうも”異常なし”との見立てで
あきらめの境地に向かわされたまま、
試合前一週間はJOGしかしないという、温存療法のようなごまかし方で、
名古屋の全日本マスターズ陸上選手権を迎えたのでした。

さて、この大会でさらなる医者にまつわる転機を迎えます。
火事場の馬鹿力でもないのですが、運良く銀メダルを頂けることに
なったため、表彰の待機場所にすわっていたところ、同席した
3位のM氏が足の痛みについて話し始めました。
筋肉の構成や腱の名前をすらすらと話す上、薬の名前にも詳しいため
どうしてそれほどよく知っているのかとうかがったところ、
「ドクターです」というお返事。同じ幅跳びをやるドクターですから、
厚かましいのを承知で自分の膝の痛みを相談すると、直ぐに触診して
くださり、2頭筋の停止部かな?ここはよく見逃すし。ジャンパーには
多い負傷場所ですとおっしゃる。時間はかかるけれど、ケアして
ボルタレンを塗ることを勧められました。そして、必ず温めること、とも。
帰宅後、直ぐに薬局に走り、お風呂も頻繁に通うようにしました。

そんな出会いがあったため、ようやくセカンドオピニオンを
求める気になりました。
整形外科の検索に、スポーツというキーワードを加えて見つけたのが、
渋谷のSクリニック。書き込みでは、先生が親切丁寧に説明して
くれるとのこと。
全国大会の後、東京マスターズと全日本混成競技選手権を戦った後に
門を叩きました。
診察をしてくれた先生は、確かによく話してくれます。
説明も、写真入り医学書のページを繰って、わかりやすさを
心がけているようです。
若干?だったのは、治療法についてもその本の記述を読み上げる
所なのですが・・・・
でもそれ以上に意外な所を攻められました。
「手首の骨、折れてるよ」確かに変だとは思ってました。
救急で診察に行ったJ病院では、最初2週間くらいの治療期間だと言い、
その後3週間くらいといわれ、いつの間にか6週間が経っていました。
それでも痛みが残り、手首の可動域も制限されていました。
折れているというなら、納得はできなくても理解はできます。
という訳で手首はギプス生活。
そして膝の診断は。「ジャンパー膝。外側副靱帯の異常でしょう」
ということで、サポーターをつけ、しばらくは膝をできるだけ
動かさないという保存療法を指示されたのでした。
もちろん、低周波付き・・・・街の整形外科のはやりなのでしょうかね。
ただ、この先生も、手首は触ってくれるのですが、
膝はレントゲンを撮る他は、患部にふれたり動かしたりはしてくれません。
とはいえ、具体的な診断も下され、さらに3週間後の診察で
前の病院でMRIを撮影したことを告げると、それを見せるように言われ
ました。そうかこれがセカンドオピニオンだ!と妙に興奮しつつ
持ち込んだところ「ほら、ここ。影があるでしょう。外側副靱帯が断裂してる。
結構大きいよ。完全断裂の一歩手前」
うう、ショック。そんなにひどいとは。靱帯って、ひどい損傷だと
プロは手術受け手くっつけたりしてますから。
そんな少ない知識を頭に巡らせている私に、先生はいとも簡単に
「もうあんまり運動しない方がいいんじゃない。年なんだから、
無理しない方が長持ちするよ」
そう言われて、この先生も前の先生も、私が体をどうしたいのかについては
何も聞いてこないことに気づいたのでした。

ああ、甘い。
私は医者の探し方が!!
ここで立ち上がってくれたのは、なんとふさおまきメスでした。
整形外科で、スポーツ整形で膝の知識や診断経歴が豊富な病院を探し始めてくれたのです。
見つかったのは、千葉市と八王子市、そして明大前。
スポーツ整形を専門にして、病院としての看板に掲げています。
膝についても、外側副靱帯、内側副靱帯、前十字靱帯などと
治療法の詳細な記述があります。
千葉と八王子は、MRIなども独自に備え、医師数も豊富なようですが
いかんせん遠い。
なぜ近くなければならないかというと、スポーツ整形で大事なのは
診断の上で実施される、理学療法・運動療法だからということが、
両病院のHPを見ていて分かったからです。
運動療法に通える距離。
ということで、明大前のクリニックへ11月7日の土曜日に向かい、
私の膝の、回復への朗報がようやく届くこととなるのでした。

ここまで長々。
どんな診断と療法かは、次回。



千歳烏山にお買い物

2009-11-08 16:28:25 | お菓子
dancyuで千歳烏山にケーキ屋さん二軒発見。
新宿から京王線に乗れば15分で到着。初めて降りる駅は
どんなところでもちょっとワクワク。
躍る心の前には迷子が待っている。
世田谷区をなめてはいけません。掲載された地図を片手にしていても
平気で地軸はゆがみます。
東に行くべき所を西に向かっており、大回りをしながら
まずは写真のLe Petit Poissonを確認。
シェフ帽にフライパンを握った魚が愛嬌あり、
シックな入り口も住宅街にとけ込んでいます。
こちらは焼き菓子中心。
後でうかがうことにして、もう少し先にある
LA VIELLE FRANCEへ。

パリの街角を再現したいという思いを感じる
布地のひさしを伸ばした、奥行きあるエントランス。
中に入れば、入り口からコンフィチュールが出迎えてくれ、
右に体を向けると焼き菓子の棚、
一番奥にケーキのショーケースがあります。
マダムとおぼしきかたと、若い男女が接客中。
落ち着いた表情で、店のトーンは好感度あり、居心地よしです。
イートインも可の様子。
20種類ほど並んだ中から、目的の雑誌掲載ケーキ
イチゴ色をふんだんに使ったショートケーキ・フレジエと
マロンクリームを盛り上げてシュー生地で押さえたサントノーレ オ
マロン カシスを買いました。



そして帰り道、先ほどのLe Petit Poissonで
パウンドケーキを購入。シュークリームも我慢できずに
買ってしまいましたが、


なんとおいい焼き色です。
奥ではちょうどお菓子教室をやっているようで、
シェフが焼き上げたお菓子がオーブンからでてきて、
何とも薫り高く、得した気分でした。