韓国から知り合いが会いに来てくれました。
韓国駐在中、私の事務所で働いていた韓国人職員ですが、その後退職し、今はフリーの通訳・翻訳をしているとのこと。
「仕事はどう?」
「最近はメルスで大変ですよ。日本人の観光客も減っちゃって」
「日韓関係も悪いからね」
「これ、犬鍋さんにプレゼントです」
見ると、韓国人作家の小説でした。
「私が翻訳しました。翻訳大賞をとったんですよ」
パク・ミンギュ著『カステラ』(2014年、クレイン)という本です。
「翻訳大賞! すごいね。売れたの?」
「あんまりです。日本では韓国の作品は人気がなくて」
「でも、韓国人が韓国語の作品を日本語に翻訳することって多いの?」
「本当は日本の作品の韓国語訳をしたいんですけれど、村上春樹とか東野圭吾とか、人気作家はもう翻訳者が決まっていて、そこに割り込むのは難しいんですよ」
新大阪駅構内のレストランで昼食をとり、新幹線の乗り場まで送りました。お母さんが日本人と再婚して横浜に住んでいるとのことです。
「あと、これもどうぞ」
別れ際に手渡された紙袋には、バレンタインが入っていました。
「21年もの! ありがとう。大事に飲むよ」
最近は国内の量販店やネットショップで安く買えるので、空港の免税店で洋酒を買うこということはないのですが、韓国ではそういう習慣が残っているようです。
バレンタインは17年までしか飲んだことがなかったので、ありがたいことです。
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