「これ、だれの卵」
アガシが白い卵を取り上げます。
「あ、あたしの。夕食代わりに食べようと思って」
よく行くコリアンバーに、なぜかマレーシア人アガシがいます。5時開店のこの店、早番は5時から11時まで。小腹が空くのでゆで卵をもってきたようです。
タイでは鶏の卵はだいたい茶色で、白い卵はアヒルの卵。マレーシアもタイと近いからそうなのかと思って聞いてみました。
「マレーシアの鶏の卵は白くないでしょう」
「そういわれればそうですね。オレンジ色ですね」
(オレンジ色…。そう表現するんだ)
「白はアヒルでしょう? 日本に来たとき、スーパーで戸惑わなかった?」
「でも、書いてあるでしょ。鶏卵って」
このアガシ、マレーシア人とはいっても華僑だから漢字がわかるんですね。マレー語、マンダリン(北京語)、広東語、英語、日本語を駆使する語学の達人です。韓国語はできないので、いつも同僚とは日本語で話しています。
「韓国も白よりは色付きが多いよね」
今度は韓国アガシに聞いてみます。
「白もあることはあるけど、黄色が多いですね」
(黄色!)
「あれ、黄色って言うんだ」
「ノラン・タルギャル(黄色い鶏卵)って言いますよ」
「日本では赤玉だよ」と隣にいた日本人。
(赤! ぼくは茶色だと思ったが…。たしかに「赤玉」という商品名?はあるけれど…)
「実際にはカルセク(褐色=韓国で茶色)じゃない?」
家に帰って、娘に聞いてみました。
「ねえ、色付きの卵の色、何色だと思う?」
「ピンク」
(出た! また新しい色だ)
茶色、オレンジ色、黄色、赤、ピンクの5色が出揃いました。
「茶色じゃないか?」
「だって、サクラ卵って書いてあるよ。桜はピンクでしょ?」
冷蔵庫に入っていた卵を検分すると、たしかに「サクラ卵」という商標でした。
そして、色は…。
茶色というには色が薄いがピンクというには華やかさに欠ける。強いて言えば肌色でしょうか。
最新の画像[もっと見る]
-
一年ぶりのミニ同窓会 21時間前
-
東野圭吾『魔球』 5日前
-
いちご狩りからのPISOLA 6日前
-
いちご狩りからのPISOLA 6日前
-
いちご狩りからのPISOLA 6日前
-
自願奉仕 1週間前
-
劇場版「孤独のグルメ」の個人的な楽しみ方 1週間前
-
劇場版「孤独のグルメ」の個人的な楽しみ方 1週間前
-
劇場版「孤独のグルメ」の個人的な楽しみ方 1週間前
-
劇場版「孤独のグルメ」の個人的な楽しみ方 1週間前
同様に色んな色のネズミがいるのにネズミ色というのもおかしいと
韓国語にもサルセク(肌色)という表現があって、どんな色であるかの認識は国民に共通しているようです。
日本も韓国も、肌の色に多様性がないからでしょうね。
白人の肌色は白、黒人の肌色は黒、黄色人種は?
黄色じゃないような…