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写真:北朝鮮から贈られた2匹の犬のうち、コミをなでる文在寅前大統領(朝鮮日報)
北朝鮮から韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領に贈られた二匹の豊山犬「コミ」、「ソンガンイ」が、光州市の牛峙(ウチ)動物園に行くことになったという消息を、以前お伝えしました。
北朝鮮から贈られた豊山犬の末路 その4
今年に入って、朝鮮日報に続報が載りました。
文前大統領が手放した豊山犬の管理に1億5000万ウォン? 光州広域市の補正予算案に批判の声(日本語版、韓国語版)
それによると、2匹の豊山犬を受け入れた光州広域市が、飼育関連費用として1億5000万ウォン(約1550万円)の補正予算を組んだのだそうです。
1億5000万ウォンの内訳は、「健康管理に必要な医療機器(血液分析器、歯科関連器具、レントゲン、微生物培養器など)が約5000万ウォン。コミは、膀胱結石で治療が必要なんだそうです。
さらに、盗難防止用の監視カメラ設置、芝の遊び場造成、前からいる豊山犬3匹を合わせた計5匹を飼育するための室内飼育場の拡張費用など、1億ウォン。
前からいる3匹のうち1匹はビョル(星)。2018年にコミが産んだ子犬のうちの1匹。金正恩からつがいが贈られたとき、すでに妊娠していたそうで、父親はソンガンイの可能性が高いでしょう。今回、ビョルはめでたく両親と再会したわけです。
光州市の関係者は、「医療機器はほかの動物にも使用できる」、「予算1億5000万ウォンは今年限りの予定」と説明しているそうです。
この予算案をめぐっては、ネット上でさまざまな批判が出ています。
「犬の命と健康も大切だが、検査なら他の動物病院にお願いすることもできるのに、検査機器に1億5000万ウォンもの国民の血税を投じるとは理解できない」
「やり過ぎではないか。犬の居場所を作るのは理解できるが、病気なら動物病院に行けばいい。何故わざわざ高価な機器を購入するのか」
こうした批判が報道されると、光州広域市は即座に補正予算案を撤回すると発表しました。
文前大統領が手放した豊山犬の管理に1.5億ウォンの補正予算、批判受け撤回/光州(日本語版、韓国語版)
当然でしょうね。
北朝鮮から贈られた「ファーストドッグ」だからといって特別扱いせず、動物園じゃなくて、文大統領の支持者の中の希望者に引き取ってもらえばいいのに。
さらにいえば、動物を政治的な贈り物なんかにしなければいいのに、と思います。
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