1か月ほど前に、聯合ニュースにペット関連の記事が載りました。(韓国語でペットは「伴侶動物」といいます)
動物病院、愛犬ホテル、愛犬カフェ、愛犬美容加盟店などにおける、韓国人1人当たりの年平均利用金額を分析したものです。
以下、拙訳です。
4月17日聯合ニュース(リンク、韓国語)
「ペットは家族」ペットエコノミー時代… 一人当たり35万ウォンのカード支出
新韓カードビッグデータ研究所… 「女性・未婚」が最も多い
韓国で犬や猫などのペットが事実上、家族とみなされ、1人当たり年間ペットのカード支出額が35万余ウォンに達するなど「ペットエコノミー」が急速に浮上している。
4月17日、新韓カードビッグデータ研究所が、2019年から2022年までの自社顧客の動物病院、愛犬ホテル、愛犬カフェ、愛犬美容加盟店などで1人当たりの年間平均利用額を分析した結果によると、昨年は35万3千ウォンで(約3万5千円)、2019年の26万 2千ウォンより9万1千ウォン増えた。
2020年は28万3千ウォン、2021年は31万3千ウォンで、ペット市場へのカード支出額は毎年増えている。
一般的に4人の世帯で1匹の犬や猫を育てているとすると、141万ウォン余りをカード支出するわけだ。
ペット市場に対するカード利用件数も昨年に2019年より21%も急増した。
注目すべき点は、ペットにお金を惜しまない人が増えているということだ。
昨年、ペット関連でカードの支払いをした顧客のうち、年平均30万ウォン以上支出した顧客の割合は全体の28%で、前年の25%より3%ポイント増加した。 2019年には22%、2020年には23%だった。
2月末時点で、ペット関連でカードの支払いをしている顧客の性別は、女性が62%で男性(38%)より圧倒的だった。
ペット関連でカードの支払いをしている顧客のうち、未婚が全体の34.2%で、新婚は4.4%にとどまった。青少年の子供、成人の子供がいる顧客も、全体のそれぞれ30.4%、18.2%に達した。
これは結婚をしない、結婚が遅い女性が増え、一人で犬や猫を育てたり、子どもたちがほしがって親がペットを保護センターから引き取る傾向などが反映されたものと見られる。
こうしたペットブームで、ペット関連の店も急速に増えている。
ペット関連の新規店数の増加率は、昨年、2019年より48%も増加した。
特に愛犬ホテルと愛犬教育はそれぞれ211%、275%、愛犬風呂と愛犬カフェはそれぞれ144%、50%と急増し、犬と猫が特別待遇を受けて、名実共に「伴侶動物」として位置づけられていることを示している。
農林部によると、昨年、国民の4人に1人(25.4%)が犬や猫を飼っていることが分かった。
新韓カード関係者は、「最近はペットが家族であるという認識が強くなり、ペットのために大きな支出も惜しまないペットファミ族(pet+family)が登場した」、「インターネットを通じて他人が育てているペットを見るランケーブル執事が現れるなど、ペットへの関心が高まっている」と語った。
彼は「これまでペット市場で伝統的な役割を果たしてきた動物病院ではなく、ペットホテル、ペット美容などの専門分野のみを扱う店が多く生まれた」、「これはペット市場が大きくなり、専門分野サービスに対する需要が大きくなったためと見られる」と付け加えた。
一人当たり、年間35万3千ウォンで(約3万5千円)のカード支出というのが、多いのか、少ないのか?
使途は、動物病院、愛犬ホテル、愛犬カフェ、愛犬美容加盟店で、カードで支払った金額のみ。
コンスタントにかかるであろう、ペットフードの金額は含まれていないようです。
記事中の、
一般的に4人の世帯で1匹の犬や猫を育てているとすると、141万ウォン余りをカード支出するわけだ。
という分析も謎です。
1人当たりの支出額を単純に4倍しているようですが、核家族で、両親と子ども二人の家族で犬を一匹飼っている場合、その全員が同じだけペットのカード支払いをするんでしょうか。
韓国でペットの数は増えているとは思いますが、もともとペットフードなどはやらずに残飯を与えていたり、病気になっても病院に連れていかない、そもそも登録をしないので予防接種も打たない、というケースが多いはず。そのようなケースを含めると、「平均支出」はぐっと下がるでしょう。
韓国ではペットを飼っていることを隠すらしい
金額はさておき、2019年の26.2万ウォンから2022年の35.3万ウォンへ、35%上昇したわけですから、ペットへの支払いが増えているということはいえるのかもしれません。
その原因が、「結婚をしない、結婚が遅い女性が増えたため」というのも、短絡的に過ぎると思いますが。
なお、比較のために、日本におけるペット関連支出の資料を紹介しておきます。
世帯当たり、年間1万8000円ちょっとですね。
出典は総務省で、「二人以上の世帯の家計支出調査」(リンク)。ペット関連支出とは「ペットフード、動物病院代、他の愛玩動物・同用品」。「他の愛玩動物・同用品」が具体的に何を指すかよくわかりません。美容とかペットホテルが含まれているのかも。
その原因が、「結婚をしない、結婚が遅い女性が増えたため」というのも、短絡的に過ぎると思いますが。
なお、比較のために、日本におけるペット関連支出の資料を紹介しておきます。
世帯当たり、年間1万8000円ちょっとですね。
出典は総務省で、「二人以上の世帯の家計支出調査」(リンク)。ペット関連支出とは「ペットフード、動物病院代、他の愛玩動物・同用品」。「他の愛玩動物・同用品」が具体的に何を指すかよくわかりません。美容とかペットホテルが含まれているのかも。
日本ではペット禁止のマンションが多いので、韓国でも同様かもしれませんね。
一軒家ですと、泥棒除けに「犬」のシールを貼ると泥棒除けになると言われているので、届出している人は多いと思います。しかし、ソウルでは一軒家は少数派ですね。
それでも保健所への登録はするんじゃないかと思います。
韓国のアパート(=マンション)で、ペット禁止というのは聞いたことがないですが、最近はあるかもしれません。
ちょっと調べてみます。