こんなサイトを見つけました。
SitePal(→リンク)
30言語について、テキストを入力すると人工音声で読み上げてくれるサービスです。
言語によっては、性別、声色、訛りを選ぶことができます。たとえば英語は、イギリス、アメリカ、オーストラリア、アイルランド、スコットランド、南アフリカ、インドの訛りを発音仕分ける! スペイン語も本国、ラテンアメリカときめこまかく設定されています。
日本語は残念ながらそこまできめ細かいサービスはない。
読み手は、みさきさん(女性)、ショー氏(男性)、きょうこさん(女性)の三人です。ただ、この3人は声色の違いだけでなく、日本語力にもちょっと違いがあるようです。
試みに、
にわにはにわにわとりがいる(庭には二羽鶏がいる)。
という文章を読ませてみました。まず、全文ひらがなでやってみると…
にわにはにわにわとりがいる。
みさきさんとショー氏は、メチャクチャ。助詞の「には」を「ニハ」と発音している。
これに対し、きょうこさんは、助詞を正しく「ニワ」と読んでいました。ただし、ほかのアクセントは誤りがある。
次に、
庭には二羽鶏がいる。
と漢字仮名まじりに直して読ませました。
すると今度は、みさきさんとショー氏は上手に読めた。しかしきょうこさんは、アクセントがおかしい。きょうこさんは、鶏のアクセントを正しく言えないようです。
ちなみにグーグル翻訳(→リンク)のほうは、きょうこさんよりもひどい。アクセントがメチャクチャです。さらに英訳のほうも、
In the garden there are two chicken wings.
(庭には鶏の羽が二つある。)
昔読んだジョークで、ひらがながやっと読める外国人が、その日買った浴衣を着込んで銭湯にいき、入り口の下駄箱のわきにあった貼り紙、
「ここではきものをぬいでください」
をしばらく見つめていたが、やおら浴衣を脱ぎ始めて、周囲の銭湯客をびっくりさせた、というのがありました。
ここではきものをぬいでください。
サイトパルもグーグルも、すべて「ここでは着物を脱いでください」と読みました。それで今度は漢字まじりにしてみました。
ここで履物を脱いでください。
サイトパルの3人は、全員正しく読めました。ところがグーグルさんは、
ここでリモノを脱いでください。
とわけのわからないことを言う。一方、翻訳は合っていました。
このささやかな実験により、日本語力はグーグルさんよりサイトパルの3人のほうが上。
さらに、サイトパルのきょうこさんは、アクセントが不正確だが日本語文法力は高く、ほかの二人は文法力が少し弱いかもしれないけれども、アクセントはしっかりしている、ということが推測できました。
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