連休後半、東京から妻が遊びに来ました。
私が数日前に開拓した大阪の繁華街を、先輩面して案内します。
道頓堀沿いの広場では、
子どもの日、いじめ撲滅のためのボクシング大会
というよくわからない催しが行われていました。小学生っぽいボクサーがけっこう真剣に試合をしています。
「いじめをKOしよう!」
というポスターが貼られていました。
道路に面した店の屋外席で、ビールを飲みながら観戦しました。
近くに、吉本興行の経営するショップがあったので、ちょっと覗いてみました。
吉本に所属するタレントグッズや、「面白い恋人」などの面白グッズが多数おいてあり、大阪独特のセンスを味わうことができました。
ここでいくつかおみやげを買い、道頓堀からアメ村を通って心斎橋駅に向かう途中、
「ちょっと、ここ面白そうだから入ってみよう」
と妻が言います。時計屋さんでした。
独特のデザインのスイスの高級時計もどきが並んでいました。
「コピー商品だな。まるで韓国みたいだ」
「コピーじゃないみたいよ」
妻の説明によると、デザインはスイスの高級時計、フランクミューラーそっくりなのですが、文字盤のところには、
フランク三浦
という折れ釘のようなブランド名が刻まれていました。
フランクミウラ…
「よくやるよなあ、大阪人は…」
なんでも、フランク三浦というのは「謎の天才時計師」なんだそうです。
あとでネットで調べると、フランク三浦と大阪の関係はないようでしたが、このときは大阪独特のギャグ精神だと思ったのでした。
「ちょうど今、腕時計がないから、買っていこうか」
「私も、ソウルでかったフランクミューラーのイミテーションの電池がなくなって、動かないのよね」
日本の時計屋では、イミテーションの電池交換は拒否されるのでした。
値段は4000円ちょっと。中身はおそらくシチズンかどこかのしっかりとしたムーヴメントを使ったクオーツでしょうから、正確でしょう。
結局、ペアでフランク三浦を購入しました。
買うときに、店員さんが、まじめな顔で
「フランク三浦の時計は完全非防水ですので、水にはお気をつけください」
と言ったので、おもわず吹き出しそうになりました。
が、家に帰ってから、「保証書兼取り扱い説明書兼保証規定」という紙片を読んだときは、その比ではありません。二人で大爆笑しました。以下に全文を掲載します。
[フランク三浦保証書兼取り扱い説明書兼保証規定]
フランク三浦は全てこちらの規定に判断に基づいて対応させていただきます。
●外装について/全て手作りで作っているため外装に多少の傷、文字盤に埃、異物、指紋、まれにちぢれ毛などが混入しておりますがこれらは全て許容範囲内とお考えください。まして裏ブタやベルトの傷などは当たり前のように付いておりますが苦情や返品、返金には一切応じることができませんのでご了承ください。
●防水について/フランク三浦は基本的に全て完璧な非防水です。ダイビングや水泳に使用されるのは勝手ですが確実に水分が浸入して時計が破壊されます。汗、気圧、温度変化などありとあらゆる水気や空気中の水分にすらに耐えられませんのでガラスの曇りや水分の浸入には一切対応が不可能だとお考えください。30度以上の高温にも全く耐えられません。
●磁力、磁気について/パソコン、モーター、ドライヤー、携帯電話など磁気を発生するモノの近くに置かないで下さい。すぐに壊れますし磁気による故障は保証対応ではありませんのでご了承ください。
●ショックについて/落下などのショックによる耐久性は全く持ち合わせておりません。2センチ以上の高さから落とした、ほんの少し壁やドアに接触したなどで故障した場合も全て自己責任です。保証は適応されませんのでご了承ください。
●電池について/全てモニター電池です。電池切れはお近くの時計屋さんで交換を実費で行って下さい。
●ウレタンベルトに調整用の穴が開いていない⇒ご自分で開けて下さい。
●使用による皮膚のかぶれや湿疹などが起きた場合、直ちに使用をおやめ下さい。時間は携帯電話、スマートフォン、駅の時計などでお確かめください。
●一日の遅れや進みが大きい場合⇒電波時計を参考に毎日時刻合わせをして下さい。
●保証期間はご購入日より90日で、対象はムーヴメントのみとなります。
●送料負担につきましては保証期間内であっても全てお客様負担となります。
保証書紛失、販売日が明記されていないなどの場合、保証期間内であっても無償修理が受けることができません。また修理が不可能の場合代品交換もしくはあきらめて頂くことになりますがご了承ください。
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