犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バギオの英語学校

2019-05-26 23:26:56 | フィリピン
 バギオは、アメリカ人によって、避暑地として開発された地域ですが、今は多くの大学や語学学校(英語)がある「学園都市」として知られているそうです。

 日本で英語学校といえば、アメリカ人やイギリス人が先生で、日本人が生徒というのが普通でしょう。

 ところが、フィリピンにある英語学校というのは、アメリカ人やイギリス人が先生なのではなく、フィリピン人が先生で、生徒は主に韓国人と日本人です。経営者もまた、韓国人と日本人が多いらしい。

 この、「フィリピンで英語を」というアイデアは、韓国発祥のようです。フィリピン留学を斡旋する団体のサイトにフィリピンの英語学校のリストがありますが、ここに掲載されている学校は86校、そのうち韓国資本が47校、日本資本が35校です。
フィリピン留学 学校一覧【セブ島留学・フィリピン留学のファーストイングリッシュ】

 場所は、セブ島が圧倒的に多いですが、バギオにも15程度の学校があります。韓国系が12校で、日本系が3校。

 上のリストにある学校の中で、開校がもっとも古いのが1996年。2000年以後、多くの韓国系の学校が開校しています。日本は、やや遅れ、2010年以降の開校が多い。

 1997年、アジアで通貨危機が勃発しました。韓国ウォンも暴落し、起亜自動車や大宇といった財閥や金融機関が倒産、名誉退職という名の解雇が横行しました。大学生の就職も氷河期に。

 このとき、解雇された若者や大学生の間で、「これからは英語ができなくちゃ!」という機運が急速に高まりました。しかし、お金がない。そこで目をつけたのがフィリピンです。

 そのころ私は韓国にいましたが、韓国で失業し、フィリピンに行って英語を学び、帰国後、LG電子という一流企業に再就職した知り合いがいました。

フィリピンには民族語がたくさんあり、その中で使用人口の多いタガログ語が公用語とされていますが、教育の現場では、小学校のときから英語が使われている。それで、英語をネイティブ並みに使う人が多い。

 フィリピン人の英語力がどのレベルか、私は評価できませんが、韓国や日本の大学生が英語を学ぶには十分なレベルなのでしょう。

 韓国人が始めた、フィリピンへの英語留学は、やがて日本にも噂が伝わり、日本人の生徒も通うようになり、さらに英語学校の経営に乗り出す日本人も現れた。

 とにかく、安いことがポイントですから、アメリカ人やイギリス人のような人件費の高い先生を雇うはずもなく、先生は全員フィリピン人、それも最低賃金に近い水準の給料しか払わない。一方で、韓国人や日本人からはそれなりの授業料をとるので、経営者は儲かる…。

 それで2000年以降、韓国・日本系の学校が雨後の筍のように急増したわけです。

 娘が通った韓国資本の学校の生徒は、韓国人、日本人以外に、台湾人とサウジアラビア人がいたそうです。
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